悲鳴が響き渡る?群馬県・わたらせ渓谷鉄道「ゾンビトレイン」
美しい自然の中を走る列車はいくつもあります。栃木県日光市と群馬県桐生市を結ぶ、わたらせ渓谷鉄道もそのひとつ。渡良瀬川に沿ってレトロなトロッコ列車に乗り、四季折々の美しい景色を楽しみながらゆったりとした旅が魅力です。が、この夏、恐怖と絶叫が車内に響くホラーエンターテインメント「ゾンビトレイン」というものを運行するということです。5月28日の『CBCラジオ #プラス!』では、光山雄一朗アナウンサーが、わたらせ渓谷鉄道社長の品川知一さんに伺いました。
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わたらせ渓谷鉄道は、明治時代に足尾銅山の銅を運び出すために作られた鉄道です。
品川さん「とてもトンネルを掘ったりすることができなかったので、険しい渡良瀬川の渓谷沿いをうねうねと走らせるしかなかった。紅葉や桜の中を走るということで大自然が魅力の鉄道です」
そんな歴史ある鉄道が仕掛ける「ゾンビトレイン」。
なんと大都会でゾンビになってしまう感染症が発生し、感染してない人たちが安全地帯に逃げ出すという設定となっています。
品川さん「わたらせ渓谷鉄道の列車で脱出しようということです。90分間運行の時間があり、その間うまくゾンビにならずに安全地帯に逃げ切れればいいよね、という設定です」
90分の間に停車する駅はあるのでしょうか?
品川さん「いいえ、駅には止まりません」
つまりすべて列車内でイベントが発生するようです。
怖いけど楽しい
この「ゾンビトレイン」は昨年から始まったもの。始めた理由はなんでしょうか?
品川さん「自然や歴史、文化があるので、乗られる方はシニア世代や団体客の方が多かったです。そこで、今まで乗ったことのない若い人たちにもなんとか乗って欲しいと考えた時、思い切ってゾンビトレインというのにしたら、と考えました。わたらせ渓谷鉄道らしくないことをしようという発想です」
お客さんの反応はどうだったのでしょう?
品川さん「当然ゾンビが出てくるのはわかっていますが、こどもは大泣きし、女性グループもきゃあきゃあ言っています。
その中にもお茶目なゾンビ、コミカルなゾンビとか、いろんなゾンビが出てきて、途中はこどもたちもゾンビと遊んだりするような設定にもなっています」
地元の人の盛り上げ
品川さん「プロの方々がやっていますので、怖い部分もあり、それだけでなく面白いゾンビも出て来て、みなさん楽しんで大盛況でした。
今年はその中に地元のダンス部の高校生もボランティアで参加してくれて、とても上手でゾンビが踊るシーンも混ざって、今年はそこが面白いです」
わたらせ渓谷鉄道では、地元の方が駅や列車の清掃活動を手伝ってくれるとのこと。
今年地元の高校生たちにゾンビに扮してもらうのは、将来の応援団になってもらう一環でもあるようです。
日程・料金
品川さん「また違うわたらせ渓谷鉄道が楽しめます。帰りは沿線を見て、のんびり帰ってきてもらいます。一粒で二度おいしいです。怖いだけじゃないです(笑)」
ちなみにこの「ゾンビトレイン」、料金は大人が片道3,500円、小学生以下が片道2,000円。
今年の運行は、6月2日・9日・30日、7月7日、8月10日・11日・18日・25日、9月1日の全9回で、現在予約は6、7割ほど埋まっているとのこと。
品川さん「四季折々、きれいな景色のあるわたらせ渓谷鉄道ですが、ゾンビとどうマッチしているか見に来てください」
ひと味違ったレジャーで、想像するとわくわくしますね。
(みず)