「サクッ、パリッ!」音までおいしい名物パン!食感の秘密は細長~い形にあった?
人気ベーカリーのシェフに「最近食べて、感動したパンはありますか?」という、禁断の質問をしたら、どんな回答が返ってくるでしょうか。
プロが「悔しいけどうまい!」と認める極上のパンを調査する「人気ベーカリーが認める!絶品パンリレー」。今回は独特な“食感”が魅力の2つのパンを紹介します。
2度目の推薦!?至高のバゲット生地で作り上げる「ソーセージフランス」
前回の放送で推薦された、名古屋市中川区にある「プチ・ポンレヴェックnoda」の大山拓シェフに、最近食べて感動したパンを聞きました。
(プチ・ポンレヴェックnoda・大山拓シェフ)
「野並駅にある『くまくる』の『ソーセージフランス』。ものすごくおいしい。パリッと、お菓子というか、メッチャおいしい」
名古屋市天白区にある「ぱん・くまくる」は、地元で10年以上愛され続ける人気ベーカリーです。ハード系のパンが特に種類豊富ですが、ソフト系のパンやデニッシュ生地のパンにもファンが多く、お客さんのお目当ては千差万別!
実はこちらのお店、以前「パンリレー」の企画で、他のベーカリー店主にも推薦されたパン屋さん。その時に推薦されたのは、小麦の風味豊かなバゲットに自家製明太子ソースをたっぷりと塗ったお店の1番人気「明太子フランス」でした。そして、今回推薦された「ソーセージフランス」も…
(ぱん・くまくる 熊野王介シェフ)
「人気のフランスパンの生地に、ソーセージをのせた(パン)」
1番人気の「明太子フランス」と同じバゲット生地で作る、ハード系のパン!お客さんからの評判も高い、人気商品でした。
大人気ベーカリー「ぱぴ・ぱん」で学んだフランスの伝統製法
この「ソーセージフランス」は、店主の熊野シェフにとっても、思い入れが強いパンだと言います。
(ぱん・くまくる 熊野王介シェフ)
「僕もソーセージフランスがすごく好きで、『ぱぴ・ぱん』に修行に行ったときに、ソーセージフランスを教えてくださいって入門」
熊野シェフが5年間修行した「ぱぴ・ぱん」は、食べログ「パンEAST百名店2022」に選出されている天白区きっての超人気ベーカリー。お店の「ソーセージ―フランス」の味に感動した熊野シェフは、修行期間でお店の技を学び、その味を受け継いできたのです。
ソーセージに負けないフランスパン生地。その秘密は、より風味豊かでクリスピーに仕上げるため、通常のバゲット以上に細く成形していること。そして生地には厳選した国産ソーセージをトッピングしています。
(ぱん・くまくる 熊野王介シェフ)
「カリッとクリスピーに焼き上がるように、細く成形。普通、あの細さで焼いたらソーセージに負ける。『ぱぴ・ぱん』で学んだフランスの伝統製法(で焼き上げると)あの細さでもパンが負けてない」
生地とソーセージのハーモニーが抜群な 「ソーセージフランス」は、ソーセージの埋まっている周辺が特においしいそう。パン好きにぜひ食べてもらいたいとのことでした。
ぼうしみたい!サクサク&ふわふわな「甘しおパン」
「ぱん・くまくる」の熊野シェフが最近食べて感動したパンは、「ふくいくベーカリー」の「甘しおパン」です。
(ぱん・くまくる 熊野王介シェフ)
「高知県名物のぼうしパンって分かります?パン屋さんの中では結構有名なパン。見た目はソックリです。モノが全く違っていて、高知県のぼうしパンは食べたことある(が)、食感から味から全部違います」
名古屋市緑区の「ふくいくベーカリー」は、住宅地の中に7年前にオープンした小さなパン屋さん。店を切り盛りするのは、坂野郁シェフです。
(ふくいくベーカリー・坂野郁シェフ)
「元々、色んなパン屋さんに行くのが好きで、そこからアイデアを得て」
坂野シェフは、修行時代からパンの食べ歩きが好きで100以上のベーカリーを回るほど。お茶クリームをたっぷり詰め込んだ「お茶コロネ」や、濃厚なアールグレイ茶葉がたっぷり入ったクリームパンなど、これまでに研究してきたパンを独自にアレンジした、個性豊かなパンが30種類以上並びます。
今回推薦された「甘しおパン」は、高知県名物の「ぼうしパン」に見た目がそっくり。しかし、パンの表面にカステラ生地を使用する「ぼうしパン」に比べ、「甘しおパン」は、表面に塩気のきいた“ラングドシャ生地”を使用しているため、外はサクサク、中はソフトに仕上がっています。
(ふくいくベーカリー・坂野郁シェフ)
「塩がちょっと入っていたほうが、味のアクセントになり甘さが引き立つ」
ふんわり食感のパンとサクサクのラングドシャ生地、全く異なる食感を一度に楽しめる、飽きの来ない一品です。 人気ベーカリーのシェフが唸る絶品パンの味を、一度試してみてはいかがでしょうか。
CBCテレビ「チャント!」5月23日放送より