加藤愛アナが愛知・西尾市の愛されフード『三河巻』を調査! 手焼きで生み出す究極の食感! 有名人もトリコにした三角形の和菓子
その町以外ではあまり知られていないけど…地元の人はみんな知っている! その町で生まれ、根づく愛されフード。CBCの加藤愛アナウンサーが全力で調査します。今回は、『愛知・西尾市』の『三河巻』です。
違いはここにあり! モチフワ感を探求!
聞き込みによると、『三河巻』は三角形のフワフワでモチッとした食感の皮の中に、あんこが入った和菓子。『亀屋米津』という店で販売しているとのこと。
『京菓子司 亀屋米津』を訪ねると、登場した『三河巻』はまさに三角形。カステラ風味の皮の和菓子です。「おいしい!モチフワ。あんこがぎっしり入っていますね。こしあんなのでスーと口の中に入ってくる感じで、ものすごく滑らかでおいしいです」と加藤アナ。
『三河巻』は全て手作業で、まず、地元の新鮮な卵をたっぷりと使ったカステラ生地を一枚一枚楕円にして手焼きをします。モチフワ食感に仕上げるために、タイミングを見極め手早く焼き上げるのがポイント。そして、その焼きたての皮に北海道産の厳選小豆を滑らかに炊いたこしあんを入れて、三角に巻けば完成です。この特徴的な形はオリジナルではなく、同じような三角形の菓子は全国的にあるとのこと。それ故に、他にはないモチフワ感に徹底的にこだわり、材料や手焼きの技の改良をしながら探求を続けています。
名前変更でより浸透! 今では休日3000個以上の看板商品
現在、2代目が店を切り盛りする『亀屋米津』は1975年創業。初代は、京都の老舗菓子店で修業し、鮮やかな京菓子を学んで帰ってきました。そして地元で店を開き、考案したのが今回の三角に巻いたシンプルな菓子で、当初は“三角巻”という名前だったとか。その後、“三河木綿”という反物が有名な土地柄であったことから、その素朴さを菓子で表現しようと思い立ち『三河巻』と名を変えたのです。名前と共に地元の皆さんに浸透していった『三河巻』は、今では平日で1500個以上、休日には3000個以上売れる愛され菓子になりました。
こだわりの皮で生み出す新商品をこれからも
さらに『三河巻』は意外な広がり方をしていて、ある日のことテレビ局から「鈴木雅之さんの推しの三河巻を紹介したい」との電話があり、自ら店に買いにきたことがあると知ったのだとか。
食べた人を虜にする『三河巻』。その自慢のモチフワの皮を使った、地元の名が付いた商品がもう一つあります。それは“西尾”と焼き印が押された、その名も『西尾巻』。この中身は、抹茶の産地・西尾にちなんだ抹茶入りのあんこです。他にも、通常の三河巻の6倍で栗がたっぷりの『特大三河巻』なるものも。さらには、イチゴの季節に楽しめる生クリームとこしあんと共に巻いた『あまい初恋』という商品もあるそうです。「また新しい商品を考えるときも、三河巻の皮を使った新たな商品ができるといいな」と2代目は語りました。
(CBCテレビ「チャント!」7月25日(木)放送より)