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鯨の骨で取った出汁を使用!山口県発「長州 鯨骨(げいこつ)らぁめん」

鯨の骨で取った出汁を使用!山口県発「長州 鯨骨(げいこつ)らぁめん」

多種多様な味があるラーメンに、「豚骨」ならぬ「鯨骨」がお目見えしました。鯨の骨から出汁を取った山口県のご当地ラーメン「長州 鯨骨(げいこつ)らぁめん」です。10月7日放送の『CBCラジオ #プラス!』「日本全国にプラス!」のコーナーでは、山口県飲食業生活衛生同業組合の常任理事で「鯨骨らぁめん開発委員会」委員長の明徳親典さんから話を伺いました。

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給食で食べた「鯨」の思い出

山口県下関市は関門海峡で九州と本州を繋ぐ街。そんな下関市に今年、新しい商業捕鯨船「関鯨丸(かんげいまる)」が誕生しました。

鯨の県・山口県として「鯨食を世界や日本全国に広めたい、需要拡大のために何ができるか」を考えたという明徳さん。

日本食ともいえるラーメンカテゴリに視点を向けて、鯨の骨で出汁をとった「長州 鯨骨らぁめん」を発案したそうです。

小学生の頃に山口県に住んでいたことがある光山雄一朗アナウンサーは、給食で「鯨の唐揚げ」が頻繁に出ていた記憶があるとのこと。

現在53歳の明徳さんが小学生だった頃は「鯨の竜田揚げ」が多く出ていたといいます。

現在60代のCBC論説室・石塚元章特別解説委員がこどもの頃は「給食で鯨が当たり前」。対して現在30歳の番組アシスタント・三浦優奈は「給食復活メニュー」として鯨を食べていたそうです。

一時期、捕鯨は厳しい状況にありましたが、現在は復活してきています。

個体差の激しさに苦戦

豚骨や牛骨はこってりのイメージが強くありますが、「長州 鯨骨らぁめん」は醤油ベースであっさり。

鯨の骨で取った出汁に長州黒かしわの鶏油(チーユ)を加えたダブルスープで、写真を見るとわかるようにかなり透き通っています。

トッピングは鯨のさえずり(舌)と、表面の肉を使ったベーコンです。

この「長州 鯨骨らぁめん」の開発で大変だったことは、「鯨の固体差が激しい」こと。安定したスープを取るのがとても大変だったそうです。

明徳さん「鯨の上顎のカブラ骨からお出汁を取りましたら、味のブレがなく、常に安定したスープが完成いたしました」

この「カブラ骨」は包丁で切れるほど柔らかな、スポンジのような骨。
この骨を使うことで、固体差のないおいしい出汁が取れるようになったといいます。

鯨食を山口から全国へ、世界へ

「長州 鯨骨らぁめん」のイチオシポイントは、「100%天然物の鯨」ということ。

鯨は高タンパク、低脂肪、低カロリーのスーパーフードで、ダイエットにも最適。あっさりしていて、お酒のあとに食べたいというお客様も多くいるそうです。

お食事のコースの締めに出しても「罪悪感がない」「すっきり食べられる」「スープを飲み干せる」とかなり喜ばれているそう。

開発に2~3年を要した「長州 鯨骨らぁめん」は、今年の9月4日の「くじらの日」から山口県内の14店舗で提供をスタートしたばかりです。

最後に明徳さんからメッセージです。

明徳さん「商業捕鯨が再開した今、老若男女問わず皆様に愛される牛肉、鶏肉、豚肉、そして鯨肉となるようにという思いで日々探求しております。その料理の代表格『鯨骨らぁめん』をぜひ全国の皆様、インバウンドの皆様にご賞味いただきたいと思ってます」

「鯨食を山口から日本全国へ、そして世界へ広めたい」
そんな思いがひしひしと伝わるインタビューでした。
(minto)
 

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