連日パリ五輪のニュースが報じられています。7月30日放送の『ＣＢＣラジオ #プラス！』では、スポーツジャーナリストの生島淳さんが、今週注目すべき試合を解説します。

振り返り

これまでの競技で生島さんが感激したのは体操男子団体の決勝だったそう。

宿敵である中国に最終種目の鉄棒まで3点以上の差をつけられ、日本の優勝は危ぶまれました。
しかし中国の2人目の選手が2度落下し、風向きが日本に。

生島さんによると、2度落下した選手は演技を始める前から表情がこわばっていたそうです。

生島「世界一を前にして平常心で演技できる人とそうじゃない人が出てきちゃう。中国の選手は緊張のあまり自分の演技ができなかった」

そこから日本が逆転し、橋本大輝選手がなんとかまとめて金。最大のライバルとの戦いを制し、王座奪還を果たしました。

7月31日男子バレーボール

そんな生島さんが今週注目している試合は男子バレーボール予選ラウンド、日本対アルゼンチンの戦いです（日本時間で31日20時開始）。

先日行われた初戦でランキングでは格下のドイツにフルセットで敗れた日本。
生島さんは改めて五輪は別格だと実感したそうです。

予選では主力を温存する国は多く、ドイツはこの試合でエースとリベロを出しませんでした。
データ重視バレーを行う日本は少し対応が遅れたようです。
2、3セット目ではブロックのコースなどを読んで修正していきましたが、勝負所で勝ち切ることができませんでした。

しかしバレーボールの予選ブロックではフルセットで負けた場合も勝ち点がつくため、3位通過でも決勝トーナメントに行ける可能性もあります。
生島さんはフルセットまで行ったことを評価しました。

とはいえ準々決勝まで行くにはアルゼンチン戦は落とせません。
昨年の五輪予選で日本は初戦を落としてから修正力を発揮し五輪の切符を獲得しているので、アルゼンチン戦での勝利を期待です。

8月1日はバスケットボール女子

そして8月1日、日本時間18時から行われるバスケットボール女子、日本対ドイツ戦を挙げる生島さん。

初戦のアメリカとの試合では敗れた日本。「前半は良かったんですがアメリカが強すぎた」と生島さん。
3年前の決勝のカードと同じだったこの試合、あれから日本も良くなっていましたがアメリカがさらに良くなっている印象だったそうです。

同じ予選グループにいるドイツとベルギーではドイツが勝利。
つまり1敗の日本と1勝のドイツの試合となるため、日本が準々決勝進出のためには絶対に負けられない戦いとなります。
バスケットボールは総得点が準々決勝進出の大きな鍵にもなるため点にこだわっていきたいところです。

バスケットボール女子にはＣＢＣラジオがある愛知県ゆかりの選手も多く出場しています。
馬瓜ステファニー選手、山本麻衣選手、高田真希選手…特に山本選手は3ポイントシュートの調子が良かったそうで「大舞台に強い。強心臓を持っていると」と生島さんは期待しました。

2大会連続の五輪メダル獲得を目指すAKATSUKI JAPAN、負けられない戦いを迎えようとしています。

ちなみに、日本時間だと深夜に行う種目も多いパリ五輪ですが、スポーツジャーナリストの生島さんも見る試合を厳選して睡眠計画を立てているそうです。
皆さんも無理をせず、ただ今週の観戦計画にはバレーボールとバスケットボールを忘れずに。
（ランチョンマット先輩）