懐かしのコックリさん&キューピッドさんで信じられない体験
『クレイジージャーニー』(TBS系)などの出演で「オカルト探偵」として知られる吉田悠軌さんが、7月15日放送のCBCラジオ『北野誠のズバリ』に出演しました。怪談の収集や分析などを行っている吉田さんは、18日に『教養としての最恐怪談 古事記からTikTokまで』(ワン・パブリッシング)を上梓します。吉田さんを交え、リスナーから届いた不思議な実体験のエピソードを紹介します。
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1970年代に「コックリさん」と呼ばれるものが小中学生の間で流行しました。
霊のようなものが降りてきて、ある質問をするとみんなで押さえている十円玉が勝手に動き、文字盤を使って答えるという占いのようなものでした。
霊を扱うことから遊びに使うのはよくない、との理由からコックリさんが禁止された学校もありましたが、「エンジェルさん」や「キューピッドさん」という亜種も登場しました。
「まだ土曜日の午前中に授業があった時代で、ほぼ全員が帰宅したクラスで数人の女子が楽しそうにキューピッドさんをやっていました。
コックリさんと違うのは、(答えを示す文字盤で)鳥居の所にハートマークに矢が刺さっているという程度で、数字やひらがな、『はい』『いいえ』などは一緒でした。
半信半疑だった自分は、同級生たちが知らないであろう母や姉の誕生日を尋ねましたが、キューピッドさんは十円玉が数字の月と日を順番に動かしていきました。
ところが、父の誕生日だけは2月は合っているのですが、日付が違う。
『日付が違うのでは?』と言ったら、十円玉は『いいえ』に動きます」(Aさん)
2月を当てるだけでもすごいのですが、さすがに日付は当てられなかったのでしょうか。
意外な結末
おたよりの続きです。
「釈然としないまま帰宅。夕食の支度をしている母に、『ウチの親父の誕生日って、2月XX日とは違うの?』と聞いたら、『えっ、なんでそんなこと聞くの?』と驚かれたため、キューピッドさんの話をしました。
すると母は、何年か前に姉と一緒に天中殺のように大流行した占いで、家族全員を調べたそうです。
母や姉、自分は書かれている性格などがピッタリ当たっていたのに、父だけはまったく違っていたのだとか。
そこで父に聞いたところ、父が生まれた時、父の両親が役所への届出が遅かったため、届出ができる最長の日付になり、実際の誕生日よりも3週間ほど遅くなってしまったとのこと。
本当に生まれた日は、キューピッドさんが十円玉の動きで教えてくれた日だったのです。
しばらく経って忘れていましたが、先日父が他界し、戸籍を取ったことでこの話を思い出しました」(Aさん)
呪われるんですけどね
キューピッドさんはコックリさんとは違って呪われないと伝えられていたそうです。
しかし話を聞いていた吉田さん、ボソッと「呪われるんですけどね…」とひと言。
なぜ呪われるのかというと、結局、キューピッドさんにしても低級な動物霊を降ろしていることに変わりはないからだそうです。
ちなみに北野は当時コックリさんをしていた時、自分で十円玉を動かしていたそうで、「動かんと盛り上がらんから」と暴露しました。
(岡本)