2024年もあと少し。今年のボカロシーンも様々な出来事がありました。12月15日放送のＣＢＣラジオ『RADIO MIKU』では、パーソナリティの清水藍が、今年話題になった楽曲を振り返ります。

DECO*27の変貌

この日のオープニング楽曲は、世界最大規模のボカロ楽曲レーベル「KARENT（カレント）」より清水が選曲した「ルーキー」（DECO*27 feat. 初音ミク）。

この曲を「今年を象徴する楽曲のひとつ」と紹介する清水。

清水「先週ゲスト出演してくださったドワンゴの丸山（堅大）さんとの話の中で、今年のボカロシーン総括の話をしました。
様々な音楽ジャンルへの対応の早さ、「Synthesizer V AI 重音テト」を使った曲の増加、等身大ヒューマノイドロボットの足立レイの存在も大きかったって話をしましたね」

人気ボカロPの代表格とも言えるDECO*27さんについては、以前清水がこの番組で「初音ミクの調声がこの1年をかけて変わってきていた」と指摘していました。

「ルーキー」が投稿されたのは2024年3月9日（ミクの日）でしたが、この曲の時点で新しい調声と今までの調声との割合は半々くらいだという清水。
そして先日投稿された「モニタリング」では、新しい調声に100％変化したそう。

また第一線で活躍し続ける DECO*27さんが、あえて今年「ルーキー」というタイトルの曲を発表したことも、何かを暗示する変化だったと指摘します。

来年飛躍しそうな「ずんだもん」

続いての曲は「あっぱれだ！」（シカクドット feat. 音街ウナ & ずんだもん）。

ずんだもんの勢いは2024年も続いていたという清水の言葉通り、楽曲投稿も増加しています。
また今年、ずんだもんから派生したと思しき巨漢キャラクターが登場し、12月にはSNSで「ずんだどん」なる名称を与えられ、ファンアートが量産されています。

清水「ずんだもん、2025年春にビクターエンタテインメントからメジャーデビューするんですよね」

アルバムをリリースする予定とのことですが、清水は「ずんだもん、この番組に出てくれないかな？インタビューさせてくれないかな？」との願望を語ります。
来年1月にはライブも計画されており、今後の展開が楽しみです。

まさかのコラボ

そしてサービス開始から4年経ち、いまだ勢いが衰えないスマホ向けリズムゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ！ feat. 初音ミク」。

今年のゴールデンウイークには、日本の同人サークル・上海アリス幻樂団によって制作されている著作物「東方Project」とのコラボも発表されました。

今回オンエアされたのは、そのボーカロイドバージョンである「Help me, ERINNNNNN!!」（初音ミク × 鏡音リン × 鏡音レン × 巡音ルカ × MEIKO × KAITO※produce : ビートまりお／ presented by COOL&CREATE）。

清水「これ2024年の出来事ですよ？これが令和のゴールデンウイークに届いた私たちの心境。ビックリしましたよね」

リスナーからリクエストが届いており、「まさかミクさんたちが歌ってくれるとは思ってもいませんでした」（Aさん）との声も。

それだけこのコラボが衝撃的だったということであり、清水も高校時代に聴いていた「東方Project」が、このような形で令和に復活し熱くなったと語りました。
（葉月智世）