「春が旬の桜ブリ」が絶品!山と海、両方の顔をもつ大紀町でなりゆきグルメ旅
CBCテレビ(東海エリア)で夕方放送の報道情報番組【チャント!】。
アフロヘアーがトレードマークの副島淳くんがリポートする、金曜日の人気コーナー、『なりゆきアフロ』は、東海地方の125市町村を巡り、そこで出会った人に「町のおいしいもの」を聞き、その場所へ行って味わう“なりゆきグルメ旅”。
今回は、59カ所目となる三重県・大紀町でおいしいものを探します!
3~4月に大紀町を訪れるなら「桜ブリ」!
山と海、両方の顔をもつ大紀町。まずは海側を攻めてみます!
おいしい魚が獲れると評判の漁師町・錦で、漁港で働く人においしいものを聞いたところ、漁協組合の魚をさばいているところに連れて行ってくれました。
案内してくれたのは、錦地区自慢の立派なタイを手にしたMさん。
岐阜県大垣市出身で元々は会社員だったそうですが、“豊かな人生”を求めて大紀町に移住してきたそうです。
そんなMさんのオススメは、最盛期を迎えている今の時季ならではの「桜ブリ」。
3月~4月にかけて東紀州の海に産卵のため南下してくるブリで、桜の咲く頃にやってくることから大紀町では「桜ブリ」と呼んでいるのだとか。
では、Mさんに大紀町でのおいしいものを尋ねます。
迷いながら出した答えは…「ブリ。いやタイ?やっぱりブリ!」。「この時季、せっかくなら桜ブリを食べてもらいたい」と、町の喫茶店【かもめ】を紹介してくれました。
ランチに桜ブリが出てくるかも…とのことで、「ん?喫茶店でブリが食べられる?!」と尋ねる副島くんに、Mさんは「あ、はい」。何が不思議なの?という感じです。
「すごい町ですね、大紀町!」と感激しつつ向かってみると、見た目はやっぱり喫茶店…。
取材交渉をしたところOK!お店のTさんが『桜ブリランチ』を提供してくださることに。
調理場で目にしたのは、なんとブリ一本まるごとをさばく姿。錦の町はこの時季“ブリ一色”で、店でも家でもブリを丸々一本買ってさばくのが当たり前なんだとか。
出てきたのは『桜ぶりおさしみ定食(4月末頃まで/1,300円)』。ほんのり桜色のお刺身で、赤身もトロの部分も両方楽しめます。
一口食べた副島くん、「トロうま!」。脂がノリノリで、極上の魚の旨みを堪能します。
さらに、頭や卵など、捨てるところがないブリのアラを鍋一杯に入れて炊く『ブリのあら煮』も登場。
「ふわふわ。丹精込めて作ったタレの味が染み込んでる。家庭的な味なんだけど、高級感もある!」と大喜びです。大紀町に住む方の特権・この時季しかない桜ブリを食べられてラッキー!!
大紀町の味は「サバ」もはずせない!
おいしいものを探して再び漁協にお邪魔した副島くん。
今度は漁協のマドンナ・Yさんにおいしいものを尋ねると、「ブリはもちろん美味しいけど、脂の乗ったサバ」という答えが。港の目の前にある【中食家 たこきよ】を紹介してくれました。
【たこきよ】はお弁当・お総菜のお店。
取材OKをいただきましたが、副島くんがお邪魔したお昼時には、ほとんど商品は残っておらず…。そこで、お店を切り盛りしている元気なNさん・Tさん姉妹のご厚意で『さば押寿司(486円)』を作っていだたけることに。
今が最盛期のサバは、脂が乗って格別!このお店では、酢でしめたサバを寿司飯の間にはさんで押寿司に仕上げます。見た目にも美しく、手土産にも喜ばれるという人気の逸品です。
すると、「地元の味『べっこうちらし寿司(540円)』も是非食べて!」と、勧められます。「じゃあ、両方いただきます!」と、両方買い求めた副島くん。
早速『さば押寿司』に醤油をかけようとすると、「お醤油はかけないほうがいい。そのまま手で掴んで食べてみてください」とのこと。
一口食べて「美味い!」と唸ります。魚の脂が甘く、ごはんとピッタリです。
続いては『べっこうちらし寿司』。
志摩地方では「てこね寿司」と呼ばれるもので、錦の町では冠婚葬祭など、人が集まる時に振る舞われる郷土寿司。その時々の旬の魚を、醤油・みりんなど合わせて甘く仕上げた特製タレに漬けこみ、べっこう色になったものを寿司飯の上に乗せて仕上げます。今の季節は桜ブリが乗るスペシャルバージョンです!
一口食べて思わず「あまーい!」と叫ぶ副島くん。「お子さんでもご老人でも、どの世代でもいけますね!」と大興奮!「ここの地元の味だからね」と言われ、納得です。
「錦ってどんな町ですか?」とお二人に聞いてみると、「私たちで若いほう!随分こちらでは若い」と答えます。「錦のAKBじゃないですか!?」と振ると、「踊りましょうか?」とノリノリ。元気の源を伺ったところ、「魚と海と山が元気の源。エイエイオー!」と返ってきました。
副島くんの「大紀町おいしいもの探し」、次回に続きます!
(2021年4月9日放送「チャント!」より)