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愛知県南知多町豊浜の愛されフード『たいぱい』を調査! 港町の祭りにちなんだ鯛型スイーツ

愛知県南知多町豊浜の愛されフード『たいぱい』を調査! 港町の祭りにちなんだ鯛型スイーツ

その町以外ではあまり知られていないけど…地元の人はみんな知っている! その町で生まれ、町に根づく愛されフード。CBCの加藤愛アナウンサーが全力で調査します。

CBCテレビ『チャント!』いただきます!ほぼ地元だけ 愛されフード

今回は、愛知県屈指の魚の町『南知多町豊浜』の『たいぱい』です。加藤アナは「本物の鯛がパイ生地に包まれている豪快なもの」…と予想して聞き込みを始めると、それとは違って、地元の祭りにちなんだ「鯛の形をしたお菓子のパイ」だとか。中身はあんこやチョコなど、いろいろな種類があるよう。

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情報を得ておじゃましたのは、豊浜漁港近くで店を構えて93年の老舗の洋菓子店『永和堂製菓舗』。お目当ての『たいぱい』は、赤い鯛のイラストが描かれた個包装の商品で、その中のパイはまさに鯛の形です。つぶあん入りのパイをいただくと、サクッとした生地のあとに、つぶ感が立ったあんこがタップリ。香ばしいパイの風味に負けないよう、あんこはまんじゅう用よりも砂糖を多めにして濃厚に。そして、水分を飛ばして硬めに仕上げています。

CBCテレビ『チャント!』いただきます!ほぼ地元だけ 愛されフード

食感を左右するパイ生地には、発酵バターをふんだんに使ってコクを。その何層にも折りたたんで伸ばした生地を鯛の形に1匹ずつ型抜きして、たっぷりあんこを入れ焼き上げた後、チョコレートで目を書き込んで完成です。一つ一つ焼き上がりも違い、目の表情も違う『たいぱい』。お客さんには「そこも楽しんでいただければ」と3代目店主。個包装の袋を開けた時のワクワク感も『たいぱい』の魅力なのです。

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このパイの始まりは、3代目の父である2代目が考案したことから。ここ豊浜には、明治時代から続くという、巨大な鯛みこしを若者たちが担ぐ“鯛まつり”がありますが、見に訪れるお客さんの土産物がなかったとか。30年ほど前、地元の皆さんからの要望もあり、記念にもなる菓子作りに2代目が立ち上がったのです。配達先で見たパイ菓子をヒントに、それまで作ったことのない洋菓子に挑戦! 中身は、元々作っていた“つぶあん”と、パイの定番“アップル”からスタート。その後、自家製の生チョコに、白あんをベースにしたレモン味と、現在は4種類となりました。

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実は、パイ生地を鯛型にする型抜きは、3代目のお母さんの手作り。近所の板金店からブリキの切れ端をもらって、下書きもせずに「こんな感じかな~」と力技で曲げて作ったそう。型抜きはコレ一つ。二つと同じものができず、長年一つの型を使い続けています。

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元々、土産物として作られた『たいぱい』ですが、今では地元の祝い事にも用いられる豊浜の愛されスイーツです。

(7月6日(木) CBCテレビ「チャント!」より)

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