地産地消と食品ロスへの配慮ができるお菓子作り
近年、男女問わず「お菓子作りが趣味」という方は増えています。こうしたお菓子作りでも環境を意識した行動ができることをご存じでしょうか?8月21日放送のCBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』では、塩見啓一アナウンサーと小高直子アナウンサーが、環境に配慮したお菓子作りについて話題にします。
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お菓子作りが趣味の塩見。「もはや趣味の域を超えたプロ級の腕前」と紹介する小高。
こうした趣味を通じて、環境への配慮、食品ロスという諸問題を意識することができます。
例えば材料選び。一般的にはスーパーなどで、必要なものを探して買うことが多いと思いますが、なるべく「地産地消」を意識した買い物をすることが可能です。
地産地消は、地元で採れたものを地元で消費すること。放送エリアの中京圏で生産されている果物には、ミカン・桃・梨・いちじくなど、この季節だけでもたくさんの種類が作られています。
スーパーのPOPやパッケージには、○○産と産地が記載されているため、ちょっと意識してみるだけでも東海地区の果物が買えそうです。
塩見「タルトを作る時に果物をふんだんに使うため、少々形が悪いものや、規格外、熟していたとしても問題なく使えます」
日持ちのするものに変える
余った果物でジャムやコンポートなど日持ちのするものを作れば、残すことなく使い切れると食品ロスにも貢献できる、と塩見。
小高「果物だけじゃなくて野菜、例えばカボチャやサツマイモなど、甘みのある野菜を使ったケーキや和菓子作りなどもいいですよね」
塩見「カボチャだって、10月のハロウィンの時にパンプキンパイを作ったりとかね。あとはサツマイモならスイートポテトとか大学イモ。ニンジンだとキャロットケーキ、結構甘みが強いのでおいしいですよ」
ニンジンなら、スムージーの材料にして、搾りかすをカレーなどに混ぜ込むと使い切ることも可能。
サツマイモなら、干し芋もできますし、スライスして油で揚げたポテトチップス、日持ちさせるために薄く切って天日干しにしたドライチップスにすることもできます。
他にも、フェアトレードの商品や、環境に配慮した栽培法などで作られた材料を選ぶのもいいでしょう。
相手のことを考えた配慮も必要
最近は食物アレルギーに対する意識が強くなっており、安心して食べられるものを作ることも大切。原料選びから自分でするお菓子作りは、まさにそうした配慮にうってつけ。
小高「その材料を除外して作ることも、安心して食べられるという点でいいですよね」
塩見「小麦アレルギーの方に対応するなら、米粉に変えてみるのもいいし、卵や乳製品がダメな人のために、それらを使わないレシピをインターネットで探すのもいいですね。私も米粉のクッキーとか作りました」
「相手の好みや喜ぶ顔を考えながら何を作るか考え、作るのがとても好き」と塩見。
相手に「考えて作ってくれたんだな」と伝われば、喜んでもらえるだけでなく、より良い関係を築くこともできるとのこと。
また小高は「出されたものは(無理しない範囲で)全部食べ切ることも大事」と力説。食品廃棄を生まないためにも大切なことです。
残り少ない夏休み、親子や祖父母と孫で楽しみながらお菓子を作る際に少しだけ意識してみるといいのでは?と締めくくりました。
(葉月智世)