“ロケの神様”凄すぎた…あのタージンが商店街で奇跡の『10分間ノーカットリポート』食材の分量から信号まで把握
5日午後CBCテレビ『ちょい足し』に関西の伝説的ロケリポーター・タージンさんが出演。自身も未経験という“10分間ノーカットリポート”に挑み、実力を見せつけました。
東海地方最大の商店街・大須。昔ながらの和菓子に世界各国のご当地フード、さらには話題の最新スイーツまで勢ぞろいする街です。そんな大須商店街の今食べたいおすすめ最強グルメを紹介するため“ちょい足し”するのは、数々のロケテクニックを持ち、関西では「ロケの神様」と言われる大ベテランのタージンさん。「すごい面白い企画ですね!うれしいですね、これね、リポーターの腕が鳴りますよ!」と奮い立ちます。
今回は番組が厳選した3店「白飯との相性を追求したハンバーグ」のばーぐ屋ぶりこ、「唯一無二の大須名物みたらし団子」の新雀本店、そして「五感で味わう生絞りモンブラン」の栗りんへ。タージンさんはスムーズに紹介できるよう各店を入念に事前リサーチ。ハンバーグの熱さから移動経路、信号のタイミングまでインプットが完了しました。
「10分間のリポート、いよいよスタートしました。まず1店目、のれんがかかっておりますね、ばーぐ屋ぶりこさん。早速ですがこちらから見て参りましょう。今注目の店でございます。失礼致します!」タージンさんは軽妙な語り口でスタートすると、サッと手指の消毒をしながら店内の香りを紹介。出だしから圧倒的なパフォーマンスを見せつけます。
「今日ご紹介いただくハンバーグは『ダブルのチーズのせ』ということで、恐らくダブルにチーズがのってるんじゃないか…そういう皆さんの想像、正解でございますよ!うわ~アツアツのまま運ばれてきました!ご覧ください、勝手にハンバーグが揺れます!」と、受け取った皿をユサユサしながら一気に畳みかけるなど、匠の技が次々と炸裂。
また事前確認済みのハンバーグの熱さを考慮し、チーズや野菜の種類を聞いて料理を冷ます時間を作るタージンさん。フォークでとると、白い湯気を黒い衣装で際立たせ、アツアツぶりを分かりやすく表現します。そこからマスクを外して口に入れ、大きく咀嚼してみせてからマスクを戻し「熱いけどおいしい!ご飯にあうのも最高でございます。ハンバーグうまい!」手をパンと叩いてまとめ、「時間巻き巻きでございます。後で食べますので置いておいてください」と店に断りを入れてから、次のみたらし団子店へ。
約1分間の移動中も大須商店街の紹介や、大須観音も一つに数えられる日本三大観音の話などしゃべりにしゃべり続け、ロケ地の情報を調べておいて間を持たせる技術を披露。
団子店につくや否や、「何と言いましても『甘党が 素通りできない 新雀』でございますよ」と突然の川柳で店の魅力を表現。50年以上の継ぎ足しだというタレを紹介してから、みたらし団子をパクリといったタージンさん、「おいしい!こちらおしょうゆ味になってまして、甘すぎず非常に大人にも持ってこいです」と言い終わると、パッと交差点を見やって「すいません、信号が変わりました。変わったところをうまく使わないと」と食べ歩きの利点を生かして、そのまま最後の“黄金モンブラン”の店に向かいます。
偶然いたテイクアウト客に対して、店員と共に「お待ちどうさまでした!」と声をかけるハイレベルなアドリブを繰り出しながら入店。皿の上にクリームが目の前で生絞りされていく1分間を使って、「1人110g位だそうでございます。大きな栗にしましたら8個~9個位使われると聞いております」とクリームの栗の量を具体的に説明しました。
そしてモンブランに透明の蓋がかぶせられたところで、突然カメラの前に割り込むタージンさん。店員が提供の準備をしている手元を顔で隠し、『何が行われているのか』と視聴者の興味を引くカメラワークを演出。「さぁできました!おぉ~っと、いつの間にかこちらの中が煙でベールに包まれている!(蓋をあけて…)めっちゃ栗の香り!」
さらに「このまま食べてもいいんですけど、断面が見たいですね」とモンブランの構造をしっかり見せてから「うん、栗の香りが鼻から抜けるんですが、味わいも栗。栗好きの方に来てもらいたいお店です!」と締めたところで、1秒も違わずぴったり10分!
しかし、勝って兜の緒を締めよと言わんばかりのタージンさん。まず店員さんに対して「ご無礼しました」と謝意を伝えると、冷静に「ちょっと時間足らんかったねぇ。ハンバーグ店が長なったわ」と細かな時間配分が想定通りにいかなかったことを反省。
少しでも良いロケにしたいという強い想い…。タージンさんが「ロケの神様」と呼ばれる理由が終始感じられた“ちょい足し”となったのでした。
(3月5日(土)午後5時放送 CBCテレビ『ちょい足し』より)