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ロマンと想像の宝庫?現役高校生パーソナリティが語る「机の落書き」

ロマンと想像の宝庫?現役高校生パーソナリティが語る「机の落書き」

CBCラジオ『たっちゃん部』は、愛知・岐阜・三重の3県の高校生たちによるラジオ番組コンテスト「トーク甲子園2024」優勝者にして現役高校2年生のたっちゃんが、「たっちゃん部」部長として自由気ままに活動する放課後青春バラエティ番組です。10月15日放送のテーマは、身近に潜むアート「机の落書き」。落書きをすることではなく、見ることが好きだというたっちゃんが、その楽しみ方について語りました。

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「しょうもな」とリラックス

「机のラクガキストの皆さんには、若干の感謝の念を持っている」と、たっちゃん。

「そもそも共有物である机に落書きをするのは本当によくない」と注意喚起をした上で、その魅力について語ります。

机の落書きの魅力は、まず「しょうもない」こと。

たっちゃん「国民的アニメのキャラクターの顔がちょこちょこって書いてあったり、しょうもない罵詈雑言みたいなのがガーッて書き殴られていたり。それがいいんですね」

授業の緊張感の中、机の端っこを見て「しょうもな」と、少しだけリラックスできる。

これが机の落書きのひとつの良さだといいます。

掘られた人名からふくらむ想像

そして2つ目の魅力は「考察」。たっちゃん的には、こちらがメインの楽しみ方です。

落書きのてっぱんともいえる、コンパスで掘られた人名。

たっちゃん「本人が自分の名前を掘ったのか、仲良しの友達に掘られてしまったのか、いじられキャラの子の名前をふざけて掘ったのか。
その後、先生に見つかって怒られて『僕じゃないんです』って言っても信じてもらえないみたいな。そんなくだりがあったのかもしれません」

机に掘られた人名から、先生とのやり取りにまで想像を飛ばしているというたっちゃん。

うっかり確信をついちゃう「相合傘」

そして、“机の落書きあるある”でこちらも上位の「相合傘」。

たっちゃん「ふざけながらキャッキャフッフしてたんでしょうけど。たまに、うっかり確信をついたふたりのことを書いてしまって。それ故にめっちゃ怒られてしまうみたいな、そんな過去があったのかもしれないな、とか」

たっちゃんは、こういうことを考えられるのも「机の落書きの良さ」だと語ります。

しかし、机の落書き考察班・たっちゃんを悩ませる落書きのジャンルがひとつだけあります。それは「関係のない名前の連打」です。

まさに芸術!時を超えた合作

たっちゃん「細野 細野 細野 細野…みたいな。相合傘の周りに適当に書き殴られてる。『誰やお前!関係ないやろ!』って」

たっちゃんの考察によると、これは後から別の人によって書き足された「時を超えた合作」。これを書いた人同士が、机の落書きによって繋がっているというのです。

たっちゃん「こういう共同作業で、過去と繋がるっていう。これも芸術の大きな意義といえるんじゃないかなって、僕はそう思ってますよ」

掘られた落書きをシャーペンでなぞる。これもまさに「過去の追体験」。

たっちゃん「そういう自覚を持って、臨んで欲しいなと思います」

別世界の落書きを堪能

最後に、落書きを見られるおすすめスポットの紹介です。

まずは、古い木の机が置かれている「木工室」。

木工室での作業は個人で行うことが多く、さらに機械の数の関係で暇な時間も多いもの。

たっちゃん「うっかり落書きをする隙が多いっていうのと、古くてもろめの木の机なので、それ故にいろんなバリエーションの落書きが残されてるっていうのも良くて」

1年の間に何度も足を踏み入れる場所でもないため、その特別感もポイント。
たっちゃん的に木工室は、美術館や図書館に通ずるところがあるといいます。

たっちゃん「そういう別世界の中で、完全に新しい世界観を見ることができるっていうのは面白いかなと思って」

理科室の落書きに感じる刹那

そして続いてのおすすめスポットは「理科室」。

理科室の机はたいてい黒いため、鉛筆の落書きが目立ちません。

たっちゃん「そこに小っちゃくこそっと書かれたイラストを見つけたりするとね、ほっこりするというか、温かい気持ちになるみたいな」

しかし、理科室には悲しい宿命があるのも事実。それは、実験後に机を綺麗に拭かなければいけないということです。

たっちゃん「いくら鉛筆とはいえ、消えちゃうとかあるんで、全然。消えゆくものを楽しむっていう、そういう刹那的なものの良さみたいなものを感じます」

消せない落書きを味わう

最後に、たっちゃんから重ねての注意喚起です。

たっちゃん「この番組は、決して机の落書きを推奨するものではございません。あくまで、今ある、消せない、どうしようもないやつを味わっていこうっていう、そういうコンセプトなんで。その点ご理解よろしくお願いします」

机の落書きに感じるロマン。忘れていた青春を思い出させてくれる、そんなみずみずしいエピソードでした。
(minto)
 

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