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「賀正」「謹賀新年」の違いって?意外と知らない年賀状のマナー!近年増えている「年賀状じまい」の正しいマナーも

「賀正」「謹賀新年」の違いって?意外と知らない年賀状のマナー!近年増えている「年賀状じまい」の正しいマナーも

2023年用の年賀はがきが、11月1日に販売スタート。そろそろ準備しなくてはと、考えている人も多いかも。しかし、年賀状をどう書くか、結構悩みませんか?意外と知らない年賀状のマナー、また近年増えている「年賀状じまい」を調査しました。

ポイントは賀詞、句読点、忌み言葉!

CBCテレビ:画像 『チャント!』

「目上の方に失礼な文になっていないか心配」「一言添える文を、どう書くか迷ってしまう」など、いざ書こうとすると悩んでしまう年賀状。そこで今回は「マナー美クス ドゥクレ」代表でマナー講師の佐藤由佳さんに、年賀状のマナーを教えてもらいました。

「賀正 明けましておめでとうございます。謹んで新春のお慶びを申し上げます。去年は、いろいろとお世話になりました。本年も、よろしくお願い申し上げます。 令和五年一月一日 元旦」

CBCテレビ:画像 『チャント!』

一見、丁寧に書かれた上司へ送る年賀状の例文です。佐藤先生によると、いくつか間違いあるとのこと。一つ目は「賀詞」。賀詞は、謹賀新年、賀正、迎春など、新年を祝う言葉。賀詞は文字数が多いほど、丁寧な表現となるため、上司などには4文字の賀詞を使うのがマナーとされています。賀正は、友達や気の知れた関係なら使ってもいいですが、上司や目上の方には、4文字の謹賀新年を使うのがオススメです。

実は「明けましておめでとうございます」「謹んで新春のお慶びを申し上げます」も賀詞なので、意味が重複しています。謹賀新年と入れたら、同じ意味の文は必要ないそうです。イラスト化した賀詞をスタンプのようにたくさん飾るのも、よくないとのこと。重なる表現では「一月一日 元旦」も間違い。元旦は、一月一日の午前中という意味があり、重複しています。「令和五年 元旦」「元日」などと書くのが正解です。

CBCテレビ:画像 『チャント!』

二つ目は「句読点、忌み言葉」。句読点は人間関係の「区切り」や「終わり」を連想させてしまうため、どんな関係でも年賀状では使わないのがマナーです。忌み言葉は、文字から不吉な事を連想させてしまう言葉。例文だと、去年の「去」。「去る」を連想させるので、「昨年」や「旧年」と書くのがよいとのこと。他に「離れる」「切る」なども忌み言葉なので、言い換えるのがおススメです。

はがきの余白を埋める際は、1年頑張るという意気込みを見せられるメッセージがおススメとのこと。例えば、上司に送るなら「今年も活躍できるよう、精進してまいります」など。ポジティブな一言を送ってください。

年賀状じまいのマナーは3つ!

CBCテレビ:画像 『チャント!』

年賀状自体を送らなくなったという人も増えています。「直近3年以内に年賀状を出したことがあるか?」という2021年の調査では、3分の1にあたる34%の人が「出していない」と回答。年齢別では、年賀状を出している人の78.8%が40代以上という結果が出ました。年賀はがきの発行枚数は、2003年の44億5936万枚をピークに、年々減っていて、2022年は16億4000万枚です。近年は、年賀状の送付を終了することを伝える「年賀状じまい」が話題となっています。

佐藤先生によると、年賀状じまいでのマナーは3つ。「理由」を書くこと、「皆に出している」ことを書くこと、「今後とも変わらぬ付き合い」と書くこと。

例文をあげると「毎年丁寧な年賀状をありがとうございます。時代の移り変わりもあり、来年からはどなた様への年賀状も控えさせていただこうと考えております。今後とも変わらぬお付き合いの程お願い申し上げます」。メッセージを一言添える必要はありません。

すでに年賀状じまいをしているのに年賀状が来てしまった場合は、寒中見舞いで報告するのがマナーです。

年に1度の年賀状。気持ち良く、相手がうれしくなるような年賀状にしたいですね。

CBCテレビ「チャント!」11月28日放送より

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