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ヒザのアザは努力の証…進学校の強豪筝曲部 「意識飛びそうな程痛い」“床に直接正座”で猛練習のワケ

ヒザのアザは努力の証…進学校の強豪筝曲部 「意識飛びそうな程痛い」“床に直接正座”で猛練習のワケ

 愛知県内屈指の進学校で知られる、名古屋市立菊里高校。俳優・大和田獏さんの母校で、普通科の他に音楽科があるのが特徴です。

 今回、琴を演奏する『筝曲部』にお笑いトリオ・パンサーの向井慧さんが“向かい”ました。

パンサー向井さん:
「実は、1年生の髙栁さんのお母さんから『娘がヒザにアザを作って帰ってくるくらい練習量がすごいです』とメールをいただいて、取材に来たんですけど…」

髙栁さん:
「『送っといたよ』って事後報告で聞きました(笑)」

パンサー向井さん:
「アザってできるものなんですか?」

部長の山本さん:
「できますね。そのままフローリングに長時間正座することになるので。(最初の頃は)意識が吹っ飛びそうになるくらい痛いです」

 ということで2年生のヒザを見せてもらうと、確かに結構なアザが…。大会では座布団を敷かないため、普段の練習から床に正座。そう、アザは日々の努力の証だったのです。

 朝練はもちろん、土曜日は1日中練習に費やすこともあるそうで、そんな猛練習の甲斐もあり、これまでに「文部科学大臣賞」や「文化庁長官賞」を受賞。全国屈指の強豪校として知られています。

 皆さんの演奏を聴いてみると、およそ30人の部員たちが一斉に琴をかき鳴らし、迫力満点。全員背筋をピンと伸ばして演奏する様子は、まさに圧巻です。

パンサー向井さん:
「すごい…めちゃくちゃカッコいいですね、感動しました!この中で高校入ってから琴を始めたっていう人はいるんですか?」

 すると、部員のほとんどが挙手。体験入学で演奏を聴いて感動したことで「箏曲部に入ろう」と決意した人が多かったのです。しかし部活では、意外な苦労も…。

中村さん:
「朝練が毎日あって朝早いので、お母さんがお弁当を作るのが間に合わなくて、同じ高校に通ってるお姉ちゃんに託されてます(笑)」

坂本くん:
「夏とか特に思うんですけど、すごい足の臭いが…」

パンサー向井さん:
「そうか、足と顔の距離が近いもんね。一番ちょっとコイツ臭いな…って思う人は?」

坂本くん:
「たぶんボクですね(笑)」

最後に皆さんが箏曲部に入って得たモノについて聞いてみると…?

中島さん:
「皆と演奏することの大切さや、一緒に過ごす時間がどれだけ大事かを教えてもらいました」

岩田さん:
「一日練習とか、長くて行きたくないなと思った時もあったんですけど、皆優しいし、皆といる時間が幸せなので、部活に行きたいなと思うようになりました」

福島さん:
「“授業より部活”みたいになっちゃって。筝曲部が学校生活の全てって言っていいほど、すごく頑張ったし、すごく良い仲間にも出会えました」

川井さん:
「私が入って良かったことは、この上なく素晴らしい仲間に恵まれたことかなと思います」

今回の取材で感じたこととは…?

 床に長時間正座しながら、大切な仲間と共に練習に打ち込んでいた高校生たち…。今回の取材で向井さんが感じたこととは…?

パンサー向井さん:
「厳しさも当然あり、強豪だなと。でも、ちゃんとふざけるところとか、楽しむところはみんなで楽しむというメリハリがしっかりできてましたね。しかも『素敵な仲間に出会えた』とハッキリ言えるというのも、うらやましいというか、素敵な部活だなと思いました」

 名古屋市立菊里高校筝曲部の皆さん、ありがとうございました!

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