身近にあるものを有効活用!災害時に役立つ「豆知識」を豊富に学べるサイト
9月1日は防災の日、9月は防災月間です。「地震大国」と言われる日本において、日頃から十分に備えておくのはとても大切なことです。この夏、気象庁が初めて「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表したことで、人々の防災意識はさらに高まりを見せています。加藤里奈がパーソナリティを務める『カトリーナの全部全力!』(CBCラジオ)。9月1日の放送ではCBCレポートキャストの南波星那が、NPO法人 レスキューストックヤードが発表している「災害時に役立つ豆知識」を紹介しました。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴くユーモアを交えたイラストで紹介
レスキューストックヤードは、過去の災害から学んだ教訓を生かし、災害に強いまちづくりに取り組んでいるNPO法人です。
災害時の被災者支援活動の他、日頃から防災・減災に役立つ知恵やノウハウを提供する活動をしています。
レスキューストックヤードのホームページでは「災害時には多くのものを持ち出せない」ということ、また「なるべく身近にあるものを有効に」の精神で「日常で使っているものをいかに有効に使うか」を、少しのユーモアを交えながらイラストで紹介しています。
ゴミ袋で作る暖かい「カッパ」
例えば「大きなゴミ袋」は、急を要するときは首と腕の部分に穴を開けて「カッパ」や「防寒具」にすることができます。
実際に作ってきた南波がスタジオ内で試着してみます。
今回、南波は90リットルの大きなゴミ袋を使用しましたが、もちろん家庭用のゴミ袋でも作ることができます。
90リットルのゴミ袋はワンピースのように膝が隠れるサイズ感。
冷房が効いたスタジオでも風を通さず、腕に穴を開けなければさらに寒さを防げるだろうとのことです。
作り方はとても簡単。袋を縦半分に折って、首と腕の部分に穴を開けるだけ。
コツは、「首をまず開けてから、手を出す位置を考えること」。
手の位置を楽なところに開ければ、動きやすいカッパが作れるそうです。
加藤は、工作教室でこどもたちとお絵描きしながら作った「即席ドレス」を思い出し、「こどもたちが楽しみながら防災・減災できることが良い」と感じたそうです。
色付きゴミ袋でプライバシーを確保!
ゴミ袋には、まだまだ使い道があります。
靴が濡れてしまったら困るという時には、ゴミ袋で靴を覆い、紐やガムテープで上の部分をしばって「即席の長靴」をつくることができます。
また箱にゴミ袋を重ねてから水を溜めると、「食器洗い桶」や「洗面器」として使えます。
また、色付きのゴミ袋は窓に貼って「日よけ」にすることや、プライバシーの確保が難しい避難所で「カーテン」の代わりとして使うこともできます。
こうした事例を聞いて「備蓄の中にゴミ袋をセットで入れておきます!」と加藤。
ラップで伝言メモを防水仕様に
使い道のある身近なものとしては、「食品用ラップ」も欠かせません。
水を使うのが難しい時には、お皿の上にラップを敷くことで洗い物をなくすことができます。
ラップを長めに用意してねじって紐を作ると、怪我をしてしまった時の「包帯」や「氷嚢」の代わりに使うこともできます。
また「ここに避難するよ」「私はここで元気にやってるよ」といった、避難する際に残しておく「伝言メモ」の紙を包んで、防水仕様にすることもできます。
この使い方で、映画やアニメの「ダイイングメッセージなどの大事なメッセージが、雨に濡れて読めなくなってしまったシーン」を思い出したという南波。
「ラップ1枚あれば防げるじゃん!」と目からウロコだったそうです。
災害時には自分の安否を示すメッセージを残すことがとても大切です。
この豆知識はぜひ覚えておいてくださいね。
災害時こそ心の安らぎが大切
レスキューストックヤードのホームページにある「まめ豆知識」のコーナーには、役立つ情報にプラスしてクスッと笑える情報も掲載されています。
例えば、ゴム手袋の指の部分を切ると「輪ゴム」を量産することができますが、こういった便利な情報に加えて「軍手を使った人形」の作り方も載っています。
災害時にできてしまった心の傷は、人によってはのちのちまで残って「PTSD」と呼ばれる後遺症に繋がっていく可能性があります。
「災害時こそ、ちょっとした心の安らぎを見つけるのが大切」ということで、「まめ豆知識」のコーナーにはこういった情報も載せているそうです。
読むと「へぇ!」となるような豆知識がたくさんあるNPO法人レスキューストックヤードのホームページ。ぜひ一度ご覧くださいね。
(minto)