目覚めの一杯が飲めなくなる?「コーヒー2050年問題」の不安
目覚ましや、気分転換などで飲まれることが多いコーヒー。しかし、将来コーヒーが飲めなくなる日が来るかもしれない危機をご存じですか?10月23日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、「コーヒー2050年問題」についてつボイノリオと小高直子アナウンサーが話題にします。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴くコーヒーの生産地が半減
リスナーから投稿です。
「10月は私の誕生月です。ドーナツを買い、息子たちと一緒にバースデードーナツとコーヒーを楽しみながら、新聞で『コーヒー2050年問題』の記事が目に入りました」(Aさん)
この「コーヒー2050年問題」は、気温・湿度の上昇や降水量の減少が今のまま続くと、1950年~2000年の50年間と比較し、2050年にはコーヒーの栽培に適した土地が半減すると報告されたことです。
小高「仮に栽培できるとして残った土地でも、気温や湿度が上昇すると、コーヒーにとって最も深刻な『さび病』が発生しやすくなるそうです」
さび病は、コーヒーの木を枯らしてしまうほどの怖い病。最悪の場合、数年で大農園に壊滅的な被害を及ぼし、早いスピードで増えていくやっかいな病気です。
生産量が低下して十分な収入が確保できなくなると、コーヒー栽培をやめてしまう生産者が増える可能性もあります。
そうなれば、現在の予測よりも生産量が減ってしまう可能性もありそうです。
コーヒー関連企業が改善に動く
つボイ「コーヒーの生産が減ったら、流通業者だけでなく飲食店も困りますね。今は当たり前に飲んでいるコーヒーが飲めなくなることは寂しいこと」
小高「もちろんコーヒーが飲めなくなるのは寂しいですけど、コーヒーで生計を立てている人は世界に約1億2千5百万人いると言われていて、これだけの人が仕事を失うとなると、ちょっと大変なことになります」
「コーヒー2050年問題」が実現してしまわないように、多くの企業やコーヒーチェーンが栽培方法や農園などで働く人の待遇など、コーヒーを取り巻く環境をよくするための投資を始めています。
陸だけでなく海でも環境が激変
Aさんの投稿には続きがありました。
「夏の猛暑やゲリラ豪雨など、気候変動を身近に感じるようになりました。世界中の異常気象の影響がコーヒーにも来ていますね。この先が本当に心配です」(Aさん)
小高「環境もね、少し前までは『そうなの?』って感じでしたけど、最近では肌で感じるようになりましたし」
「海でも最近、北極海に近いベーリング海でカニ100億匹の死骸が見つかったというニュースもありました。海水温の上昇が影響しているみたいです」(Bさん)
ベーリング海は世界でも有数の漁場。この海域が最近「亜寒帯化」しており、その影響で豊かな海の生態に大きな影響が出ていると考えられると報じられていました。
陸だけでなく、海でも深刻な温暖化の影響が出ていると考えられます。
他の海域でも、今まで獲れていた魚がいなくなり、逆に獲れる魚の種類が変わったという話は日本のみならず世界で聞かれることです。
何とか地球を守り、次世代のこどもたちにより良い地球を残すために、今が踏ん張り時であることは間違いないと締めくくるふたりでした。
(葉月智世)