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本当につらかった!中日・髙橋宏斗、開幕前二軍生活のつらい日々を激白

本当につらかった!中日・髙橋宏斗、開幕前二軍生活のつらい日々を激白

中日ドラゴンズの髙橋宏斗投手が、6月15日放送の『若狭敬一のスポ音』(CBCラジオ)でインタビューに答えました。CBCの若狭敬一アナウンサーが、高橋投手に二軍生活のつらさ、報道陣シャットアウトの真相を尋ねます。

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独特のトレーニング

髙橋投手は、オフの自主トレを、ドジャースの山本由伸投手と2年連続で一緒に行いました。

髙橋「トレーニングをイチから教わりました。何もできないところからブリッジや逆立ちをするようになって、怪我をしない身体作りをして、そこからパフォーマンスも上がっていきました」

走り込みや投げ込みではなく、自重トレーニングと普通ではやらない体勢で投げることで、自分の中で新しい感覚が芽生えたそうです。

髙橋「今まで投げていた球が100%だとすると、冬なのにそれ以上の感覚を感じられました」

ブラッシュアップを狙う

昨年のオフ、2回目の自主トレでの目標は、それを120%にブラッシュアップすることだったそうです。

1年目以上にトレーニングに励んだのは、身体の使い方を進化させること。具体的にどんなメニューだったのでしょう?。

髙橋「後ろ向きながら投げたり、回転しながら投げたり。その中で、どう身体をぶらせずに球に力を伝えるかという練習もやってましたね」

投球の際に意識すること

高橋投手は、2年連続で山本由伸仕様の投球フォームになっていることが報道され、物議を醸したことがありました。

髙橋「自主トレの中で、そのフォームが一番球に力が伝わってたので、120%の球が投げられるんだったら、それを続けられる努力をしたいと思ってやりました」

昨年はWBCに合わせて急ピッチで身体を仕上げる必要があり、早々に元のフォームへの変更がありました。
そのままフォームを継続したものの、不調が続くことになりました。

自身で分析した不調の原因は、バッターが立つといい球を投げようと意識し過ぎるあまり、自分の身体の使い方ができていなかったこと。
そこで、今年は自分で元のフォームに戻しました。

髙橋「見た目もリズム感も違いますけど、意識する部分はトレーニングでやってきたことと変わってないですね。身体全体で投げること。肩、肘に頼らずにスムーズな動きの中で投げることを意識してます」

二軍のつらさ

3月16日のオープン戦終了後、高橋投手に対し、大塚晶文コーチと山井大介コーチから、「1回見直して来い」と二軍行きが宣告されました。

髙橋「オープン戦、バンテリンドームナゴヤでやった阪神戦。3回で代わった時に、ここで変えられるってことは、自分の中でもファームだとわかっていました」

流石に落ち込んだという髙橋投手ですが、この時、自主トレでやってきたことに手応えを感じていたそうです。二軍でも、やることは基本的に変えなかったとか。

一方、二軍の日々は毎日つらかったそうです。

髙橋「本当に朝が早かったです。毎日5時15分起きです」

朝ご飯はしっかり食べて、6時20分頃には家を出ていたそうです。つらいのは朝だけでなく夜も。

髙橋「寝るのは9時半です。もう無理でした。何もできなかったです」

早寝早起き。規則正しい生活で野球に集中していた髙橋投手でした。

シャットアウトの真相

髙橋投手は二軍にいる間、報道陣をシャットアウトしていました。その理由は?

髙橋「自分の中でも、メディアの人に対してどう喋っていいかわからなかったし、どう受け答えしたらいいのかわからなくて。野球をやってる自分で精一杯になっちゃって」

「開幕二軍どう思いますか?」と聞かれたら、どう答えるのが正解なんだろう?という迷い。

また、一軍で好調な投手陣に比べて、二軍で調整している自分が悔しくてモヤモヤする気持ちもずっとあったそうです。

メディアの向こうにはファンがいます。「その時は、いったん落ち着いた状態で喋りたかった」と振り返りました。

ここから上がる

二軍で手応えを掴んだのは4月6日のこと。
四日市市で行われた福岡ソフトバンクホークス戦は、1対0で中日の勝利。この日は9回92球の完封、打たれたヒットはわずか5本で奪った三振は7つ。

100球未満で9回以上を投げ切り、なおかつ完封に抑える「マダックス」を成し遂げました。

髙橋「今年のテーマにしている『3球で追い込む』ができた。真っ直ぐで押せて上出来でしたね。この球が上でも投げられたら、ある程度形になると思えました」

そこから一軍に呼ばれて現在に至ります。現在の防御率は0.56と好投。
「今シーズンは防御率のタイトルを狙いたい」と語る高橋投手。

高橋「出だしは遅れたんですが、チームの主軸となるぐらいの気持ちでやりたいです。チームもここから上がっていくと思いますし、首位目指して頑張りたいなと思います」

野球への誠実さがよく伝わるインタビューでした。 
(尾関)
 

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