イチボ・マキ・はとちまき…『牛肉の部位、年々増えてないか問題』飛騨牛一頭買いの店で聞いたら33種類出てきた
19日午後、CBCテレビ『ちょい足し』に、お笑いコンビ・バイきんぐの西村瑞樹さんが出演。牛肉について「年々部位が増えてない?」という素朴な疑問を焼肉店で店員にぶつけた結果、その想像を超える答えに驚愕する一幕がありました。
番組では、東海地方が誇る観光スポット、岐阜県高山市を特集。この時季は雪化粧された絶景が広がり、歴史あふれる古い町並みは別名「飛騨の小京都」とも呼ばれています。今回は、そんな冬の高山の新たな魅力を発見すべく、誰もが感じる素朴な疑問を西村さんが“ちょい足し”して徹底リポートしました。
まず向かったのは「飛騨牛一頭買い 灯り家の『はなれ』」。その名の通り、飛騨牛を一頭丸ごと扱っていて、様々な部位をしゃぶしゃぶのお肉のように薄切りで焼く『焼しゃぶ』という食べ方で味わえる店です。
店員さんが「しゃぶしゃぶ肉よりちょっと厚いくらいで、お肉を食べた時に焼肉の感じも残る、しゃぶしゃぶと焼肉の本当に中間です」と表現する絶妙なスライス加減に、食べた西村さんも美味しさで思わず言葉を失っていました。
メニューには希少部位のイチボや上タン、もも赤身に加え、目の前で豪快に炙ってくれる飛騨牛握りなども。ここで、ある素朴な疑問が浮かんだ西村さん。「僕が子供の頃って、カルビとハラミとホルモンくらいしか無かったんですよ。年々、肉の部位って増えていってません?」
これに対して店員さんからは「そうですね。部位の名前自体は増えていってますね。ウチの店では33種類提供させてもらってます」と、想像を上回る多さに西村さんも驚愕。それらを食べ比べられる予約限定メニュー『飛騨牛希少部位33種食べつくし(9438円※予約限定)』までありました。
例えば、イチボともも赤身は一昔前まで同じ「ロース」という名前で扱われていましたが、ロースの中でも肉質や味が違う部分があると発見され、細分化。こういった差別化を各部位で行ったことで、年々名前が増えていっているのだそうです(※お店によって異なります)。
続いてやって来たのは、高山と言えばココという古い町並み。お邪魔したのは創業200年以上の原田酒造場さん。「山に車と書いて山車(さんしゃ)というのがうちの銘柄です」との紹介に、西村さんが再び素朴な疑問。「ちょっと思ったんですけど、日本酒の名前って『山』がつくもの多くないですか?」
この疑問に酒造場の方は「酒の原料は水で、水の源はやっぱり山ですので、それで名付けたという部分が大きいんじゃないですかね」と納得の回答。ちなみに日本酒の銘柄に使われている漢字ランキングの1位は、まさにその『山』で241銘柄、2位は『鶴』の203銘柄で、3位の『正』が193銘柄と続いていました。(※平成9年発行「日本酒読本」より)
また古い町並みでの楽しみの一つが食べ歩き。飛騨大井屋には、東海地方の人には広く知られている“朴葉味噌”をアレンジしたお饅頭が…。西村さんは一口食べるなり「味噌の香ばしさと、朴葉の香りが抜けていくんですよ。これはうまいですね!」と大絶賛。すると、商品のもととなった高山の郷土料理『朴葉味噌焼き』について「なぜそもそも朴葉の上で焼くのか」という素朴な疑問が…。
店員さんいわく「高山は寒い地方なので、漬物とか食品が冬は凍るんですね。そういうものを焼いて食べるという習慣があって、朴葉の上で味噌と一緒に焼いて食べています」とのこと。
この店員さん自身も「小さい頃は、朝ごはんで前の日のおかずの残りとかを味噌と焼いて食べてました」と振り返るなど、朴葉味噌焼きは寒い地域の生活に根差した独特の食文化だったことが判明。
素朴な疑問を“ちょい足し”したことで、冬の高山の魅力がまたひとつ発見できたのでした。
(2月19日(土)午後5時放送 CBCテレビ『ちょい足し』より)