わずか“4km”の国道!?短すぎる理由とは…意外に知られていない名古屋の珍しい道を巡る

ミキの昴生と亜生がMCを務める、全国の道に特化したバラエティ番組『道との遭遇』。今回は、YouTubeチャンネル「おもしろ地理」でさまざまな道を紹介している道マニア歴23年のかずまるさんが、愛知県名古屋市にある“一番〇〇な道”を紹介します。
わずか4km!? 名古屋で一番短い国道「154号」

最初に訪れたのは、名古屋市熱田区にある熱田神宮の近くを走る国道154号。一見なんの変哲もないこの道路が、「“ある点”が名古屋で一番」だとかずまるさんは言います。
(道マニア・かずまるさん)
「ここが今回紹介したい道、国道154号。名古屋で一番短い国道」
国道154号は、熱田区から港区までを繋ぐわずか4kmしかない名古屋で一番短い国道。数ある道路の中でも一番ランクの高い“国道”は、数十km〜数百kmあるのが一般的ですが、なぜ154号はこんなに短いのか…?

(道マニア・かずまるさん)
「国道154号は、全国で450本以上ある国道の中で11番目に実延長が短い国道。国道というのは、道路法という法律で基本的に重要な都市を連絡する道路。重要な港湾を結ぶ道路を、通称“港国道”といって全国的にけっこうある。名古屋の港国道が、この国道154号」
主要道路である国道1号と、東海の物流拠点である名古屋港を結ぶ重要な道のため、たった4kmでも国道に指定されているとのこと。

(道マニア・かずまるさん)
「国道の制定条件というのは道路法第5条に定められていて、重要な道路と、重要な港湾や空港を結ぶ道路も、国道として指定することが決められている。法律に基づいて、この154号は国道に指定されている」
他にも同様の港国道が、羽田空港と国道15号を結ぶ延長3.6kmの「国道131号(東京都)」や、岩国空港と国道2号を結ぶ延長0.4kmの「国道189号(山口県)」などがあるそう。
中でも、神戸港と国道2号を結ぶ「国道174号(兵庫県)」は、日本一短い国道。延長わずか187mしかない短さです。「探してみると、港国道は全国的にいっぱいある」と、かずまるさんは言います。
名古屋一軽い重量制限!? 0.5tの重量制限標識

続いて訪れたのは、名古屋市南区。“ある点が名古屋で一番な道”であり、「全国的に見てもトップクラスに珍しい道」とかずまるさん。目的の道へ行ってみると…
(道マニア・かずまるさん)
「この橋は0.5tまでしか乗れない、重さ制限を示す標識。自分が調べた中では、名古屋で一番軽い重さ制限の標識。全国的に見てもトップクラス。自転車や二輪車は、走らず押していかないといけない」

中井用水に架かる橋は、重量制限がなんと0.5t以下。500kgまでしか通行できない道で、これはかずまるさん曰く、名古屋で最も軽い重量制限の標識だそう。バイクや自転車が通れない歩行者用の道には珍しいこの重量制限の標識は、なぜ設置されているのか…?
(道マニア・かずまるさん)
「近くに橋がなく、バイクや自転車で通り抜けていく人が多くて、念の為に重さ制限の看板が設置されている」

橋のすぐ側には国道1号があるものの、中央分離帯があるため北から南へは進めません。車両が通行できそうな道は、橋から350mほど西に行った道くらいしかないため、バイクや自転車で通り抜ける人が後を絶たず、その対策として本来歩行者用の橋には珍しい、重量制限の標識が設置されているそうです。
次週は、愛知県半田市にある道へ向かいます!
CBCテレビ「道との遭遇」2025年8月12日(火)午後11時56分放送より
番組紹介
