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立浪氏の提言!ドラゴンズ高橋周平はホームランではなく更なる高打率を狙え!

立浪氏の提言!ドラゴンズ高橋周平はホームランではなく更なる高打率を狙え!

「とある妄想しがちなファンのドラゴンズ見聞録」
CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日午後12時54分から東海エリアで生放送)を見たコラム

2021年01月03日の『サンデードラゴンズ』はお休みのため、前回12月27日放送分の内容をお送りします。あけましておめでとうございます!キャンプの日程も発表され、また1ヶ月後にはもう一度この挨拶をしてと思うと、きっとプレイボールの声もあっという間に耳に届くのでしょう。そんな日常が戻ってくる期待をキャプテン高橋周平選手のキャリアハイを振り返りながら高めていきましょう。立浪和義氏、井端弘和氏の厳しく愛情のこもったツッコミも交えて。無人島に持っていくなら?の質問に「釣竿。」と答えるなど、普通にしてるのにどこかシュール。愛されキャラが炸裂した人柄で、後輩の郡司裕也捕手からも普段のキャラと野球をやっている時のギャップがすごい!といじりつつも尊敬される姿が、ドラゴンズらしい良いキャプテンだと感じます。そんな周平選手の打撃と守備を振り返っていきます!

2年連続キャリアハイ!打率3割の攻防とは…?

「サンデードラゴンズ」(C)CBCテレビ

 昨シーズンの成績と比べると、対左投手の打率が.198から.282と向上、また得点圏打率も.265から.305に向上しており試合における信頼感が増していることがわかる。対左投手に強くなった理由は、ボール球を振ってもいいという構えで積極的に挑めた点だという。

躍進を続ける中で、周平選手自身は初の3割越えした打率が一番良かったと語る。解説の立浪氏も一度クリアすると焦ることなく達成できる自信になると太鼓判。

開幕からの打撃絶好調の要因は、開幕直前の練習であったそう。キャンプ、オープン戦と全く良くなかったが開幕直前で感覚をつかみ「ぶっつけ本番」で臨んだと言う。

「サンデードラゴンズ」に出演する立浪和義さん(C)CBCテレビ

立浪氏は、シーズン中にも一つのヒットがきっかけになることもあるし、今はもうバッティングスタイルが完成されているから、ホームランを狙うのではなく打率を3割2分、3分を目指してほしいとアドバイス。来春のキャンプでその辺りを引き上げる指導が見られるのが楽しみだ。

ケガで離脱するもすぐに登録は抹消されずにいたのは、周平選手自身が治療をして相談した結果を与田監督に直接電話したためだった。周平選手が抹消を拒んだ気持ちについてはこう話す。

 「試合に他の人が出ると、他の人にもチャンスが来て自分の場所がなくなるってこともあるんでそれだけは避けたいと思ってました。」

しかし首脳陣の判断で万全の状態にしてから帰ってきてくれと言われ抹消、結果的にはそれが良かったと語る。成績を残してもなお、危機感を持って挑み続けるところが周平選手らしい熱さを生んでいるのだと感じる。

「サンデードラゴンズ」より高橋周平選手(C)CBCテレビ

打率3割を目指していた終盤に.296まで落ちたきたときの心境について。

「地獄です!」

笑いを含めながらもその時のリアルな気持ちを物語るコメントが3割の壁の厚みを現していた。

11/4の試合、打率が3割目前の状況で迎えた第3打席内野安打でついに.301となり1塁ベースでニッコニコの周平選手。打率としては正直退きたい気持ちすらあったが、Aクラスをかけた試合だったこともあり出場を続けた。そして、4-4の同点で迎えた8回チームとしても緊張が走る場面で打席がまわってきた。周平選手の心の声は。

「打てなかったら3割り切っちゃうよ… 負けたらBクラスか…打たないとやばいな…打たなきゃ…打たなきゃ…!」

「サンデードラゴンズ」より高橋周平選手(C)CBCテレビ

その結果、レフトスタンドに飛び込むホームランを放ち3割越えとAクラスをほぼ手中に納めた。嬉しさを誤魔化すように舌を出しておどけた表情でベンチに迎えられる周平選手。立浪氏はこの試合と、阪神戦でスアレス投手から放ったホームランがチームにとって大きかったとキャプテンの働きを大きく評価した。

「長い間Bクラスで、チームとしてはAクラス目指していたんで何としてでも入りたかった。」

周平選手はシーズンを振り返ってこう語った。

立浪氏も絶賛!安定感を増す守備の秘訣は…?

「サンデードラゴンズ」(C)CBCテレビ

 エラー数最小、守備率もリーグトップで2年連続でゴールデングラブ賞を獲得した周平選手。その守備において一番気をつけていることは。

「バッターによって深めに守ったり、前に守ったりバッターによって変えています。」
ジャイアンツ岡本選手や外国人打者の場合は深めに守ることが多いとのこと。立浪氏は、周平選手の守備に対して素晴らしいポイントをこう語る。

「ハンドリングもうまいですし、一番いいのは送球ですよね。放送席からも、とったらアウトだなって思ってますからね、それくらい安定感あります。おそらく何年かのゴールデングラブも続きますよ。」

その一方、井端弘和氏はファインプレーに対しても上体の強さだけで行なっているプレーには足腰に疲れが出ていると厳しく指摘。しっかり受け止めたいと思いますと話す周平選手に、立浪氏はショートとサードで守備の違いがあることでフォロー。大島洋平選手と一緒に行う自主トレで下半身をさらに鍛えて、井端氏のお眼鏡に適うプレーを期待したい。

日本代表にも期待!周平選手の2021年は…?

「サンデードラゴンズ」より井端弘和さん(C)CBCテレビ

 周平選手の守備に対して井端氏はこう語る。

「こんな選手じゃないなって、まだまだ思ってるので。それだけ高橋選手には期待しかないので。僕は侍ジャパンにも携わっているので日本代表にサード高橋になるまでは厳しく言わせてもらおうかなと思ってます。」

打撃の調子次第では代表入りもありえるような雰囲気に期待が高まっていることがわかる。世界一厳しい目線で周平選手を指導できる井端氏のもとで日本代表を先導する活躍にも期待が募る。

来シーズンに向けての調整は始まっている。使用しているバットも以前が軽すぎたということで形は変えず、重量だけ860~870gだったのを900g以上にするという。このことに対して立浪氏はこう指摘した。

「サンデードラゴンズ」(C)CBCテレビ

「ヘッドが効いた方がもちろん飛ぶんですけど、今の野球は体の近くで動くボールが多いので軽いバットで操作すると言う意味で軽いバットを使っていたと思うんですね。だから、ホームランを捨てて率をもっと上げていったらいいんじゃないですかね。昨年7本、今年7本、来年もきっと7本ですよ笑」

最後は冗談交じりに話しながらも、打率への意識に周平選手の可能性を見出しているのは間違いない。どのような進化を遂げるのか、2021年の新たな周平選手を見られるのが楽しみだ。

澤村桃

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