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多発する闇バイト。巻き込まれないために知っておきたいこと

多発する闇バイト。巻き込まれないために知っておきたいこと

近頃、首都圏で闇バイトによる強盗などの事件が相次いでいます。巧妙な手口で誘う闇バイトに巻き込まれないためには、どのような点に注意すればよいのでしょうか?10月26日放送のCBCラジオ『大石邦彦のNOW ON SHARE!』では、CBC論説室の大石邦彦アナウンサーが多発する闇バイトの実態を解説します。

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凶悪化する「闇バイト」とは

今月に入り、首都圏で闇バイトによる被害が多発しています。

横浜市では現金およそ20万円を奪う強盗殺人事件が起き、千葉県では住宅侵入した男が逮捕されました。
2件とも、犯人は闇バイトに関する供述をしており、警察が関連性を調べています。

大石「ニュースなどでは、よくこのワードを聞くと思いますけど」

最近よく耳にする「闇バイト」。
SNSで「短時間で高額収入が得られる」と甘い言葉を呼びかけ、応募すると強盗や詐欺などの実行犯に加担させられるというものです。
昨年「ルフィ」と呼ばれる指示役が広域強盗事件で逮捕され、話題を呼びました。

大石「あんなことができるんだ、と皆さん思いましたよね」

一時期は特殊詐欺の受け子や出し子として使われていた「闇バイト」。
最近では強盗事件の実行犯として使われるようになっています。
とりわけ、指示役がほとんど逮捕されないことを問題視する大石。

大石「逮捕されるのは実行犯。闇バイトをする人は…使われるだけだから!捨て駒、捨て石。絶対に応募しないように」

「ホワイト案件」に要注意!

手口が巧妙な「闇バイト」の求人広告。
広告を見たときに、どういうところで「怪しい」と判断すればよいのでしょうか?

まず「即日払い」や「高額案件」などのワードに注意すること。
ただ、人件費が上がっているので「ある程度の高額案件もあり得る」と大石。

そこで日給ではなく、時給もちゃんと書かれているかチェックしましょう。
相場よりも時給がべらぼうに高い場合は疑ってみるべきです。

また、「ホワイト案件」と書いてある求人にも要注意。

大石「普通に考えてください。ホワイトじゃないから『ホワイト案件』とわざわざ書くわけですよね?」

さらに「DM(ダイレクトメール)募集」も怪しい証拠のひとつ。匿名性が高く、足がつきにくいため利用されるそう。

大石「ホワイト案件、高額収入、即金。この辺のワードがあると、『もしかして、これ…』と思った方がよいかもしれませんね」

裏で出回っている購入者リスト

ところで、指示役と呼ばれる人はどのように指示しているのでしょうか?

実は、宝石や貴金属の購入者リストが裏で出回っているそうです。
不況の影響で、販売店の関係者が情報を流している可能性を大石は指摘します。

大石「名簿を横流ししているケースもあるそうです」

そうした名簿にも、一度も使われていないリストと使い古されたリストの2種類があるそう。

いずれにしても、強盗殺人や強盗致死は無期懲役か死刑の重罪。
闇バイトはこうした重罪につながるため、軽い気持ちで手を染めるものではないと大石は警告します。

さらに問題なのは、闇バイトのターゲットが低年齢化しつつあること。
大学生の年代と比べて、未警戒な中高生が巻き込まれた未遂事件もありました。
闇バイトの本質を理解し、万一巻き込まれたら家族や警察に迷わず相談しましょう。

大石「ご家族でこどもたちに教えるようにしてください」

一方で、こうした犯罪に被害者として巻き込まれる懸念も増えているそうです。

大石「皆さんの家も狙われるかもしれない」

以前、銀座で貴金属強盗が起きましたが、闇バイトが今後地方に向かう可能性を指摘するのは大野正博教授(朝日大学法学部)。
地方に行くほど古い民家が多く、防犯ガラスでないためハンマーで侵入しやすいこと、また、郊外の住宅はATMが遠く、現金がある可能性が高いことをその理由に挙げました。
(nachtm)
 

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