加藤愛アナが三重県桑名市の愛されフード『アイス饅頭』を調査!“ミルク”&“ぜんざい”食べ応えバツグンのかちかちアイス
その町以外ではあまり知られていないけど…地元の人はみんな知っている! その町で生まれ、町に根づく愛されフード。CBCの加藤愛アナウンサーが全力で調査します。
桑名の夏の定番!キノコ型の棒アイス
今回は、ハマグリ料理が名物の『三重県桑名市』。調査するのは『アイス饅頭』です。 地元の方々によると、桑名の夏の定番おやつで、キノコ型の棒アイス。味はあずき系で、歯が立たないほど硬いとか。市内で作っている店は3軒で、その中で有名と教えてもらった『寿恵広(すえひろ)』におじゃましました。
大正12年創業で、今年100年を迎える老舗和菓子店の『寿恵広』。 レトロなパッケージで目を引く『アイス饅頭』は、中身を取り出すと、町で聞いた通り、キノコのようなフォルム。でも、そのキノコ型は傾いていて、「これは、どこから食べたらいいんだろう…」と加藤アナはとまどいます。
ミルク味とあずき味の2層で食べ応えバツグン
迷った末に正面からかぶりつき、食べ終えると「ビックリするくらい食べ応えのあるアイスです」と堪能。ミルク味とあずき味の2層になっていて、中には粒々のあんこがタップリ。一般的な“あんこ”というと和菓子の中身を想像しますが、『アイス饅頭』に使うのは小豆の粒感を保った硬めの“ぜんざい”。型に自家製の爽やかな甘みの特製ミルクとぜんざいを入れ、冷やし固めたら、桑名の夏のおやつが完成!
そして、気になるのは、短く斜めに刺さっている棒。『アイス饅頭』の型に棒を入れると、その角度になり、真っすぐ立てる手間もいらず、食べる時にも食べやすいのだとか。
未来に残したい!アイス饅頭はお店の大黒柱
この『アイス饅頭』が誕生したのは、70年以上前の戦後まもない昭和25年。
桑名市では戦前からアイスキャンディ作りが盛んに行われ、“アイスキャンディ組合”なるものがあったそうで、その勧めで市内のおよそ10軒がアイス饅頭作りをスタートさせました。
『アイス饅頭』を凍らせる専用の機械は、大きめの水槽。『寿恵広』の場合は、長さ4メートル、幅80センチの水槽で、マイナス30度ほどまで冷える液体が循環しているため、急速に凍るのだとか。この冷凍機はオーダーメイド式で、小型の機械も導入できたため、市内に店が複数できたそう。しかし、機械が壊れたのを機にやめた店など時代の流れと共に減っていき、今は3軒のみ。この店の近くには小学校があり、子どもたちの「アイス饅頭屋さんだ!」という声が励みになっているとか。「絶対に未来に残したい。アイス饅頭はお店の大黒柱」と作り続けているご主人でした。
(8月3日(木) CBCテレビ「チャント!」より)