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金丸夢斗投手「侍ジャパン入り」の可能性は?中日OB吉見一起さんに聞いてみた

金丸夢斗投手「侍ジャパン入り」の可能性は?中日OB吉見一起さんに聞いてみた

12月18日放送のCBCラジオ『ドラ魂キング』に、2024 WBSCプレミア12で侍ジャパンの投手コーチを務めた中日ドラゴンズOBの吉見一起さんが出演しました。「金丸投手は侍ジャパンになれますか」。来季のドラゴンズの命運を握るであろう、ドラフト1位入団の金丸夢斗投手に関するこんなド直球な質問が寄せられました。果たして吉見さんの答えは?

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DeNA山本祐大捕手も驚いた投球

「金丸投手は侍ジャパンになれますか」

この質問に「腰の怪我の具合がわからないので何とも言えない」としつつも、「普通に投げてくれれば」と吉見さん。

今年の3月、侍ジャパンの強化試合で金丸投手が投げるボールを見た時に、「これはすごいな」と思ったそうです。この時キャッチャーを務めた横浜DeNAベイスターズの山本祐大捕手も、その投球に驚いていたとか。

吉見「僕もすごいなと思いましたけど、受けている人が言うくらいですから、ものが違うんだろうなと。『すごい!』って言ってました(笑)」

「今の吉見さんの表情!」と宮部和裕アナウンサーがうれしそうに伝える言葉から、吉見さんのにやりとした笑顔が想像されます。

吉見「あのピッチングができれば、全然代表には入れると思います。あれがMAXじゃないと思うので」
 

「大切なのは治すこと」

ただ、気になるのはやはり腰の状態です。吉見さんによると、腰は上半身と下半身の繋ぎ目であり、ピッチャーにとって非常に大事な部分だそうです。

「腰が入らないとごまかしがきかない」とし、その治り具合が懸念材料だと指摘していました。

「ドラフト1位を気にすることなく、大切なのは治すこと」と吉見さん。

吉見「周りに流されないように。1年棒に振って、は言い過ぎですけど、しっかり治して。再発が一番大変なので」

「本人の感覚やスタッフ、トレーナー、ドクターの判断で復帰を決めればいいと思います」とした上で、「まずはその中で状態を見極めることが重要」と指摘しました。

冒頭の質問について、「1年ちゃんと投げてくれれば対象になりますよね。腰の状態が心配ですが、普通に投げてくれれば、僕としても名前を入れたいなと思います」と期待を込めて語りました。

吉見・チェンと重なる宏斗・夢斗

宮部は「吉見さん19番、チェン・ウェイン投手21番。(髙橋)宏斗、夢斗も19番、21番。未来のドラゴンズに重ねちゃうんですけどね」と語りました。

台湾出身のチェン・ウェイン投手と吉見さんは、ともに先発ローテーションを担った間柄であり、同世代として切磋琢磨してきた仲間でした。

宮部は、宏斗・夢斗を伝説のWエースだった吉見さんとチェンさんの姿に重ね合わせ、未来のドラゴンズを思い描いているようです。

吉見「チェンはライバルではなかったですけど、やっぱりチェンがいたから頑張れた自分もいたので。そういう存在は大事じゃないかなと思います。そこも同級生ですもんね!大変ですね、いっぱいで(笑)」

この世代には、今季2勝を挙げた松木平優太投手と、社会人No.1左腕としてドラフト2位で加入した吉田聖弥投手もいます。

吉見「その辺の力がウワっとくればね、その下ぐらいが付いてくると思うんですよ。そこに負けじとね、柳(裕也)投手とかが付いていけばいいんじゃないかなと思いますけどね」

若手とベテランの連携が、ドラゴンズのさらなる進化を支える原動力となると見ているようです。

「ドラゴンズはピッチャーがいない」

「先発の頭数としての展望ですが、どう見ますか?」という宮部の問いに対し、「はっきり述べると、ドラゴンズはピッチャーがいないなと思います」と吉見さん。

ドラゴンズの不安要素について、吉見さんは「まずはピッチャー」と断言します。

金丸投手と吉田投手の状態が良ければ、ローテーションに十分入れる存在になる。現状の先発事情を考えると、ふたりにとってはその穴を埋める絶好のチャンスだというのです。

吉見「この数年、期待されているピッチャーが殻を破れていないのが現実なので。一皮剥けて欲しいかな」

OBとしてエールを送りながらも、ドラゴンズのピッチャー陣に奮起を促す吉見さんでした。
(minto)

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