唯一無二の「泣ける歌声」今年の林部智史は無限大の可能性を探る

唯一無二の「泣ける歌声」今年の林部智史は無限大の可能性を探る

シンガーソングライターの林部智史さんが、6月23日放送のCBCラジオ『小堀勝啓の新栄トークジャンボリー』に出演しました。5日にニューアルバム『カタリベ2』をリリースしたばかりの林部さんが、新作の制作秘話を披露します。

今回は女性曲のカバー

前作の『カタリベ1』は、男女のアーティストを限定せず収録されたカバーアルバムでしたが、それから6年ぶりの『カタリベ2』では、全て女性アーティストの楽曲をカバーしています。

林部「コンセプトで始めたわけではなかったんですけれども、最終的に女性曲縛りみたいな感じになっちゃいました」

収録曲は全て1988年以降にリリースされたものです。

林部「今年はデビューして8年。8でこだわりをつけれないかということで、僕が生まれたのが88年だったので、じゃあ88年以降でやってみようかと思いました」

サウンド面では、コンサートで表現しやすいサウンド感でCDに収めることを考えたそうです。

例えばこんな曲

古内東子さんの「誰より好きなのに」のカバーを聴いた小堀の感想は、「これがすごくお洒落なAORというか、マイケル・フランクスとかあの時代を僕ら聴いてた人はたまらんものがあります」。

マイケル・フランクスはアメリカのミュージシャン。1976年『The Art Of Tea』、1977年『Sleeping Gypsy』などのアルバムが有名です。

林部「まさにAORをテーマにしました。もともとの楽曲がそうですし、トランペットとかのホーン系を入れながら制作しました」

広瀬香美さんの「promise」のカバーについて小堀は、「スパニッシュというかフラメンコっぽい感じですね」とコメント。

林部「どうやってもこの曲はカッコいいなっていう果てに落ち着いた楽曲ですね」

小堀「林部智史という唯一無二のシンガーは何を歌ってもちゃんとその歌の世界観が出る。童謡とか古い唱歌とか抒情とか、みんなオリジナルを超えて活かしています」

林部「リスペクトを残しつつ、楽曲との向き合い方をしっかりするようにしています」

デビューを掴んだ曲

『カタリベ2』のリード曲ともいえるのが、今井美樹さんの「PIECE OF MY WISH」。
これは林部さんが、デビューのきっかけを直接掴んだ曲だそうです。

林部さんのデビュー曲は「あいたい」ですが、実は「あいたい」のメロディーができた段階で、この歌を歌える人を音楽関係者が探していたそうです。

タイミングよく目に留まったのがカラオケ番組で「PIECE OF MY WISH」を歌う林部さんだったとか。

林部「『PIECE OF MY WISH』は、まさに歌詞が夢を掴む、諦めないっていうことをモチーフにしてるのでちょうどリンクするんですよね」

歌うとすごかった

小堀「林部智史さんの持ってるキラキラっとした王子様のイメージから、何の苦労もなくスルッと歌手になったと思う人も多いでしょうが、結構紆余曲折の人生でしたもんね」

林部「通らなくてもいいような道は通ってきたと思います(笑)」

林部さんが歌手を目指す背中を押してくれたのが、北海道の礼文島にあるホテルでアルバイトをしていた時の同僚だそうです。

林部「そこで働いている時に『なんで歌手にならないの?』って言ってくれて。今までも言われてきた言葉だったんですが、ちょうどその時、胸に響いたんです」

ギターが弾ける同僚が、林部さんに「何か歌えよ」と誘い、歌うと上手くてびっくりされたそうです。映画のような本当の話。

林部「もうちょっと有名になったら映画化してくれますかね(笑)」

小堀「絶対になると思います」

進むべき道

林部さんは、歌謡曲やJポップのカバーのみならず、童謡や唱歌、古い歌謡曲といった抒情歌も歌い継いでいます。

林部「目指している世界っていうか、例えば抒情歌を歌ってる姿は思い描いてなかったんですが、進むべき道は自ずと切り開けてくるんだと、この8年やってて実感してます」

小堀「金脈や鉱脈の物理的なものは掘ったらなくなっていくんですが、歌の世界は、林部さんみたいにカバーすることで生まれ変わらせることもできる。音楽の旅は果てしないですね」

林部「オリジナル曲では出せない世界観が、カバーによって引き出されることもあるんだなと学びました。ずっと探求できるものですよね」

コンサートへどうぞ

コンサートツアー『林部智史 CONCERT TOUR 2024 ∞歌で編む 無限の物語∞』が始まっています。

デビュー8周年にちなんで、タイトルには無限を表すインフィニティシンボル「∞」を入れたそうです。

林部「無限の可能性を探るには、あえてカバー曲で挑戦していった方が自分の幅を広げれるんじゃないだろうか?無限の可能性に気付けるんじゃないだろうか?ということで、今回、カバーイヤーにしようと思いました」

林部さんが、ニューアルバム『カタリベ2』は、コンサートで表現しやすいサウンド感を意識したと語っていました。実際のコンサートでその音を体感してみましょう。 
(尾関)

 

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