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18年間ありがとう!君こそ初代ミスターサンドラだ!若狭敬一アナ、涙なしのラスト登板!

18年間ありがとう!君こそ初代ミスターサンドラだ!若狭敬一アナ、涙なしのラスト登板!
「サンデードラゴンズ」より若狭敬一アナウンサー(C)CBCテレビ

【ドラゴンズを愛して半世紀!竹内茂喜の『野球のドテ煮』】CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日12時54分から東海エリアで生放送)

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見事オープン戦首位で開幕を迎える

ドラゴンズファンでなくても野球ファンならば、ドキドキワクワクしているはず。いよいよ今週、待ちに待ったプロ野球が開幕!勝敗に一喜一憂する毎日がやってくるのだ。長い低迷が続く我らのドラゴンズ、今年はやってくれそうな雰囲気がプンプンと漂っている。なんとオープン戦最終戦を逆転サヨナラで勝ち、10勝5敗5引き分けの好成績で終了。ホークスと同率の首位で開幕を迎えるという嬉しいニュース!このままの勢いで敵地神宮球場へ乗り込み、開幕ダッシュをかけてもらいたいと願うばかりだ。

さて今週のサンドラ、2006年からサンデードラゴンズのメインキャスターとして活躍してきた若狭敬一アナのラスト回。スタジオを離れ、聖地バンテリンドームからの放送。最強を誇った時代から低迷続ける今日に至るまで、ドラゴンズを愛し続けた男の18年を振り返る。

名物企画のオンパレード

「サンデードラゴンズ」より若狭敬一アナウンサー(C)CBCテレビ

“明るいですよね。(成績が)良くても悪くてもドラゴンズの良いところだけを応援してくれました”

立浪監督から見た若狭敬一アナの人柄をあらわしたコメント。とにかくネガティブな部分をなるべく省きながら、ポジティブにドラゴンズを応援し続けたメインキャスター(MC)であったことは間違いない。

2006年4月の放送から第5代目のサンドラMCを任命された若狭アナ。ドラゴンズ情報はもちろんのこと、彼が登用されてから多くの名物企画が番組を彩った。

オフ恒例であった選手とワイガヤして楽しんだ“おもてなしツアー”、落合英二現二軍投手兼育成コーチとの“ブルブルの輪”、2013年1月に3週にわたって放送されたサンドラ学力テスト、そして木俣達彦さんと健康に対して真正面から向き合った“若狭&木俣の肉体改造大作戦”という珍企画もあった。

「サンデードラゴンズ」より若狭敬一アナウンサー(C)CBCテレビ

なかでも記憶に残るのは、「若狭敬一球速135キロへの道」。これは若狭アナが試合開始前に行われるスピードボールコンテストの在名局アナウンサー大会で球速135キロを出したらタレントの水野裕子さんと結婚できるという企画。しかし思惑通りにはいかず、できなかった時の企画としてチアドラゴンズのメンバーと一緒に試合中のドームで踊る罰ゲーム企画「メガネは踊る」に続く流れは見ていて笑いが止まらないものであった。それは若狭アナが不真面目そうに見えながらも一切手を抜かず一心不乱、真面目に打ち込んだ姿を見せた故の“真の笑い”につながったといえる。

落合博満さんが認めたアナウンサー

「サンデードラゴンズ」より若狭敬一アナウンサー(C)CBCテレビ

ドラゴンズを愛し続け、そして信じ続けた者こそ最後は野球の神様からご褒美がもらえる。その最も良い例といえるのがこのケース。

過去のサンドラMCのなかでも特に運が良かったのかついていたのか、優勝3回、そして日本一を味わったドラゴンズ黄金時代を担当した若狭アナ。2011年、スワローズ有利と言われる中、大逆転リーグ連覇を果たしたドラゴンズ。ビールかけ会場での落合監督(当時)と若狭アナとの抱擁シーンは今でもドラゴンズファンの中では語り草となっている。

落合監督「若狭!お前、最後までウチが優勝するって言っていたらしいな!お前っえらい!」

唾を飛ばしながら興奮して話す落合監督は滅多に見ることがない。まさに若狭アナを信頼していた証。落合博満さんが認めたアナウンサー。サンドラMC冥利に尽きる名場面であった。

若狭アナといえばドラフト

「サンデードラゴンズ」より若狭敬一アナウンサー(C)CBCテレビ

そして若狭アナと言えば、ドラフトを語らないわけにはいかない。毎年ドラゴンズの1位指名選手を事前予想し、ドラフト会議当日に選手のもとまで出向いていた若狭アナ。しかし2017年まで5年連続で1位指名選手を逃したことから、“外れたのは若狭アナが原因”と疫病神扱いされる始末。翌年の2018年からは、厄落としとして滝行を行い、ドラフト当日は社内幽閉するという荒行(?)の結果、それからの3年間、根尾昂、石川昂弥、高橋宏斗(※「高」は「はしごだか」)3選手の1位指名選手に成功。余談だが、その信じられない結果に某在京球団の首脳陣までドラフト前に滝行に飛びついたというおまけがついたほどだった。

君こそ初代ミスターサンドラだ!

オープン戦ラストとなった3月24日の試合前、グラウンドへ到着する若狭アナを待っていたかのようにドラゴンズナインが集まり、大島洋平選手から花束が贈られた。そして選手全員からの胴上げ。極めつけは放送開始早々、試合直前にも関わらず立浪監督が花束を持って、放送ブースへやって来たこと。つくづく若狭敬一という男はドラゴンズを愛し、ドラゴンズに尽くしてきたのだなと感じたものだった。

“これからもドラゴンズファンであることは変わらないし、(優勝した暁には)ビールかけ会場に乱入します”

と、御礼を述べた若狭アナ。彼の目に光る涙は…何もなかった(笑)。そこが若狭敬一の良いところなのだ。

最後に、彼がサンドラに残したメッセージを紹介する。

“サンデードラゴンズの使命はドラゴンズファンとドラゴンズを繋げること”

今週がサンドララスト出演。ただこれからは一ファンとしてドラゴンズを応援し続けてもらいたい。そして勝手ながら、個人的にこれからは今までの貢献と敬愛を込めて、若狭アナを初代ミスターサンドラとして呼ばせてもらう。ありがとう若狭アナ!今後の若狭アナに幸多かれ!

がんばれ若狭敬一!
がんばれドラゴンズ!
燃えよドラゴンズ!

竹内 茂喜

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