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癒し系アナが愛知県豊根村の『味つけ廃鶏』を調査!ニンニクの香りと歯ごたえが食欲をそそる!

その町以外ではあまり知られていないけど…地元の人はみんな知っている! その町で生まれ、町に根づく愛されフード。CBCアナウンサー2年目の松本道弥アナが全力で調査します。

CBCテレビ『チャント!』いただきます!ほぼ地元だけ 愛されFOOD

今回は、『愛知県豊根村』。面積の9割を山が占める、自然豊かなこの村の愛されフードは、『味つけ廃鶏(はいけい)』です。『廃鶏』とは卵を産み終わった雌のニワトリのこと。どんな料理か聞き込みをすると、認知度はとても高く、醤油ベースの濃い味つけをした『廃鶏』を鉄板で焼いて食べるそうで、「毎日、食べます」という人もいるほど多くの村民がはまっているようです。

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販売していると聞いておじゃました『坂口屋商店』は、日用品や食料品を揃える豊根村のよろず屋さん。冷凍コーナーに置かれていたのが『味つけ廃鶏』で、女将さんが調理してくれたものをいいただくと、「ニンニクの香りと歯ごたえがすごくて、噛むほどにタレと肉汁が広がって、お箸が止まらなくなる」と松本アナ。

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おいしさの秘訣は、あえて『廃鶏』を使うこと。若鶏と比べると肉質は硬いですが、全身に栄養を蓄えているため脂のりが良く、うま味が増しているのが特長です。さらに、豊根流のアレンジは「一味を加えたマヨネーズ」を付けて食べることで、「悪魔的なおいしさ」とクセになる味です。

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基本の味つけは、醤油に豊根産のたっぷりのニンニクと隠し味のリンゴを入れてミキサーで混ぜたタレ。常に新鮮なタレを使うことで、肉の臭みが減り、食べやすくなるのだとか。肉に加えて、ひと混ぜしたらもう完成! あえて“漬け込まない”理由は、「水分を飛ばして、しっかり炒めると味が肉の中に染みるから」だとか。

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最初から最後までずっと強火が鉄則で、水分がなくなるまでカリカリに焼き、残った脂が透明になったら完成の合図。野菜は入れず、肉だけで食べるのがオススメ。

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地域のイベントでは「いまだに焼き肉に牛や豚は出ない」という豊根村。鶏の味つけ肉は、愛知県奥三河地域の食文化のようで、この店でも50年程前から作り始めました。当時、隣接する東栄町や設楽町では若鶏が主流だったそうですが、豊根村では卵を産まなくなったニワトリを無駄にしないために『廃鶏』を使ったそうです。基本的に村民からの注文分しか作らず、たまに余った時に店で販売する程度だったため、なんと誕生から50年、豊根村の外へ出ることのなかった商品なのです。

しかし、それを世に出したのが、名古屋から嫁いできたお嫁さん。先代から秘伝の味を受け継いだ女将さんが製造のリーダーとなり、毎月1000個の商品を作り、豊根村や三河地方の道の駅のほか、ネットでの販売を開始。販路を整えてくれたお嫁さんに対し、「自分が受け継いだ味をそのまま世に出してくれるのは、やっぱり嬉しい」と語ります。

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50年の沈黙を破り、村外へ広めることで故郷の味を守る。3代に渡る女将さんの活躍が印象的な豊根村の愛されフードでした。

(11月11日(金) CBCテレビ「チャント!」より)

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