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昭和の押し売りから令和の詐欺メールまで、悪徳業者は生き続ける

昭和の押し売りから令和の詐欺メールまで、悪徳業者は生き続ける

古今東西、詐欺の手口は時代に合わせて変化し続けています。CBCラジオ『つボイノリオの聞けば聞くほど』の名物コーナー「オレオレ詐欺のコーナー」は、詐欺メール、悪徳商法を紹介して、被害をなくすことが目的。6月26日の放送でも、つボイノリオと小高直子アナウンサーがリスナーの実体験を紹介していきます。

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昔の押し売り

「昔、まだ若かった頃の私は家にいたので、いろんな訪問販売がありました」(Aさん)

つボイ「前にご紹介したのはコンドームの訪問販売。20万買っちゃったという人がいました。金額もすごいですけど回数もどうや」

小高「この量どうしよう」

つボイ「頑張るかってことですよね」

Aさんの当時の家にはインターホンがなく、断ることができない性格だったそうで、いろんなものを買わされたとのこと。
リンゴをトラックで売りに来たり、牡丹の苗を売りに来たりしたそうです。

「どれも考えたら高かったです。値段に合わない品物ばっかりでした。高い授業料でしたが、今となってはいい思い出になりました」(Aさん)

つボイ「この方も私と同じような年代の方です」

つボイノリオ、昭和24年(1949年)生まれの75歳です。

こんな押し売りがあった

つボイの記憶の中に、古い落語の枕に、老人と思われる人が学生服を着て物を売りに来たという話があったそうです。
実際にそういう人が家に来たこともあったようです。

つボイ「当時は、今のように学生を援助する制度がなかった時代なんで、苦学生は助けてあげないかんという人の心に付け込んだ商売です」

洋服の生地を売りに来たこともあったそうです。昔は洋服でも仕立てる時代。反物で買うこともあったんだとか。
特にウール100%の「純毛」による高価な布については、純毛を証明するために隅を切ってマッチで燃やして見せてきたそうです。

つボイ「それは縁の方だけ純毛が織り込んであって、あとはウールでも何でもない。そういうテクニックもありました」

悪徳業者の典型

「日曜日の午前中にエコキュートの業者を名乗る訪問がありました」(Bさん)

「エコキュートの定期点検に来ましたので、出てきてもらえますか?」と強気な言葉。
Bさんは、家を購入して15年、一度も定期点検はないので、不振に思い断ったそうです。

すると今度は、「セールスとかじゃないんですからお願いします」と言ってきたそうです。

「この言い方に少しムカついたんで「うちは結構です。御親切にありがとう!』と強めに言ったら引き下がりました」(Bさん)

あとでネットで調べると、突然の訪問で目的を告げずに玄関先まで呼び出して、必要のない修理品や部品を買わせるやり方だとわかったそうです。

つボイ「エコキュートの正式なホームページを見ると、突然訪れることはございません、と強調してありました」

小高「有名な会社とか一般的に広く認知されているような機器名などを使って、信用させようとする悪徳商法ですね」

言うことに本性が出る

「昨日、寄付の電話がかかってきました。断るとガチャ切りされました。お願いをしているくせにガチャ切りとは失礼だと思います。皆さんも気をつけてください」(Cさん)

つボイ「丁寧な言葉遣いをしますけども、いざ、こいつはアカンとなると態度が一変しますね。反社系の口振りになってスッと化けの皮が剥がれますね」

小高「うちに『ネット回線を変えませんか?』という電話がきたんです」

自分の体験を話し始める小高。「変えるつもりは全くない」と断るも、相手は「でも安くなるんですよ」と食い下がったそうです。

小高「私は、変える気ないんですって言ったら、『安くなるのに変えないなんてあなたはバカですか?』って言われた。びっくりしましたけどね」

つボイ「人格否定とかね、乱暴な言葉遣いで本性出ますよね」

アプリで、ある程度予測可能

「0800で始まる怪しい電話が、僕のスマホにもよくかかってきます。以前は切れるまで放置して、後でネットで調べていました」(Dさん)

最近は、電話帳ナビというスマホのアプリがあるそうです。怪しい電話がかかってくると、ネットの情報の蓄積で「電力切り替え営業注意」などと表示され、ある程度の情報をあらかじめ知ることができるそうです。

「毎回、怪しいかな?知り合いかな?とドキドキしながら眺めるより、便利なので入れておくことをお勧めします」(Dさん)

アホな詐欺業者

つボイ「日本のカード会社はこんな言葉使わへんとか、中国文字になっとるがねとか、いろんなメールがあります」

最近は、詐欺メールの添削が楽しみと言うつボイ。リスナーの元に届いたメールに、思わずつボイも笑ってしまいました。

東京ではないのに、東京電力を名乗るメールが来たりしていたEさん。今回受け取ったのは水道局を名乗るメール。

「水道料金が未納となっております。長々と文章があって最後に、このままあなたが未納を続けますと電気を止めます。と書かれていました」(Eさん)

つボイ「お前何屋さんなんや?(笑)水道料金未納やったら水道止めろよ。アホな詐欺業者もおるもんです」

ずる賢い詐欺業者はもっともらしい文章を書いてきますので、気をつけましょう。 
(尾関)
 

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