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コロナ禍で急増の「頭痛」とは?…原因は300種類以上!?日常に潜む頭痛の原因と対策

コロナ禍で急増の「頭痛」とは?…原因は300種類以上!?日常に潜む頭痛の原因と対策
CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』

身近な健康問題とその改善法を、様々なテーマで紹介する番組『健康カプセル!ゲンキの時間』。
メインMCに石丸幹二さん、サブMCは坂下千里子さんです。
ドクターは、埼玉精神神経センター 埼玉国際頭痛センター センター長 医学博士 坂井文彦先生です。

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今回のテーマは「〜その生活習慣が引き金に!?〜今どきの頭痛の原因と対策」

「頭痛」は現在日本人の4人に1人が悩まされているとされる、まさに国民病。そんな頭痛の原因は300種類以上と言われています。ストレスや疲れはもちろん、アルコールや天気の変化、空腹や筋トレ、ストレスの解放なども頭痛の引き金になるなど、日常生活のあらゆる場面に原因が潜んでいるそうです。そこで今回は、日常に潜む頭痛の原因と対策について専門医に教えてもらいました。

日常に潜む頭痛(1)コロナ禍で急増!「出不精頭痛」

CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』

<「出不精頭痛」について>
家にこもって1日のんびり過ごした時に起こるのが「出不精頭痛」。出不精頭痛は、中高年や高齢者に多く「運動不足」が原因だそうです。先生によると、コロナ禍の影響で外出を控えることが習慣化されてしまった人が増えていると言います。しかも、加齢によって外に出ることがますます億劫に。実際、先生が診察した患者さんでも出不精頭痛はコロナ禍以降で3倍以上に増えているそうです。

<出不精頭痛はなぜ起こる?>
運動不足や長時間同じ体勢を続けると、筋肉の血行が悪化し血管に疲労物質が蓄積されます。すると、筋肉に炎症が起こり、痛み物質が作られて頭痛を引き起こすと考えられているそうです。

<出不精頭痛は頭を締めつけるような痛み>
出不精頭痛は、頭全体が締めつけられるような鈍い痛みを感じるそうです。これを「緊張型頭痛」と言います。緊張型頭痛は、肩や首の筋肉の緊張によって起こるそうです。

<先生おすすめ!緊張型頭痛の対処法「緊張型頭痛 改善体操」>
改善体操のやり方は、腕を胸の高さまで上げ、頭を動かさずに肩を左右に回転させるだけ。緊張型頭痛が起きた時に2分間程度動かしましょう。普段から行うと予防にも繋がるそうです。緊張型頭痛は首の血流が悪くなっているため、頚椎の両側に圧痛点という筋肉のこりができるのだとか。両肩を大きくまわすことで頭と首を支えている筋肉のこりをほぐすと、収縮した血管が広がり血流も改善。緊張型頭痛も緩和されるそうです。

日常に潜む頭痛(2)誰でもなる可能性のある「週末頭痛」

<「週末頭痛」について>
休みの日の朝、起きた時にこめかみの血管に脈打つような頭痛を感じたことはありませんか?これが「週末頭痛」。週末頭痛は、ストレスから解放された時に起こるそうです。

<週末頭痛は脈打つような痛み>
週末頭痛の原因は「片頭痛」。片頭痛は、何らかの原因で血管が拡張し、それを取り巻く神経が刺激を受けると、血管内に痛み物質が放出。その痛み物質が原因で、脈打つような痛みが出るそうです。

<週末頭痛はなぜ起こる?>
仕事などをしている日は、血管の拡張や収縮をコントロールしている自律神経を調整するセロトニンが活発に活動しています。ところが、週末など休日になると、自律神経の調整が必要ないと脳が判断。すると、セロトニンの活動量が下がり、自律神経が乱れて血管の拡張が長く続き、頭痛が引き起こされるそうです。そして、お休みの日にやりがちな長時間の二度寝も週末頭痛を引き起こす原因の1つ。睡眠中は脳内の血管を拡張させる副交感神経が優位になります。すると長時間の睡眠により、必要以上に血管が広がるため起床時に片頭痛が起きることがあるそうです。

<先生おすすめ!週末頭痛の対処法「ホットミルク」>
先生のおすすめは、就寝前にホットミルクや白湯を飲んで、身体を温めリラックスすること。すると、自律神経が安定し質の良い睡眠が取れるそうです。自律神経が安定すると、必要以上の血管の拡張が起こりにくいのだとか。また、良質な睡眠も取れるため、ストレスや疲労の蓄積も改善され、頭痛が起こりにくいとされています。そして、片頭痛が起こっている場合は、拡張している血管を収縮させるために冷却シートなどで額を冷やし、電気を消した部屋で休息を取ると良いそうです。

日常に潜む頭痛(3)楽しい時間で頭痛に!「カラオケ頭痛」

CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』

<「カラオケ頭痛」の原因と対処法>
狭い部屋で歌い続けると身体が酸素不足になることがあるそうです。すると、身体が脳に酸素を送るために血管が拡張し、片頭痛が起こりやすくなるのだとか。長時間歌い続けると徐々に酸欠になっていくそうなので、カラオケの際は水分補給や休憩などを行い、楽しく歌いましょう。

日常に潜む頭痛(4)あの食材で頭痛に!「唐辛子頭痛」

<「唐辛子頭痛」の原因と対処法>
唐辛子に含まれる「カプサイシン」は、血流の増加や血管を拡張させて頭痛を引き起こす場合があるそうです。辛い物を食べて頭痛が起こる人は、過剰な摂取を控えましょう。

「緊張型頭痛」と「片頭痛」どちらもある場合の対処法

緊張型頭痛は首周りの血管の収縮、片頭痛は脳の血管の拡張が原因。そのため、症状がどちらもある場合は、首の後ろを温めて血流を促しつつ、額を冷やして血管を収縮させるのが効果的だそうです。

命に関わる危険な頭痛「2次性頭痛」

緊張型頭痛や片頭痛は1次性頭痛。2次性頭痛は、脳の疾患が原因で起こる頭痛で突然起こる強い痛みなどが特徴。代表的な疾患には「くも膜下出血」や「脳出血」があるそうです。

第3の頭痛「群発頭痛」

群発頭痛は、眼球の強い痛みや涙・充血・鼻水などの症状があり、群発的に繰り返し起こることが特徴だそうです。

近年急増中!第4の頭痛「後頭神経痛」

<「後頭神経痛」について>
後頭神経痛は、後頭部にある神経が炎症を起こし、突然痺れたり、刺すような痛みが出たりすると言います。その原因は、首や頭の筋肉の緊張による神経の圧迫。そのため、スマホやパソコンなどのやり過ぎには要注意。他にも、季節の変わり目やストレスで症状が出る場合もあるのだとか。さらに、帯状疱疹ウイルスなどに感染し免疫力が低下すると、神経に炎症が起き発症する場合もあるそうです。

<専門医へ相談しましょう>
後頭神経痛には、神経の炎症を抑える薬が効果的だそうです。市販の鎮痛剤は用途が様々で神経の炎症を抑える効果がない場合もあるため、専門医へ相談の上、自分に合った薬を処方してもらいましょう。

生活に支障が出る場合は専門医を受診しましょう

先生によると、頭痛は本人にしか分からない症状なので、周囲の人が理解してサポートしてあげることも大切とのこと。そして、頭痛のある人は「たかが頭痛」と考えず、生活や仕事に支障が出る場合は、専門医を受診した方が良いそうです。

(2025年5月4日(日)放送 CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』より)

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