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タイトルにも間違いが?SNSで人気「間違い探し」の書籍

タイトルにも間違いが?SNSで人気「間違い探し」の書籍

最近こどもから大人まで楽しめると話題の本『小学生からチャレンジ えんぴつ1本ですごい変な文章を見抜いて国語力を上げる本』(JTBパブリッシング)がSNSでバズっているそうです。毎日新聞の校閲記者が監修しており、デジタルで文章を制作する今、必要な力が身につきそうなんだとか。12月13日の『CBCラジオ #プラス!』では、竹地祐治アナウンサーがこの本を紹介しました。聞き手は三浦優奈とつボイノリオです。

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間違い探しの本

毎日新聞の校閲センターが『小学生からチャレンジ えんぴつ1本ですごい変な文章を見抜いて国語力を上げる本』をSNSで取り上げたところ、270万以上の閲覧があり、実際に売れているそうです。

小学生からチャレンジできる問題集のようなもので、文章の中に仕込まれた複数の間違いを見つけて楽しみます。

竹地「例えば、問題を解かせるにあたっても、『何々という漢字を書きなさい』ていうよりは、『間違いを探せ』て言われた方が、ゲーム性があって取っかかりやすいっていうことかなという」

仕込まれた間違いのジャンルも様々です。
漢字間違い、政治的な間違い、経済の間違い、 社会の間違いなど、見落としがちな表現も含めて間違い探しができるとか。

例題を2問

スタジオでは竹地が実際に本の中から出題しました。

竹地「『母が参議院議員選挙で当選した。4年の任期で政治を変えたいと言う』」

つボイ「これは知識的な誤りですね。任期は6年。」

このように政治や社会認識の問題があれば、小学生から大人まで挑戦できるような問題も。

竹地「『僕の班には、東京都、静岡県、群馬県、岐阜県、京都府と、6つの都道府県の出身者がいる。先日、あるメンバーが地元の羊羹を一貫持ってきた。』さあ、間違いは3つあります。なんでしょう」

三浦「『6つの都道府県』て言ってるんだけれども、5つしかない。あと、『都道府県』の『道』がない」 

つボイ「それから羊羹ね。羊羹は『一棹』」

二人とも見事正解です。

竹地「こういう問題って、一見どこにも間違いないじゃない。これを探していくっていうのを、 例えば年末年始、家族と一緒にやったりするのも面白いかな」

タイトルにも間違いが

このように本にはいくつか問題がありますが、そもそもタイトル『小学生からチャレンジ えんぴつ1本ですごい変な文章を見抜いて国語力を上げる本』にも間違いが仕込まれているとか。

竹地「正解は『すごく』」

つボイ「形容詞はいわゆる名詞につくんですね。この『すごい』は『変な』の方にいってるんで、『すごく』ということに。」

タイトルにも間違いを入れるような遊び心も満載です。

デジタル時代だからこそ

竹地は「現代のデジタルの時代には必要な本」と評価しています。

竹地「やっぱり今の時代ってスマホ、タブレットが中心になって、あんまり物書かなくなってきてる。そうすると、もうなんでも機械に頼っちゃって書けない。漢字でもひらがなをパパパパって入れると、勝手にこれが正解っていう漢字が出てきて変換してくれる」

そのため、正しい日本語を覚えづらくなってきているのかもしれません。
竹地はさらに、校閲だけではなく推敲する力も身についていないのではないかと見解。

竹地「文章をちゃんと何度も何度も反芻して、これ合ってるのか、表現的にいいのか、それがなんか抜けちゃっていて、もう書いたらそのままびゅんと送るっていうようなことになっちゃってないかな」

そういうところも合わせて、今の時代では気をつけなければいけません。

デジタルこそ推敲できるものだったのに

一方で「デジタルこそが推敲できるのではないか」とつボイ。

つボイ「『この文書のここにもう1回この語句を入れよう』『いや、これ消しとこう』と、何度でも推敲できる」

手書きでは細かい書き直しが難しいため、何ヶ所でも何回でも手直しができるデジタルこそ「推敲の道具ではないか」と語りました。

それに対し竹地は、現代のAIが便利になりすぎてしまい、「人間が苦労しなくてもいいようなことができちゃうようになってきた」と意見。

竹地「だからこそ今、手間取るアナログなことにアプローチをするっていうのが、今ちょっといいのかもしれないなっていうのもありまして」

自分で文章を作らない今だからこそ、楽しく間違い探しに取り組んでみるのも面白いですね。
(ランチョンマット先輩)
 

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