正直飲みにくい…EUで義務化のキャップ一体型ペットボトル
8月に新婚旅行でイタリアに訪れた三浦優奈。そこではペットボトルの仕様がガラリと変わったことに驚いたそうです。10月9日放送の『CBCラジオ #プラス!』では、三浦がヨーロッパのペットボトル事情を紹介しました。聞き手はCBCアナウンサー永岡歩です。
関連リンク
この記事をradiko(ラジコ)で聴く何故キャップ一体型に?
イタリアで購入したペットボトルをスタジオに持ってきた三浦。
なんと、ペットボトル本体とキャップが一体型になっているんです。
永岡「キャップ、最初ついてるところから回して開けると下の細い部分と取り外せる部分とわかれるんですけど、その下の細い部分と1箇所で繋がるんだよね。首の皮一枚繋がったみたいなそんな感じ」
ヨーロッパでは今年の7月3日からキャップが外れるペットボトルの販売が禁止となり、全てこのキャップ一体型へと移行しました。
なぜ一体型に変えたのか?そこにはキャップの問題が深刻化している背景があります。
主要な海岸100メートルあたりに見つかる廃棄プラスチックの個数が年々増加傾向に。
中でもペットボトルのキャップは最も多いごみです。キャップのポイ捨てが非常に多いのが現状となっています。
その問題を解決しようと、EUが3リットル未満のペットボトルや牛乳パックについて、プラスチック製のキャップを取り外せないように設計することを義務付けました。
EU加盟国はそれに対応した国内法を整備し、今年の夏に施行したということです。
「否」が多めの賛否
環境に配慮したキャップ一体型ペットボトルですが、EU飲料業界団体によるとコストは前よりかかるとか。
永岡「今までの生産ラインから変えなきゃいけないもんね」
EUへ輸出している伊藤園などの日本の飲料メーカーも、その対応をして輸出しなければいけません。
環境に優しくすることで企業に負担がかかってしまっているのが現状です。
また、実際に使った際の様々な意見が上がっています。
例えば、飲む時に外したキャップが鼻に当たって飲みにくいといった声が。
キャップを押さえながら飲まないといけない手間が必要です。
他にもコップに注ぐとキャップに当たって中身が飛び散るなど、否定的な意見がSNSで目立っています。
8泊10日のイタリア旅行でこのペットボトルを飲んだ三浦も「飲みにくい」と本音を吐露。
特にジュースでは、蓋についたジュースが飲むたびに鼻や顎に付き、顔中ベタベタになってしまう煩わしさがあったようです。
一方、三浦の夫はキャップ一体型賛成派。「キャップを落とす心配がないのがメリット」といいます。
永岡「確かに、新幹線乗ってる時とかキャップが落ちたらさあ。『どこいった!3、4列くらいまで後ろまで転がってったぞ!すいませんすいません』てなるからね(笑)」
また「衛生的にもいい」との意見もあるようです。
日本でも導入スタート
メリットもあるけれども扱いにくさが目立つキャップ一体型。
三浦は「日本でも普及したら嫌だな」と思ったそうですが、すでにJR東日本では導入がスタートしています。
また永岡も東京ではキャップ一体型のペットボトルを買うそうです。
永岡「ないものねだりなのか、東京に行った時にしか買えないからわざわざその水を買う」
三浦「地域限定みたいな。カールと一緒(笑)」
永岡「大阪に行ったら急にカールを食べたくなるみたいな(笑)」
珍しければわざわざ手に取ってみたくなる気持ちもわかりますが、それが日常になるとストレスになるかもしれません。
しかしそれも、私たちがポイ捨てをやめられなかったことが原因。
ポイ捨てしないのは当たり前、分別も心がけて、一人一人の環境に優しい行動が必要です。
(ランチョンマット先輩)