酪農女子の奮闘記!牛を愛してやまない岐阜県北方町の農林高校の女子生徒たちにパンサー向井が出会った!
2年ぶりの訪問、岐阜県北方町にある『岐阜県立岐阜農林高等学校』。
バンテリンドームおよそ2.5個分という敷地と豊かな自然を生かした授業が特徴の高校です。
今回伺った『動物科学科』は、乳牛の飼育・動物の訓練や調教・食品加工と3つの専攻に分かれて勉強しています。まずは、乳牛を扱う『酪農専攻』に向かいました。
全員女子の“酪農専攻”早起きと体力との戦い
動物科学科の中『酪農専攻』は、全員女子。現在、成牛11頭と子牛3頭を飼育しています。牛の分娩を体験したり、他にも犬・馬・ウサギ・ニワトリなど様々な動物の飼育をして、命の大切さを学んでいます。
向井くんは、皆さんが日々どんな実習をしているのか、牛舎を見学させてもらいました。まず、生徒が案内してくれたのは、“ミルキングパーラー”と呼ばれる搾乳する場所です。朝の搾乳は7時に集合して始めるため、ある生徒は5時前に起きて準備をするそうです。向井くんが搾乳の量を聞くと、「朝と夕方の1日の合計で40リットルくらい出す牛もいる」とか。その搾った生乳を、この高校ではアイスクリームに加工しています。
笑みがこぼれるおいしさのアイスクリーム
動物科学科の『加工専攻』の生徒たちが作る、新鮮なミルクを使ったアイスクリームは濃厚なのにサッパリと評判だとか。一口食べた向井くんも「うまっ!」と思わず笑顔になり、「すっごいミルク感じる。甘みもちょうどいいね」と大絶賛です。
さらに今年は、地元の名産“富有柿”を使った『柿アイス』も開発しました。
こちらも食べた向井くんは、そのおいしさにまた笑顔。なぜ柿でアイスを作ったか?と生徒に尋ねると、「地産地消や食品ロスの削減に貢献できないか」という思いからだとか。彼らが作ったアイスは、一般の人が利用できる校内の直売所や岐阜県内のJAの直売所で販売しているそうです。
牛への愛情が止まらない! 酪農女子たちの思い
再び牛舎を案内される向井くん。改めて牛を見て「大きいね」とビックリし、「これは緊張感持たないと…」と実習の大変さを感じます。さらに奥に進むと、牛が飼料を食べるスペースが。牛にはそれぞれ番号が書かれた首輪が巻かれており、その番号札にはセンサーが付いていて、個々の牛の決まったエサの場所にしか入れない仕組みになっています。牛たちが食べる飼料の合計は朝10キロ、昼9キロ、夕方10キロと1日およそ30キロ。生徒たちが手分けして用意します。
もちろん、フンの処理も生徒たち。人力で掃除をして腰が痛くなるそうですが、きれいにすると「牛が喜んで走ってくれたりするので、それを見ていて嬉しい」と語ります。「疲れは牛が癒してくれるんだね」と向井くんも納得です。
さらに牛の魅力を皆さんに聞くと、「ブラッシングの時、暴れん坊の牛でもアゴを見せて“自分にやって”とアピールをしてくるところ」と語った生徒は、「髪の毛をなめてきたり、そういうところもカワイイ。もう汚れることも気にしない」と話を続け、驚きと同時に感心した様子の向井くん。
また「下から撮ると鼻が強調されて可愛い」と語る生徒も。スマートフォンの写真はまさに鼻を強調した牛だらけでした。
今後の進路についても聞いてみると、酪農家を目指している人は15人中“6人”。他には、畜産の動物に関わる獣医になりたいという生徒もいました。
向井くんは「実際に牛にふれあって、牛を語る顔を見ると、本当に好きなんだなってことが伝わってきました。命の大事さとかしっかり感じながら日々やっているというのもビシビシ伝わってきましたね」と岐阜農林高校の訪問を締めたのでした。
(CBCテレビ“チャント!”内『いざ、学校に向井ます』11月17日放送より。
パンサーの向井慧が東海地方の学校を訪ね、生徒や先生と交流しながら紹介)