スポーツジャーナリストがパリ五輪の注目競技を解説!
火曜日の「CBCラジオ #プラス!」では、スポーツジャーナリストの生島淳さんが旬のスポーツ情報を紹介しています。7月23日の放送では、26日に開幕を迎えるパリ五輪の魅力や開会前後に行われる注目競技を紹介しました。
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この記事をradiko(ラジコ)で聴く25日はサッカー女子!
今回のパリ五輪の開会式はセーヌ川で行われますが、その前日の25日から競技がすでに始まります。
その中でも生島さんが注目する競技が女子サッカー。日本対スペインの試合が行われます。
昨年サッカー女子W杯で優勝したのはスペインですが、そのスペインにグループステージで4対0で勝利したのは、なでしこジャパンです。
日本はボール支配することを完全に諦め、ボールの支配率はわずか20%。カウンターに徹しました。それが功を奏し、スペインに圧勝。
残念ながらその後ノックアウトステージで敗退しましたが、カウンターの戦略で王者スペインに勝利した日本が、パリ五輪でどんな戦術で挑むのか注目です。
27日は男子バレーボールと柔道
「27日は注目の競技が重なっている」と言う生島さん。
まずは52年ぶりのメダル獲得の期待がかかる男子バレーボール日本代表。
初戦のドイツ対日本の試合が行われます。
バレーボールの場合、グループステージをトップで通過することが大切なため、内容も求められる試合になるのではないかと見る生島さん。
生島「期待が高いだけに上手く滑り出してほしい」
27日は他にも柔道の試合がスタート。この日は男子60kg級と女子48kg級の試合が行われます。
生島さん曰く「初日の入りが大事」だそうです。
初日の階級で日本代表が金メダルを取ると、翌日以降に試合を行う選手の気持ちが楽になる様子を取材現場で何度も見てきたとのこと。
例えば1988年のソウル五輪では、最終日まで柔道男子のメダルはありませんでした。
そんな中、最後の最後でメダルを死守した斉藤仁選手は、凄まじいプレッシャーだったと語ったそうです。
初日は金メダル大本命の選手が登場。
女子48kg級には世界選手権3連覇中の角田夏実選手が出場します。角田選手が金を獲ると、谷亮子さん以来20年ぶりの軽量級金です。
また、前述した斉藤選手の息子である斉藤立(たつる)選手は、今回柔道100kg級で出場します。
個人競技ではあるものの団体戦の意味合いも強い柔道。初日から注目です。
29日は男子体操団体決勝!
29日は男子体操団体決勝が行われ、日本対中国の対決が注目されます。
昨年の世界選手権が日本対中国の前哨戦になるはずでしたが、中国がコロナの影響で1年延期したアジア大会に出場したため、日中の直接対決は今回のパリ五輪で2年ぶりとなります。
どんな演技をするかは未知数な部分がありますが、男子団体で優勝すれば個人総合連覇を狙う橋本大輝選手も気持ちを楽にして個人戦に臨めるはず。
柔道にしても体操にしてもスタートが肝心となりそうです。
セーヌ川での開会式はもちろん、その前日から行われる試合から注目競技が目白押し。
日本を代表するアスリート達を応援していきましょう。
(ランチョンマット先輩)