急展開の衆院選。河村たかし名古屋市長まで出馬を電撃表明!
10月1日に自民党総裁選で選出され、内閣総理大臣に就任したばかりの石破茂首相が衆議院解散を表明しました。同日、河村たかし名古屋市長が月末に行われる衆院選に名乗りを上げました。一連の慌ただしい動きにはどのような背景があるのでしょうか?10月5日放送のCBCラジオ『大石邦彦のNOW ON SHARE!』では、CBC論説室の大石邦彦アナウンサーが衆院解散をめぐる動きについて解説します。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く石破首相はカレー好き?
今月1日に石破総裁が第102代内閣総理大臣に選出されました。
石破首相は就任早々、衆議院解散を明言。
さらにその直後、河村たかし名古屋市長が衆院選出馬を表明しました。
大石「政治が動いてきましたね!」
石破首相には二度インタビューしたことがあるという大石。
最初は幹事長時代、二度目は地方創生担当大臣を務めていた頃だそうです。
普段は物腰柔らかな石破首相ですが…
大石「防衛、外交が石破さんの専門分野。この辺の話になると目つきが変わるんですよ。もともと険しい目つきがさらに厳しくなる」
一方で「石破カレー」を振る舞うことでも知られています。
自民党本部の駐車場に開いた「しげる亭」で振る舞う「石破カレー」が話題になりました。自身でスパイスを買い込んで研究するほどのカレー通です。
大石がインタビューを盛り上げるために話をふったところ、カレーの話題だけで20分くらい話したそうです。
神奈川を優遇する組閣人事に
石破氏にとって5度目の挑戦となった総裁選。大石は「最後の戦い」というフレーズが印象に残ったそうです。
大石「党員の心には結構響いてましたよね」
1回目の投票では高市早苗氏がトップだったものの、決戦投票では小泉進次郎氏への票がほぼ石破氏に乗り、逆転勝利を収めました。
小泉氏を支援していた菅義偉前首相は副総裁に、小泉氏は選挙対策委員長になっています。
内閣の顔ぶれを見ると、三原じゅん子(こども政策担当大臣)、浅尾慶一郎(環境大臣)、坂井学(国家公安委員長)の各氏が名を連ねます。
いずれも神奈川選出で、菅前首相の地元がかなり優遇されているようです。
大石「総裁選の影響が人事に色濃く出ている」
一方、保守の中でもかなり右寄りとされる高市氏は外れています。
「もしかすると、衆院選で立憲民主に票が流れることを恐れたのかもしれない」と大石。
河村市長、国政進出なるか?
また、総選挙の日程は11月中旬の予想を覆し、10月27日に早まりました。
大石「なんでこんなに早くなったのか?」
森山裕幹事長が職を引き受ける時、時期の早い解散総選挙を条件として提示したため、石破首相はやむなく踏み切らざるを得なかったとのこと。
衆院解散の表明後、河村たかし名古屋市長が出馬を決めたのです。
大石「国政進出を目指すのは既定路線です」
本来は、名古屋市長選とのダブル選挙を考えていた河村市長。ダブル選挙の方が投票率が上がり、後継に指名する市長が有利になるためです。
結局時間がなかったため、ダブル選挙にはならない見込みです。
河村市長の政策評価はどうだったのでしょうか?
まず公約に掲げていた名古屋城の木造復元は文化庁の許可が降りず、バリアフリー化の問題もあり、見通しが立っていない状況。
市民税に関しては、2010年から2023年の間に、およそ1186億円の減税を実行。
しかし標準的な夫婦とこども2人の世帯にとって、年間5000円程度の微々たるものでした。
大石「河村市長がやってきた案件や政策。次に引き継がれていくのか?」
河村市長はまだ国会議員を一人も出していない日本保守党からの出馬。「5人当選させて国政政党を目指したい」と話しますが、引き続き注目したいところです。
(nachtm)