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屋台と灯りが彩る「市堀川夜市」和歌山市・京橋親水公園で新たな賑わい

屋台と灯りが彩る「市堀川夜市」和歌山市・京橋親水公園で新たな賑わい

和歌山市の市堀川沿いでは、先月から「市堀川(いちほりがわ)夜市」がスタートしました。この夜市は、夕方になると屋台が立ち並び、福岡の屋台を彷彿とさせる雰囲気が特徴です。現在は試験的な運営で規模は小さいものの、将来的には屋台村を常設する計画が進められています。11月28日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、この取り組みを主導する紀州まちづくり舎 代表の吉川誠人さんに話を伺いました。

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和歌山城外堀に広がる夜市

「市堀川夜市」は、和歌山城の外堀にあたる市堀川沿いで開催されています。この場所はかつて荷上場として使われており、江戸時代の絵図にも市場が存在していたことが記されています。

現在では「京橋親水公園」として整備されていますが、今でも問屋街が多く残るエリアです。

夜市に出店しているお店は、多い時で8店舗、少ない時には1日1~2店舗の日もありますが、毎日開催されています。平均では3~5店舗の日が多いとのことです。

お店のラインナップは和歌山ラーメン、うどん、唐揚げ、焼き鳥、おばんざい、焼き菓子、バーなど多岐にわたります。地元の食材を使ったお店もあり、観光客の来店が増えることを期待しているそうです。

ライトアップと屋台が創る新たな風景

提灯の明かりが灯り、数年前から始まったイルミネーションが水面に映り込む景色は、とても美しいそうです。

かつては高度経済成長期に川がひどく汚れた時代もあったそうですが、現在では浄化用水の導入やヘドロの除去が進み、水質は環境基準を満たすまで改善されているとのこと。

夕方5時頃になるとライトアップが一斉に点灯し、欄干や橋、石垣、木々が照らされ、幻想的な雰囲気を醸し出しているそうです。

また、この時期はクリスマスツリーも飾られているとのことで、より一層華やかになっているようです。

イルミネーションの点灯は地元では日常の風景となり、多くの人が素通り。しかし、屋台ができたことで、「あっ、こんなきれいな場所があったんだ」と気付き、喜ぶ声が聞かれるようになったのだとか。

「寒いからあえて外」

「イルミネーションだけ見に行くと、結局手持ちぶたさになるけれど、振り向いたら屋台があるのはとてもいいですね」と永岡歩アナウンサー。

お客さんは特に出店の多い週末に多く、夜市が始まって2か月が経ちましたが、思いのほか好評だそうです。

吉川さん「毎日お客さんが来てくれていて。どうなるかと思っていましたが、寒くなってきた中でもまあまあ来てくれていて、県外から来てくださる方もいて、結構賑わっていてありがたいです」

「実はさ、寒いから家じゃなく、寒いからあえて外ってない?」と永岡が問いかけると、山本衿奈は「ありますね」と即答します。

温かい会話が生む最高のひととき

山本はさらに、「寒いから温かいものを食べる、あれがまた幸せ。しかもイルミネーションも見られる。吉川さん、ここは女性ひとりでふらっと行けるような雰囲気ですか?」と積極的に尋ねます。

吉川さん「大丈夫ですよ。ご夫婦でやられているお店とかがあって。すごく仲がいいんですよ。割と単身の方も多くて話ができるんでね。こういうお店も人気あるんやろうなと思って見てるんですよ」

山本「地元の方と会話を楽しみながら。最高じゃないですか」

実はひとり飲みが大好きな山本、早くも「市堀川夜市」を訪れる心づもりのようです。

「市堀川夜市」から始まる地域の未来

公共空間である川沿いの公園を上手に活用し、和歌山市との公民連携で公園の管理やトイレ掃除を行なうなど、持続可能な街づくりの一環としての取り組みでもあるそうです。

中心市街地では、約10年前から空き家や空き店舗が増え、シャッターが閉まった商店街が目立つようになってきました。和歌山市では、そうした状況を受けて「リノベーションまちづくり」に取り組んできたといいます。

屋台は1日単位での出店が可能なため、出店リスクがありません。この仕組みにより新しいチャレンジがしやすくなり、出店で力をつけた店舗が、空き家を活用して新たな店舗を街に作ってくれるようになることを期待しているそうです。

「市堀川夜市」を通じて地元の魅力を活かし、街に新たなにぎわいを生み出したいというお話でした。
(minto)
 

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