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「ラリージャパン」のコースに“隧道”を選定 ラリーカーが山間を猛スピードで駆け抜ける! 周辺の魅力ある明治時代の隧道も

「ラリージャパン」のコースに“隧道”を選定 ラリーカーが山間を猛スピードで駆け抜ける! 周辺の魅力ある明治時代の隧道も
画像:CBCテレビ『道との遭遇』

全国の道に特化したバラエティ番組『道との遭遇』では、道マニアがイチオシの道をご紹介。今回は、11月16日から愛知・岐阜で開催される世界ラリー選手権の日本大会「フォーラムエイト・ラリージャパン2023」のコースからセレクトしたルートと、その周辺にある隧道を巡りました。(この記事では道情報だけをまとめてご紹介します)

ラリージャパンコースに選定された道を巡る旅!

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

ラリージャパンは、一般道が走行ステージとなり速さを競う大会。「フォーラムエイト・ラリージャパン2023」では、豊田スタジアムに加えて愛知・岐阜にある公道もコースに指定されており、公道最速を決める大会として世界中の名ドライバーが集結します。

公道を貸し切る12か所のコースから、道マニアがセレクトした愛知県豊田市内のコースを巡り、見せ場のスポットやその周辺にある魅力的な隧道をご紹介!

「鞍ケ池(くらがいけ)公園」は、大会当日の本番前に“慣らし運転=シェイクダウン”をする場所。猛スピードでターンするラリーカーは、迫力満点!

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

「旭高原元気村」周辺のコースは、カーブやアップダウンの多い山間ルート。視界の開けた旭高原元気村の観戦エリアでは、間近でスピードを体感できます。

他にも、民家や田園風景が広がる豊田市南部の集落もコースに指定されており、日本の原風景とラリーカーのギャップが人気。田んぼと民家の間を縫うようにして、ラリーカーが猛スピードで駆け抜けます。

歴史ある道も正真正銘のコース!明治時代の「伊世賀美隧道」

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

旧国道153号にある明治30年竣工の「伊世賀美(いせがみ)隧道」も、正真正銘のコース。山間コースから突如現れる石造りのこの隧道を、ラリーカーが猛スピードで駆け抜けていくとあって、昨年大きな話題に。数々のドライバーが挑んだ難所なのだそう。

2重巻きの立派な石積み構造でほぼ当時のまま残っていますが、ラリージャパンのコースに指定されたことで、2023年9月に路面だけ舗装工事が行われたとのこと。

「伊世賀美隧道」を通る旧国道153号は、尾張名古屋と信州飯田をつなぐ「飯田街道」と呼ばれ、三河湾で取れた塩を信州方面へ運ぶための重要な道でした。“中馬(ちゅうま)”と呼ばれる馬を使って物資を運んでいたことから「中馬街道」とも呼ばれ、その道中の難所「伊勢神(いせがみ)峠」を越えるため、明治30年に隧道が造られたそう。

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

三重県にある伊勢神宮を遥拝できる峠だったことから「伊勢神峠」と名付けられたそうですが、「神様の名前を隧道に付けるのはおこがましいということで、違う漢字で“伊世賀美隧道”と付けられたという説もある」と道マニアは言います。

時代とともに車社会が発展し、昭和35年には現在の国道153号に「伊勢神トンネル」を建設。さらに現在は、新たに「新伊勢神トンネル」を建設中で、この場所には4世代に渡る道が存在することになります。

近代道路トンネルとしては愛知県最古!「与良木隧道」

画像:CBCテレビ『道との遭遇』

三河湖の東に位置する設楽町と新城市の境には、明治27年竣工の「与良木(よらき)隧道」があり、「近代道路トンネルとしては愛知県最古の隧道」と道マニアは言います。

この道は江戸時代以前、愛知の岡崎と長野の塩尻を結ぶ「伊那街道」として栄え、物流に欠かせない重要なルートでした。その中の要所に「与良木隧道」は造られ、荷馬車の通行が可能に。完成から80年以上に渡って人と物流を支え、活躍しました。かつては県道指定されていましたが、人の往来が減り、現在は市道になっています。

11月7日(火)午後11時56分放送 CBCテレビ「道との遭遇」より

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