全国からファンが来店!巨大ガンダム像がずらりと立ち並ぶ青森の珍スポット
青森県上北郡おいらせ町に、アニメ『機動戦士ガンダム』シリーズの巨大な立像が立ち並ぶユニークなお店があります。その立像はなんと、1体1体店主が手作りしたものです。10月21日放送の『CBCラジオ #プラス!』では店主の鈴木敏美さんに、このガンダムの立像を作り始めたきっかけや制作秘話について伺いました。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴くきっかけは高校生のひとこと
鈴木さんのお店は理髪店と、その隣にあるカラオケ店。巨大ガンダムの立像は、お店の前にずらりと並んでいます。
最初はひとつだけ作る予定でしたが、「ガンダムだ!」と喜んでくれたお客さんからの「次はこういうのを作ってほしい」という要望に応えるうちに、どんどん増えていったそうです。
鈴木さんがその最初のひとつめを作ったのは約20年前のこと。
当時高校生だったお客さんが、鈴木さんが作ってお店に置いていた石膏像を見て「おじちゃん、ガンダム作ったら?」と言ったひとことがきっかけでした。
その時の鈴木さんの反応は「えっ?ガンダムってなんだ?カタカナか?」というもの。実は全く知らなかったそうです。
制作期間は1体1年以上
以前からお店の外に女神様や観音様などの大きい像を作ってみたいと思っていたものの、迷っていたという鈴木さん。
ガンダムについてそのお客さんに尋ねたところ、「プラモデル屋に飾ってあるから見ればわかるよ」と言われ、制作を決めたそうです。
鈴木さんが作るガンダムの立像は3メートルもある大きなもの。現在、お店の周りには15体ほどが並んでいて、中にはキングコングの立像もあります。
この立像1体を作るのにかかる時間はなんと1年以上!すべて鈴木さんひとりでの作業です。
作業は深夜スタート
最初の1~2年目はコンクリートで作っていたものの、以降は発泡スチロールに変えたそうです。
当初は1体につき30~40万円かかっていましたが、今は10万円ほど。
理髪店とカラオケスナックの経営で大忙しの鈴木さん。立像作りのタイミングは、なんと「夜中」です。
毎日18時過ぎに就寝して24時頃に起床。真夜中にヘッドライトを付けての作業をほぼ毎日繰り返しているのだとか。
噂を聞きつけたガンダムの関係会社の方が見学に来られ、「いくらでも作ってもいいよ」と言ってもらえたそうです。
敵キャラ3体鋭意制作中!
これらの精巧な立像作りは、まずプラモデルを大雑把にほぐして、パーツの寸法を計測するところから始まります。
ここから仕上がりの大きさを設定して、倍率を計算していくという繊細な作業です。
この巨大立像を一目見ようと、鈴木さんのお店には日本全国からガンダムファンが訪れるそうです。
現在制作しているのは、敵キャラのドム、グフ、ゲルググ。なんと3体同時に作っていて、
すでに半分ほどは仕上がっているとか。
ガンダムファンならずともぜひ訪れてみたいスポットです。
(minto)