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今年の中日の悲しい現実。試合開始1回でほぼ勝負は決まっていた?

今年の中日の悲しい現実。試合開始1回でほぼ勝負は決まっていた?

10月6日、中日ドラゴンズはバンテリンドームでDeNAとの最終戦で敗戦し、3年連続最下位でシーズンを終えました。5日放送の『若狭敬一のスポ音』(CBCラジオ)では、若狭敬一アナウンサーが先発ピッチャーについて来季への期待を語りました。ドラゴンズ浮上のため、3つの期待したいことが若狭にはあるようです。

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先発投手の成績

新監督には井上一樹2軍監督の名が挙がっており、放送後の7日には受諾の意向を固めたとの報道がありました。

来季ドラゴンズへの期待、3つのうちの1つ目は「現状の先発投手の進化」だそうです。

まずは先発ピッチャー全体の成績を見ていきました。
先発防御率、2023年は3.12。セ・リーグ2位。ところが2024年は3.30、リーグ5位。

若狭「バンテリンドームナゴヤ、ピッチャー有利な球場を本拠地としているチームとしては、かなり悪いと言わざるを得ません」

先発投手の顔ぶれ

先発ピッチャーの顔ぶれを見てみました。

昨年(2023年)の先発経験ピッチャーは12人。
髙橋宏斗、小笠原慎之介、仲地礼亜、涌井秀章、松葉貴大、柳裕也、福谷浩司、梅津晃大、大野雄大、メヒア、根尾昂、鈴木博志。

今年(2024年)の先発経験も12人。
髙橋宏斗、小笠原、仲地、涌井、松葉、柳、福谷、梅津、大野、メヒア、根尾、松木平優太。

若狭「びっくりしません?鈴木と松木平が入れ替わっただけで、12人中11人が同じなんです。で、去年より今年が悪化してるんです」

今年大怪我をして来年1年間は投げられないというピッチャーはいません。
だから来年も、今年・去年と同じような顔ぶれではないかと推測する若狭。

若狭「だからこそ、現状の先発ピッチャーの進化・復活を期待したいわけなんです」

誰が出てくる?

若狭が井上ドラゴンズに期待することの3つの内、2つ目は「新しい先発投手の活躍」だそうです。

二軍で一度でも先発を経験したピッチャーを見てみると、21人いました。

松木平、メヒア、髙橋宏斗、涌井、松葉、梅津、福谷、根尾、大野、柳、仲地、岡田俊哉、菊田翔友、福田幸之介、石森大誠、上田洸太朗、福島章太、アルバレス、野中天翔、森山暁生、竹内龍臣。

21人中、今年二軍だけで登板したピッチャーは10人。また10人は一軍で投げたピッチャーです。

「来年、この中から出てきて欲しい」と期待する若狭。

希望はするけれど

では誰が出てきそうなのか?さらに具体的に見ていきます。

二軍だけで先発した10人の中で、先発登板数ベスト3は、1位が8試合の岡田投手。ただし岡田投手は育成で怪我もあったそうです。
7試合の福田投手、6試合の野中投手と続きます。

若狭「今年二軍だけで投げて先発登板数が多く、なおかつ支配下のピッチャーは福田投手しかいないんですよ」

福田投手は履正社高校から中日に入ったばかりの高卒ルーキー。来年、いきなり高卒2年目のピッチャーが1年間ローテーションを守れるのか?
侍ジャパンにも選ばれた髙橋宏斗投手でも、流石にそれはありませんでした。

若狭「となると、今年の二軍を見ていて、来年バーンって出てくるようなピッチャーがいるか?いて欲しいんですが、新顔は望みにくい状況にあることを押さえておいてください」

ドラ1で取るべき選手

若狭「今年のドラフト、僕は1位で即先発ピッチャーを取るべきだと思ってます。小笠原投手がポスティングシステムを使ってメジャーへ挑戦となれば、その穴は相当デカいんですよ」

今年、小笠原投手は規定投球イニングをクリアし、中日で唯一、二軍に落ちずに一軍で1年間投げ切った投手です。

そして、この時の若狭の懸念は現実のものとなりました。
放送後の7日朝、大方の予想通り、小笠原投手はポスティングシステムを使ってメジャーへ挑戦することが発表されました。

若狭「現状、二軍で支配下のピッチャーで経験を積んだのは高卒ルーキーの福田投手しかいないとなれば、僕はどう考えても野手を取ってる場合じゃないと思います」

立ち上がりがダメ

若狭が来季ドラゴンズに期待する最後の3つ目は「立ち上がり克服」。

2023年、中日の先発ピッチャーはイニング別で1回に75失点。これはリーグワーストの成績で、イニング別でもワーストでした。

今年はさらに悪化して10月2日時点で1回83失点。これもイニング別ワースト、リーグワーストです。

1回の表の場合もあれば裏の場合もありますが、とにかく中日のピッチャーは、立ち上がりで点を取られる傾向にあるようです。

勝負は初回で決まる

しかも先制された場合の負けは、10月2日時点で59敗。先制されての負けはリーグワースト。
去年はもっとひどく63敗。当然ながらリーグワーストでした。

一方、中日は先制した59試合では41勝14敗4分け。なんと勝率7割4分5厘。この勝率は読売ジャイアンツに続いて2位です。

若狭「中日は先制するとほぼ勝って、先制されるとほぼ負ける。しかも1回に先制されるケースが多い。だから、どんだけバンテリンドームに行って応援しても1回を見たら、だいたいわかるんです」

ファンには厳しい現実ですが、元も子もないことを言う若狭。

若狭「ドラゴンズ打線に逆転するほどの反発力はない。去年も今年も投手の顔ぶれが一緒で同じ状況なので、なんとか先発投手の立ち上がりを克服してもらわない限り、浮上は見込めない。とにかく現状の先発ピッチャーの進化を期待します」

以上、若狭敬一の分析でした。まずはドラフトに注目しましょう。 
(尾関)
 

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