水害なら予測可能。日頃から確認しておきたい防災への備え。
非常に大きな台風として上陸した後、勢力を弱めつつ遅い進行で線状降水帯の発生などを引き起こしている台風10号「サンサン」。日本各地で避難所の開設、交通機関の計画運休など大きな影響が出ています。8月28に放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、「簡単にできる台風への備え方」について、つボイノリオと小高直子アナウンサーが紹介します。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く気になる台風10号の影響
番組には台風10号に関する投稿が多数届いています。
8月31日時点ではいったん紀伊半島沖に南下しているものの、9月1日には北上して東海・近畿地方に影響を及ぼしそうです。
つボイ「まだ日本から遠いところにあるようですけど、すでに雨がたくさん降ったりしている地域もありますよね」
台風の影響により、東海・関東エリアでは線状降水帯が何度も発生しており、地域によっては河川の氾濫や土砂崩れの警戒が必要です。
いざという時困らないために、日頃できるのがハザードマップの確認。
スマートフォンがあれば、現在いる自治体のホームページで、大雨の時の危険度や想定される災害の規模を見ることができます。
さらにどこへ避難したらいいのか場所を確認し、自分はどの段階で、どのルートを通って安全に避難できるかのシミュレーションも大切です。
無理して買い出ししなくてもいい
もし、いまいるハザードマップを確認して水害に弱そうだとわかったら、避難勧告が出るよりも先に行動することが大切になります。
地震はいつ起こるかわかりませんが、台風や水害であれば、事前にある程度予測できます。
つボイ「予測できるからこそ、僕らでも可視化できる雨雲レーダーや進路を見て、専門家が適宜発表してくれる情報を確認しましょう」
小高「備えと言っても、すでに雨が降り出しているところも多くて。土砂崩れなどが起こっている地域もありますので、川の近くや地盤が緩んでいそうなところ、崖の近くにはくれぐれも近づかないことが大切」
台風が近づくと、つい買い物に出てあれこれ備蓄しようとする方もいますが、これはあまりおすすめできない行動です。
最近の米の品薄のように買い占めはパニックを起こします。
そして必要なものを買いに行く場合は、家を出る前に安全かどうか、天気予報を確認することも大切です。
自分の安全を確保するのが第一
大雨や暴風が吹くと、普段よりも足元が悪くなるだけでなく、視界不良となります。車や自転車の運転、徒歩も含めて事故を起こすことだけは避けなければなりません。
小高「あと気をつけたいのは断水への備え。真っ先に水の買い置きを考える方も多いと思いますが、無理に買いに出かけるのではなくて、今のうちに水道水を汲んでおくこともできますので、選択肢の一つとして考えてみてください」
水を入れる容器も、ホームセンター等でタンクを買ってくるのではなく、台風であれば水筒・やかんなどでも十分代用できるとのこと。
生活用水だけなら、バスタブに貯めておくだけで数日間は充分もちます。
停電への備えは、「氷を多めに作っておくことで冷凍庫などの温度を保つことができる」という投稿も届いていました。
つボイ「あと、忘れちゃいけないのがスマホやモバイルバッテリーの充電。現代社会では絶対に必要なことだと思いますよ」
今回の台風が過ぎたら、次の水害、さらに予測できない地震に対し、計画的に備えをしてみてはいかがでしょうか?
(葉月智世)