お金の管理能力を養うのは、「お小遣いのあげ方」次第?
親世代には「こどもにお金について学ばせたい」という関心が高まっており、お金の教育を行うイベントや教室が盛んになってきました。一方でイベントなどに行かずとも、お小遣いのあげ方でお金の管理能力を養うことができるとか。10月23日の『CBCラジオ #プラス!』では、日経新聞の記事を基に、CBCアナウンサー山内彩加と三浦優奈、つボイノリオがお小遣いについて語り合いました。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く毎日5円のお小遣い
子として親として、お小遣いをもらう側も渡す側も経験してきたつボイ。
自身の子どもには毎月一定額のお小遣いをあげているそうですが、つボイが小さい頃は毎日もらっていたのは5円。
当時は5円で駄菓子をひとつ買える金額でしたが、毎日制の影響で苦労していたことがあるんだとか。
つボイ「友達ってひとりじゃないじゃないですか。友達と遊んで駄菓子屋行って買うとね、次の友達も『駄菓子屋行こう』言う。もう買えんのですよ(笑)。どこで使うかいうことを1日の中で考えてました」
1日に一度しか駄菓子を買えなかったため、タイミングを見定めることを常に考えていたようです。
3種類の制度に注意
一方、お小遣い制ではなかった三浦は、小学校高学年の時にはお年玉を自分でもらい、自分で管理していたそうです。
産経新聞の記事によると、三浦の方法がお金の教育にいいようです。
お小遣いを分類すると「定額制」「都度払い」「お手伝いの対価」の3種類があります。
山内がこどもの頃はこれら全てを網羅していたそうで、1年生の時は月に100円、2年生では200円と学年が上がるごとに金額が上がる定額制を導入。
そして友達の誕生日プレゼントを買いたいなどの時は親に相談して都度払い。
さらには父親の耳に生えていた毛を1本抜くごとに10円もらっていたそうです。
このお小遣いの3刀流がお金の教育には不向きだそうです。
というのも、月に100円もらっているのにも関わらず「困った時は頼めばお金をもらえる」という甘い心が芽生え、お手伝いの場合、山内は本当に必要ないところまで無理やりお手伝いをしてお金を稼ごうとしてしまっていました。
別の方法も良い面はある
三浦家のようにお年玉でやりくりを自らするか、お小遣いが足りなくなったらまずはお年玉から補填するというのが、こどものお金の使い方に影響していくということです。
山内家の方法ではこどものお金の管理能力が養われないことになりますが、それでも「この制度で良かったと思う点もある」といいます。
父親との会話も弾んで家族の仲は深まるし、お手伝いを経て母親の困ったところはちゃんと気づけるようにもなりました。
お小遣い制度のそれぞれの良い点悪い点があり、自身の家庭に合った方法を見つけることが必要かもしれません。
こどもの悪知恵に騙されるな
この話を聞きながら「親も気をつけなければいけない」と思ったつボイ。
つボイの幼少期の友達に、毎月の定額制でお小遣いをもらっている人がいました。
さらに「学校で使う必要なものがあったらその都度言ってね」と都度払いの制度も加わっています。
友達はこれを利用し、以前買ってもらった参考書を親のところへ持って行き、「これ買ったからお金頂戴。立て替えといた」と嘘をついてお金をもらっていたそうです。
さらにはまた同じ本を持ってまた立て替えといたと参考書代を請求していたとか。
いつしか親も気がつき、参考書の表紙に丸で「済」の判子をデカデカと押したそうです。
こどもの悪知恵は親の想像を超えた作戦が多数。
企みに気が付けるよう親も気をつけなければいけませんね。
(ランチョンマット先輩)