86歳の母、「朝マック」での困った行動
昨年CBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』にできた「おやおや困ったのコーナー」は、歳を取った親の困ったエピソードが多数寄せられています。1月4日の放送でも、つボイノリオと小高直子アナウンサーが投稿を紹介していきます。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴くインスタント味噌汁
「私が忙しかったので、母にインスタントの味噌汁を作るように頼みました」(Aさん)
その味噌汁は油揚げ、豆腐、ワカメの3種類の具からひとつを選んで味噌と混ぜるタイプだったそうです。
「母には味噌汁の具がひとつという概念がなかったらしく、3種類の具全部を使って味噌汁を作ってしまいました。後で味噌だけが残って困りました」(Aさん)
小高「でも豪華にはなったよね。残った味噌には、他に買ってきた具を入れましょう」
主婦目線で的確なアドバイスをする小高。
聞き逃せない会話
「聞き違いって無邪気でラブリーで大好きです」(Bさん)
Bさんのおたよりの登場人物はBさんの夫63歳と、姑90歳。Bさんの夫は剣道をしているそうです。ある日の車中での会話。
聞き間違いその1。「今日、名古屋で大会があってな」とBさんの夫が言うと、「はあ?徘徊して来た?」と姑。
「90歳の母から徘徊疑惑をかけられるとは」(Bさん)
聞き間違いその2。リフォームに出していた剣道着を受け取りに寄り、Bさんの夫が「袴取ってくるで」とひと言。姑が「ええ?頭取りに行く?」。
まるで昭和の東映ヤクザ映画『仁義なき戦いシリーズ』のような姑の言葉。
小高「聞き間違い方が秀逸ですね」
帰りの車中で「メガシャキ買っておかないとな」とのBさんの夫の独り言に、「手羽先買ってくるの?」と姑。メガシャキはハウスが出している眠気防止の飲み物です。
「このふたりの会話は笑いの宝庫で、私は常に耳をそばだてております」(Bさん)
ペロペロ、ニヤニヤ
「86歳の母と還暦のおっさんです。おっかあは家ばかりにいてもよくないので、私の休日には朝マックに行ってきます」(Cさん)
つボイ「良い親孝行じゃないですか」
いつも頼むのはコーヒーとナゲットだそうです。
「おっかあはチキンナゲットに付けるバーベキューソースが好きで、残ったバーベキューソースを、コーヒーの木製のマドラーでチビチビ舐めます」(Cさん)
「まあいいか」と容認していたCさんですが、最近は誰に憚ることなく容器を直接ペロペロするそうです。
「『店ではやめて』と注意しますが、どこ吹く風でペロペロ、ニヤニヤしています。『止めろ』と言うと余計やるんですよ。おやおや困ったです」(Cさん)
つボイ「こどもも『やめろ』言うと余計やる子がおるよね」
86歳、こどもの味覚?
テレビで町中華を食べ歩く番組を見て、たまには外で中華料理を食べたいと言った86歳の父を連れて出かけたDさんのおたより。
「行った先は中華メインのファミレスのような店。こどものような味覚の親父はこういう店の方が喜ぶんです」(Dさん)
熱心にメニューとにらめっこして、Dさんの父が選んだのは「野菜たっぷりの塩ラーメン」。
「『中華が食べたいと言ったのに、それでええか?』と聞くと、『何でだ。ラーメン食べたいでええやん』と言う親父です」(Dさん)
小高「Dさんがテレビでイメージした中華は、回鍋肉とかレバニラとかだったんでしょうね。ラーメンはラーメン屋があるもんね」
中華の店に入っても、ついついラーメンを頼んでしまうのは、やっぱりこどもの味覚?
「せめてもと思い、私の注文を変えて餃子と春巻きをふたりでつまみましたとさ」(Dさん)
つボイの思い出
つボイ「私の親父も中華大好きだった。量があって熱いから。熱くて量のあるものが親父にとっての料理なんです」
つボイの母の好みで京料理を食べに行くと、父親の機嫌が悪くなって困ったことが起きたそう。
「なんじゃこれ?量少ないやないか」と言い出し、さらに「冷たいやないか」と怒り出したようです。
小高「ちょっとずついろいろ食べられるのがお上品で美味しい」
つボイ「熱々の京懐石ってあれへんからね。お袋は喜ぶけど、親父は『何じゃこんなもの』です。店に失礼やろ」
小高「中華も京料理もどっちも美味しいです」
今年も困った親のエピソードがたくさん寄せられそうです。
(尾関)