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恐怖!大阪で手放した心霊写真本と東京で再会

恐怖!大阪で手放した心霊写真本と東京で再会

『北野誠のズバリ』(CBCラジオ)では毎年お盆の時期になると、恒例の「怪談てんこもり」と題した企画を放送し、日替わりで怪談師がお話を披露しています。8月15日の放送では、怪異蒐集家の中山市朗さんが登場し、実話に基づいた数々の怪談を語りました。ここでは「持っていると災いをもたらす」という不思議な書籍の話を取り上げます。

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心霊写真の本を買った夜

心霊写真の本が流行っていた、中山さんが中学生の頃の話です。

Aさんは小学校高学年の時、近所の本屋さんで心霊写真の本を見つけました。
シリーズものの1作目で欲しくて仕方がなかったのですが、お小遣いでは買えない値段で、親に頼んでも心霊の本は買ってもらえそうにありません。

とうとう我慢ができなくなったAさんは、お婆さんの財布からお金を盗み、本屋へ走ってその本を買ってしまいました。

夕飯を終え、部屋に閉じこもりひとりでその本を楽しんだAさんでしたが、その夜中、珍しく途中で目が覚めてしまいました。
ふと見ると、電気を消して暗い状態のはずが、部屋全体がぼうっと青く光っている状態になっていたのです。

天井を見ると…

Aさんがふと天井を見ると、青や白、紫の風船が天井に浮いている状態で、さらによく見ると、それらはなんと人の顔でした。
怖くなり布団を頭から被って震えたAさんですが、その現象は3日間も続いたのです。

そしてAさんは「この本が原因じゃないか?」と思ったものの、親に相談すると「なんでそんな本を買ったのか」と怒られるでしょうし、そもそも信じてもらえないでしょう。

かといって家の中で捨てれば買ったことがバレるので、同じく心霊に興味のある友人のBさんに本をあげることにしました。

本を手放した夜からその現象は起こらなくなり、Aさんはいつしかこの経験を忘れていきました。

古本屋で再び見かけたあの本

大阪に住んでいたAさんは東京の大学に入学し、卒業後も東京で働いていました。

ある時、神田の古本屋を回っていると、例の心霊写真の本を見つけました。
「小学校の時に買った本、懐かしいな」と思いながら値札を見ると100円だったので、Aさんは再びその本を購入しました。

その本を読んだ後に眠りにつきますが、またしても夜中に目が覚めてしまいました。
部屋全体が青く光り、まさかと思って天井を見ると、人の顔が並んで浮いている様を見てしまったAさん、布団を被り恐怖の中で朝を迎えました。

朝になって「やっぱりこの本が原因だ」と思ったAさん。

しかし、この本は何冊も売れた市販の本なので、持っているだけでこのような現象が起きるなら、もっと多くの報告があってもいいはずですが、そのような話は聞いたことがありません。

この本の持ち主は?

あらためて本の裏表紙を見ると、なんと自分のフルネームがマジックで書かれていました。
小学生の頃、自分の持ち物に名前を書いていたAさん、その本にも書いていたのです。

ただ、この本は前述のようにBさんの手に渡り、しかもBさんは現在も大阪に住んでいるのに、なぜ東京の神田で売られているのでしょうか?

気になってBさんに電話し、昔話に花を咲かせていましたが、途中でAさんが「ところで、小学生の時に心霊本やったやんな?」と言った途端、Bさんは黙ってしまいました。
そこでもう一度その本の話をしたところ、Bさんは激昂したのです。

「お前な、あれで迷惑がかかったんやぞ!その日の夜中に目が覚めて、天井を見たら人の顔がすずなりに浮かんでたんや。3日続いたんやから!」

閉まっておいたはずがなぜ?

その本はどうしたのかをBさんに尋ねたところ、当時持っていた木製の宝箱に入れて鍵をかけ、心霊写真本を封印したといいます。
その宝箱は奥にしまい怖くて開けてない、家族も知らないと続けたBさん。

Aさんは「今もその箱の中に本があるかどうか確認してきて欲しい」と告げると、20分ほどしてBさんが納屋から箱を持ってきました。

ところが、鍵を開けてみると、本がなくなっていました。

鍵をかけているので家族が開けることもないですし、他の物は入ったままなのに本だけがないという不思議な状況に。

本がなぜ、外へ飛び出していったのでしょうか?
そして、本がAさんの手に再び渡ったのは偶然だったのでしょうか?

ちなみに、Aさんはその本をもう一度古本屋へ売りに行ったそうです。
(岡本)
 

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