7人を育てる大家族ママ ミセスコンテストに挑戦する理由とは
子育ては、毎日が時間との戦い。子どもが多ければなおさら大変です。7人の子どもを育てながら家事に仕事、とにかく毎日大忙し。そんな大家族ママが名古屋市のど真ん中、栄で開催されたビューティーコンテストに半年の特訓を経て挑戦します。ママがコンテストに出場した理由と伝えたかったことについて取材しました。
家事に育児・仕事と大忙しの大家族ママ
愛知県に住む大家族ママ、大塚愛さん(以下、愛さん)36歳。朝から元気いっぱいに子どもたちへ片付けの指示や家事を行いながら動き回っています。大塚家は16歳・高校生の長女から、下は5歳の4女までやんちゃな男の子3人と女の子4人の9人家族。息つく暇もなく、次から次へとやることが目白押しです。
愛さん「今日はもう(洗濯が)3回目です」
午前中は子どもの送り迎えに加え、食べ盛りの子どもたちのためにお値打ち食材を求めて、スーパー二軒をはしご。
午後になると、白衣姿に変身します。自宅でカイロプラクティック施術院を営んでいるためです。子育て・家事に加え、仕事までしており、あまりの忙しさに食事もキッチンの中で立ったまま。座ると電池が切れてしまうからと、手早く食事を摂っています。
超パワフルママ・愛さんを家族はどう思っているのでしょうか。 「マネはできないですね、この肝っ玉母ちゃんの。スーパーお母さん」「怒るとカミナリが落ちてくる」「怒ると怖い」
と尊敬している反面、そこは7児を育てるママ、怒ると怖いという答えもありました。
目標に向かって努力する姿を見せたい
何事にも本気でぶつかる愛さんは、子どもたちを怒る時も本気です。取材中にもゲーム禁止していた期間中に男兄弟3人がこっそりゲームをしているのを見つけて、名古屋弁全開で激怒しました。しかしその中には、子どもを叱る時の「大切にしている子育てルール」がありました。
愛さん「なにをするにも根本は一緒で、“なんの為にしているのか”っていうのがある。それに基づいて動いていたら、行動って伴うんですよ。そこに持って行ってあげたい」
「目標」を見つけて、そこに向かって何をするべきか、子どもが自分で考える力を付けてほしいと考えています。
愛さんは、自らがお手本となるべく、2021年から新たな目標に挑戦します。全国規模のミセスコンテストに出場エントリー。既に予選を勝ち抜き、ファイナリストに選ばれていました。
およそ半年間、忙しい日常の合間に発声練習やポージング・ウォーキングを猛特訓。母になっても“女性として輝きたい!!”という気持ちだけでなく、
愛さん「明るいお母さんと一緒にいる子どもたちは、影響を受けて明るくなる。みんなに向けてじゃなく(審査員とかではなく)、子どもたちに向けて(伝えて)いきたいと思います」
母親として“目標に向かって努力する姿を見せたい”と話しました。
全力を尽くしたミセスコンテスト本番
当日、ママの晴れ姿を一目見ようと、夫と7人の子どもたちが駆けつけます。
全国の20代から60代の女性、100人以上が応募したこのミセスコンテスト。残ったファイナリスト30人は、この日ウォーキング・自己PRなどで審査され優勝者が決まります。
出番直前の愛さんは、いつも家族に見せている“元気なママ”以外の一面を披露したいと意気込んでいました。
愛さんの出番になり、この日のために用意したドレスに身を包んで美しく変身したママがステージで輝きます。輝く姿を見た長女の真白(ましろ)さんも、笑顔です。
自己PRはタイムオーバーですべてを伝えきることはできませんでしたが、見ていた家族は、
「カッコよかったです。話し方とか、見えないところで頑張っていたので」「キレイだった」と目標に向かう姿は、しっかり受け止めています。
残念ながらグランプリは受賞できませんでしたが、
愛さん「半年間でやって来たことを、自分と家族に感謝する気持ちを改めて持つことができたのですごく素敵なコンテストだったなって思います」
そして、次の目標を見据えて、第八子の妊活に向けて頑張りたいと考えています。
愛さんの思いが頑張っている姿を通じて、しっかり家族に伝わった半年間でした。
CBCテレビ「チャント!」5月2日の放送より。