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若竜ドラ4味谷「捕手始めて2年でレギュラー」ドラ6福元「中学からオーダーバット」二人の個性的な力に迫る!

若竜ドラ4味谷「捕手始めて2年でレギュラー」ドラ6福元「中学からオーダーバット」二人の個性的な力に迫る!

「とある妄想しがちなファンのドラゴンズ見聞録」
CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日午後12時54分から東海エリアで生放送)を見たコラム

 10月24日放送のサンドラでは、ドラフト4位指名の味谷(みや)大誠捕手、ドラフト6位指名の福元悠真選手をスタジオに迎え、2人のドラフト指名までのストーリーとプロでの目標について特集。

味谷大誠捕手 芯の強さとドラゴンズとの数奇な運命

「サンデードラゴンズ」(C)CBCテレビ

ドラフト4位指名された花咲徳栄高校出身の味谷大誠捕手。甲子園常連校で主軸を務める右投左打の打てるキャッチャーで遠投も115mと正確なスローイングで守備面の評価も高い。同校野球部監督も肩とボールを飛ばす力に太鼓判を押す。指名直後に味谷はこう語った。

「呼ばれて数秒は実感がなくて『自分なんや』とちょっとたってから気付きました笑 1日でも早くドラゴンズの一員として認められたい。」

地元大阪を離れ埼玉の花咲徳栄高校に入るきっかけとなったのは、同校OBでドラゴンズ期待の若手清水達也投手の活躍に憧れてのこと。正月の自主トレなどで、清水が高校に来ているのを見て改めて凄さを感じていた。進路の決め手となった投手とプロでチームメイトになるなんて思いもよらなかっただろう。そうして入学した花咲徳栄でみていた監督はこう語る。

「サンデードラゴンズ」(C)CBCテレビ

「頑固なところがあって、実直というか自分が決めたことは最後までやり通す強い意志がある子ですね。」

その言葉には裏付けがあった。経験のなかった捕手というポジションに、高校入学後に経験を積んでなんと2年秋に名門校のレギュラーの座を掴む。本人もチームメイトも語る負けず嫌いな面が好影響を与えた。チームの練習後も個人練習をしたり、理想のキャッチャーに近づくための努力を怠らなかった。それにより清水投手とバッテリーを組む可能性が生まれたなんて胸が踊る巡り合わせだ。監督曰く、まだまだ荒削りな部分はあるので技術を磨けば大化けする可能性があるという。プロに入ってもその負けん気の強さを活かして更なる飛躍に期待だ。

そして尊敬する人物はとの質問に味谷はこう答える。

「サンデードラゴンズ」(C)CBCテレビ

「ヘレン・ケラーです。自分たちみたいに普通に生活できない中でも諦めずにコツコツやったらなんでもできるというのを自分は感じとって自分も今できないからすぐ諦めるのではなくてずっとちょっとずつ続けていったらいつかはできるようになるというのを信じてやっていこうと思ってます。」

洋楽はあまり聞かないなかで、ビリー・アイリッシュの『bad guy』はその世界観に興味を惹かれてよく聞いているという。爽やかな高校生らしい雰囲気のなかに、自分の考えたことに自信をもって進める勇敢な印象を受けた。その個性を発揮できる技術を身に付けて活躍するのが楽しみな選手だ。

味谷捕手に10の質問!

「サンデードラゴンズ」(C)CBCテレビ

1.野球以外にハマっていることがある ○
 「Switchの大乱闘スマッシュブラザーズが寮で流行っていてはまっています。」

2.あだ名がある ×

3.食べたい名古屋飯がある ○
 「手羽先とか食べてみたいです。(本番前に食べたひつまぶしは?)めちゃ美味しかったです。」

4.女の子にモテる方だ ×

5.闘志は内に秘める方だ ○
 「(売りとしている部分は?)バッティングですね。(中学までのポジションは?)内野と外野の空いてるとこでしたね。岩井先生(野球部監督)が一回やってみたらと言ってくれて挑戦しようと思ったんで。盗塁阻止はショートのタッチしやすいところに投げるっていうのが一番心がけてます。バッティングは木製バットになったんで、まずしっかり芯に捉えて、飛距離よりもそれを意識してます。」

「サンデードラゴンズ」(C)CBCテレビ

赤星氏もバッティングはもちろん、捕球してからの速さと送球の安定感に一目おいており、これを3年以内でやってのけているのが末恐ろしいと評価。

6.座右の銘がある ○
 「ご縁と運ですね。いろんな人と会って、その出会いっていうのを大切にしていってこれから先も出会いが大事になってくるんで。やっぱり実力もそうですけど運も関わってくるって中でご縁と運。」

7.肩は誰にも負けない ○

8.憧れの選手がいる ○
 「オリックスバファローズの若月健矢捕手です。(どんなところが憧れか)やっぱり肩ですね。」 

9.対戦してみたい選手がいる ○
 「(若月捕手同様)これも先輩なんですけど、広島カープの高橋昂也投手です。」

10.一年目からレギュラーになる ○
 「プレーもそうなんですけど、1日も早くドラゴンズの選手やドラゴンズのファンに一員として認められるような人になりたいです!」

福元悠真選手 こだわりのバットと不屈の精神

「サンデードラゴンズ」より福元悠真選手(C)CBCテレビ

奈良県出身で地元智弁学園へ進学し、春の甲子園では2年生ながら4番で出場初優勝に貢献した。その後大商大に入学しドラフトで6位指名を受けた福元は指名を受けてこう語る。

「嬉しいというのが率直な気持ちです。必要とされる選手を目指してやっていきたい。」

肩書を見れば智弁学園の4番高校通算45本塁打を引っ提げ華々しい経歴と感じるが、大商大へ進学した2年生の秋に右足の肉離れをした。その後も怪我を繰り返していた福元は食生活から見直すことで改善していった。以前は好きなものだけを食べていたが、サラダや鶏肉など身体づくりに見合った食品を摂って改善のキッカケとした。『しんどいことから逃げないことを学んで強くなれた』と語るようにすぐに効果が出なくてもじっくり取り組み、筋肉量も増え長打力のアップにもつながった。主将になって挑んだ今年の春のリーグ戦では.350と高打率を残し2季連続の大会MVPに輝いた。

「サンデードラゴンズ」(C)CBCテレビ

しかし全国大会では8打数0安打と思うような成績が残せず、今までの打撃を一から見直した。今まで上から叩くようなスイングだったものを、ボールの軌道に合わせるレベルスイングに切り替えていった。その結果、逆方向にも強い打球が飛ぶようになった。

そんな福元の打撃を支えたのは地元にあるオーダーメイドバット工場の『MRバット』だ。中学時代から約10年間オーダーメイドで木製バットを作っており、今年の新人王候補のベイスターズ牧秀悟も同工房製のバットを使用している。工房で削って感触を確かめられるフルオーダーで作られるバットから、道具への意識の高さもうかがえる。現在使用しているバットについて福元はこう話す。

「ビール瓶の形に似ています。自分は、上の方で打つより下の方で打つのが多いので芯をなるべく長く取れる形ということで。」

そんなバットを作っている、代表取締役であり自ら職人として携わる森崎寛樹さんは「(バットの希望は)なんでも言えと、できることはやる。できへんことはできへんと言いながらやってます。」と一緒に作り上げることを嬉しそうに語っていた。

「サンデードラゴンズ」(C)CBCテレビ

その積み重ねた努力や苦しかった時期も見守ってきたご両親は福元をこう送り出す。

「本当に嬉しくて、よかったなと。その一言です。」
「小さい頃からの夢だったのでこれから頑張ってほしいなと思う。」

そして、福元はプロ入り後の意気込みをこう語る。

「自分からしたら指名順位は関係ないと思うので、レギュラーを取って必要とされる人間になりたい!」

福元のそのポテンシャルも苦境を乗り越える力強さもすべて合わさって掴んだプロ野球選手への道を、この原動力を武器に更なる高みへと突き進んでもらいたい!

福元選手に10の質問!

「サンデードラゴンズ」(C)CBCテレビ

1.あだ名がある ×

2.大好物の食べ物がある ○
「カツが好きなんで、ぜひ名古屋の矢場とんを食べてみたい。」

3.実はインドア派 ×

4.好きな歌手がいる ○
 「長渕剛が好きです。曲は『Myself』が好き、歌詞が入ってくるというか男の曲だなということで。打席登場曲はまだ何も決めていません。」

5.似ている芸能人がいる ×

6.女の子にモテる方だ ×

7.飛距離には自信がある ○
「ジャイアンツの坂本勇人選手だったり、オリックスバファローズの吉田正尚選手、杉本裕太郎選手。(飛ばすうえで心がけてることは?)飛ばしたいと思って打たないことが一番大事だなと思っています。」

「サンデードラゴンズ」(C)CBCテレビ

 赤星氏曰く大学時代を経て、持ち前の長打力に安定感が備わったことで一年目から勝負ができる即戦力になるバッターと評価。

8.憧れの選手がいる ○
 「阪神タイガースの小野寺暖選手です。プレーもそうなんですけど、育成から支配下に上がったっていうので這い上がるというところが尊敬してます。」

9.対戦してみたい選手がいる ○
「一軍で活躍しているピッチャー全員やりたいです。」

10.一年目からレギュラーになる ○

「サンデードラゴンズ」(C)CBCテレビ

「必要とされる打撃をできるように頑張りたい!ドラフトの指名順位関係なく勝ちたいし、一軍で活躍している選手にも勝ちたいです。」

味谷捕手、福元選手2人とも負けん気の強さが魅力的な受け答えでした。また共通してチームに求められる役割にも気を向けられる視野の広さを持ち、長いシーズンを戦っていくプロ野球選手として柔軟な対応ができることも頼もしく思える。即戦力として一軍クラスの選手を脅かすポテンシャルを持った選手たちだけに、焦らずに高い能力を遺憾無く発揮してほしい!

振り切った戦略をとったドラフトの新戦力を、新体制でより効果的に高めていければ課題となる打撃面も希望が見えてくるだろう。ファンとしてはきっと来春には抑えきれないたかぶる気持ちが溢れてしまいそうだが、どんな成長を遂げるのか予想できない部分もあるからこそ、大きな声援と長く見守る構えで楽しみたい!

澤村桃

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