絶“口”調!イバケンコンビのディスりトーク!鉄腕・岩瀬仁紀爆笑伝説 其の一
CBCテレビ野球中継「燃えよドラゴンズ」燃えドラch
川上・井端のすべらない話シリーズVol.4 鉄腕・岩瀬仁紀 前編
ドラゴンズ黄金時代を支えた投打の両輪でもあり、97年ドラフト同期でもある川上憲伸、井端弘和が、グラブからマイクに代え、イバケンコンビを結成!燃えドラchというフィールドで球界裏話や同僚、ライバル話を大放出!
川上・井端のすべらない話シリーズ、今回は中日ドラゴンズのレジェンドクローザー、鉄腕・岩瀬仁紀さんの思い出を語る!
基本的にオーラなし!?
中日ドラゴンズ一筋20年。前人未踏の1002試合登板、そしてプロ野球史上最多となる407セーブと数々の大記録を築き上げたレジェンドクローザー、鉄腕・岩瀬仁紀さん。
川上、井端さんとはドラゴンズ黄金時代をともに戦った戦士であり、ひとたびユニホームを脱げば、なんでも話せる先輩後輩の関係であった。
だからなのか岩瀬さんの思い出を語る二人はなんともリラックスしたご様子で…。
川上『我々の方が入団先なんだよね』
井端『先でも先輩でしょ?ドラフトで福留(孝介外野手、現阪神)が1位、岩瀬さんが2位の年。入ってきた時、そんなにすごいのかすごくないのか分からなかったよね』
川上『基本的にオーラはなかった、最初から』
完全なるディスり。
日本球界最高のクローザーの威厳、まるでなし!
思い出話もこりゃまた言いたい放題か!?
井端『あのドラフトは福留がメインすぎて。こっちも2年目で(同じ内野の)福留と勝負しなきゃと思っていたから、岩瀬さんの印象があまりなくて』
同じ逆指名で入団した福留選手と岩瀬さん。
ただ当時マスコミの扱いはかなりの開き。
福留選手は野球を知らなくても福留という名前は知っているという全国区。
川上『孝介は2つ年下だけど、当時から年上の雰囲気があったもんね』
井端『あったねー。そういえば…』
岩瀬さん話から脱線し、何故か福留選手思い出話をし始める井端さん。
それは新人福留選手がティーバッティングの練習を終え、打ったボールをかごに入れていた時。事件は起きた。
守備練習に向かおうとグローブをはめて、内野に入ろうとする井端さんに、突然発狂したかのような罵声が飛んだ!
『お前ぇーっ!福留がボール拾っているのに、お前は拾わないんだっ!』
“えっ何っ!?”と、振り向いた先に立っていたのはなんと島野ヘッドコーチ。
見た目はその筋の人でも近寄らないような風貌。
そしてドスの利いた低音ボイス。
入団2年目の井端さんには言葉に表せないほどのディープインパクトだったようだ。
井端『もう直立不動でハイ…ハイ…すいませんでしたとしか謝れなくって』
しかし翌日、真相を知った島野ヘッドが“悪かった!お前の方が年上なんだな”と、井端さんに謝ってきたそうだ。
井端『本当のことを言うと、なんでオレが球を拾わなきゃいけないんだと、その日だけ悩んだ(笑)。ドラフト順位(井端さんは5位入団)が優先されるのかなと思ったよ』
庶民派仁紀岩瀬のすべらない話
福留選手思い出話でひと笑いした後、再び岩瀬さん話へ。
今度はオレ!とばかりに、川上さんが寮時代の思い出を話し始めた。
それは岩瀬さんと共にしたゴルフ練習の帰りのこと。
お腹空いたなぁという話になり、“それじゃあ”ということで、連れて行ってもらったのがなんとカレー屋。
川上『その時、岩瀬さんは帽子を深めにかぶり、マスクして何故か身分がバレないように入店してたんだよね』
手慣れた感じでふるまい始めたという岩瀬さん。
川上『“ケンちゃん、好きなモノなんでも食べな。いろいろなものトッピングできるんだよ、ここ”なんて言うから、こっちも“ホントっすかぁー!どれだけ入れられるんですか”なんて答えたわけよ(笑)』
チーズはどう?辛さのレベルは?とか、まるで店員のような岩瀬さんの話しぶりに、目を丸くした川上さん。最終的には岩瀬さんと同じ仕様を“じゃあ、ボクも同じで!”って流れに。
川上『その“岩瀬さん、常連やん!”と思った店ってのがね…』
もうここまで書けば、分かった方も多いはず!
ナゴヤドームにも出店しているあの店!
そう!いまや日本だけではなく本場インドにも出店し、多くのお腹を満足させる<愛知が生んだカレーチェーン店“CoCo壱番屋”だったことを後で知ったという川上さん。
井端『ココイチを知らなかったの?』
川上『知らんかったわぁー(笑)』
しかし、なんとも庶民派の岩瀬さん!好感度上昇です!
川上『そういえば食べた後で、“ここに来たことはみんなに内緒ね”って言ってたなぁ(笑)』
ハイ!好感度、元に戻りましたぁ!
井端VS岩瀬・番外勝負
川上『野球について思い出話しよっか!(笑)』
井端『間違いなく日本一なんだからね』
そう!不世出のレジェンドクローザーなんです、岩瀬さんは!何かいい話下さいな。
川上『あのスライダーはオレが受けた中でも(あなたはキャッチャーかっ!と、一応ツッコミを)一番!自分ではここで捕れるとグローブを構えたところにカスりもせず、直接足に当たって、えらく腫れた思い出が』
井端『その話で思い出した!』
岩瀬さんがフリーバッティング(以後、FB)登板となると、先輩の右打者たちは挙って“オレはいい、オレはいい”のオンパレードだったという。そこで担ぎ出されたのが新人井端君。
井端『球がグイグイ曲がってくるし、またバッティングゲージの後ろで星野さんとか見てるからさぁ、岩瀬さんも必死なわけ。オレなんか、打っても前飛ばないし、打っても自打球ばっかり!もう痛くて!』
先輩たちが遠慮するのもうなずける。出来上がっていない身体にグイグイこられては。
それから岩瀬さんがFBする時は決まって井端さんご指名になったとか。
井端『岩瀬さんが入った年から、オレがドラゴンズにいた時までずっとね。ただね、3年も4年もやっていたら慣れてきたね』
おっと、レジェンドクローザーを攻略したっていうのか!?
井端『終いには相性も良くなって、最後の年、“今年はホームランを打つ”と、宣言して、最後の打席でホームラン打ったからね。それぐらい岩瀬対策は十分だった(笑)。1000球ぐらい打ったかな。毎年キャンプで一番楽しみだったね』
ただジャイアンツ移籍して、岩瀬さんと対戦が一回もなかったというオチで後編へ続く(笑)。
(竹内茂喜)