修学旅行の定番、京都や奈良を外す傾向に
修学旅行の定番といえば今も昔も京都・奈良でしたが、最近のインバウンドによるオーバーツーリズム問題により、別の場所へ変更する動きが出ているそうです。情報サイト『All About』の記事によれば、京都では路線バスが満員で予定どおりに乗れず、計画どおりに周れないといった問題が続出。さらに貸切バスの予約も取りにくくなり、ホテルの価格も上昇しているため、行き先を京都に似た環境の北陸地方へ変更する学校が出てきたり、農村や漁村での民泊体験に変えて予算を抑える動きがでているそうです。11月7日放送『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)では、この記事を元にパーソナリティの北野誠と山内彩加アナウンサーが、今の京都の状況などについてトークを繰り広げました。
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修学旅行の本来の目的は学習です。
そのため、歴史的な建物や文化財が多い京都や奈良がピッタリで、さらに近い場所にスポットが集まっていてコンパクトにまとまっているというのが選ばれる理由でもあります。
大学時代を京都で過ごした北野は、京都の中心から車で30分走れば山に行くことができ、街の中心でも山が普通に見えるほどだと語ります。
「東京だと山を見ようと思ったら八王子まで行かないといけないぐらい遠い」と、京都の立地について続けました。
有名な神社仏閣が多い京都では、バスや地下鉄で移動しやすいのもポイント。
また、京都の中心では数人の班でタクシーを1日借り切って観光地を回る学生の姿をよく見かけました。
京都は激込み
しかし、最近はインバウンドにより路線バスに大勢の外国人観光客が乗ることで、地元に住んでいるお年寄りが日常の買い物にバスを利用できないという事態に。
しかも大きな荷物を抱えて入るために、本来もっと多くの人が乗れるはずが乗れないこともあります。
さらに車の渋滞も深刻化していて、徒歩なら20分かからない四条烏丸と木屋町間が、タクシーで行くと逆にそれ以上時間がかかることもあるとのこと。
北野によれば、四条や三条、木屋町辺りはもともとバスやタクシーが最も動かないエリアで、清水寺までに向かう場所や川端通もかなり混む場所だったようです。
最近はそこにインバウンドが加わってしまったため、車よりも歩き回った方が良いという状況になってしまっています。
ポスト京都・奈良はどこ?
修学旅行の目的も最近は多様化してきており、例えば東京ディズニーリゾートではディズニーアカデミーという中高生向けのプログラムがあり、キャストから直接サービス提供の方法についてレクチャーを受けることで、働く場としての視点が得られるそうです。
また、京都に変わる場所として注目されているのが、同じくコンパクトにまとまっている金沢などの北陸地方。
山内が中学の時の修学旅行は飛騨高山だったため、放送エリアの東海地方ということで、こちらも勧めました。
(岡本)