CBC web | 中部日本放送株式会社 / CBCテレビ / CBCラジオ

MENU

「腰痛」になりやすい意外な原因

「腰痛」になりやすい意外な原因

サマリーSummary

ゲスト:榊原郁恵
ドクター:横浜市立大学附属 市民総合医療センター ペインクリニック内科 部長 医学博士 北原雅樹
現在、日本人の4人に1人が腰痛に悩まされているといわれています。しかも、腰痛の80%以上が原因不明。そのため、効果的な治療ができず3か月以上痛みが続く慢性腰痛になる事もあるそうです。また、普段のクセや生活習慣に腰痛の原因が潜んでいる場合があるので、今は腰が痛くない人も油断は禁物なのだとか。そこで今回は、腰痛になりやすい意外な原因と対策法を専門医に教えてもらいました。

身近な健康問題とその改善法を、様々なテーマで紹介する番組『健康カプセル!ゲンキの時間』。
メインMCに石丸幹二さん、サブMCは坂下千里子さんです。

今回のテーマは「〜今 痛くない人も油断大敵!〜腰痛になりやすい意外な原因

現在、日本人の4人に1人が腰痛に悩まされているといわれています。しかも、腰痛の80%以上が原因不明。そのため、効果的な治療ができず3か月以上痛みが続く慢性腰痛になる事もあるそうです。また、普段のクセや生活習慣に腰痛の原因が潜んでいる場合があるので、今は腰が痛くない人も油断は禁物なのだとか。そこで今回は、腰痛になりやすい意外な原因と対策法を専門医に教えてもらいました。

腰痛の意外な原因(1)ガニ股歩き

膝周りの筋肉が硬く縮こまりガニ股になる事で、膝に痛みの原因であるトリガーポイントが発生します。トリガーポイントとは、筋肉内部にある硬いしこりの事で、痛みを引き起こす発生源。このトリガーポイントが「関連痛」と呼ばれる痛みを引き起こすそうです。関連痛とは、痛みの原因となる部分と実際に痛みを感じている部分が異なるのが特徴。そのため、痛みの原因が別の場所にあっても腰に痛みを感じてしまうのだとか。先生によると、ガニ股以外にも、脚を組むクセがある人やバックなどをいつも同じ側で持つ人も要注意だそうです。

<ドクター直伝!トリガーポイントの改善法>
▼押して痛気持ちいい部分を10秒ほど押す
▼目安は1日2回程度
トリガーポイントを押す事で、血流が良くなりしこりの原因となる疲労物質が溜まりにくくなります。それにより、腰の痛みの軽減が期待できるそうです。

CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』

腰痛の意外な原因(2)筋力の低下

筋肉の中でも腹筋は姿勢を維持する役割をしているので、腹筋が弱くなると姿勢が悪くなってしまいます。悪い姿勢が続くと筋肉に負担がかかり、さまざまな場所にトリガーポイントが発生し、腰痛につながってしまうのだとか。筋力の低下を放置すると加齢とともに身体が衰え続け、将来寝たきりになる可能性もあるので注意が必要だそうです。

<筋力の低下を知らせる危険なサイン「尿もれ」>
骨盤の底にある筋肉「骨盤底筋」は、臓器を正しい位置に保ったり、尿道を締めて尿もれを防いだりする役割を担っています。骨盤底筋が衰えると臓器を支えきれず膀胱が圧迫され尿もれにつながってしまうのだとか。骨盤底筋の衰えは、全身の筋肉の衰えが進んだ証なので、尿もれは筋力低下の危険なサインでもあるそうです。

<ドクターオススメ!「骨盤底筋体操」>
▼お尻の穴を3〜5秒締めて緩める
▼20回×朝昼晩1セットずつ行う

腰痛の意外な原因(3)睡眠不足

痛い時もあるし痛くない時もある、痛む場所がコロコロと変わる、そんな腰痛には睡眠不足が関係している事があるそうです。睡眠不足になると、痛みを抑えるセロトニンという神経伝達物質の量が減少してしまいます。すると、本来の痛さ以上に痛みを感じてしまうそうです。

ドクター直伝!急性腰痛「ぎっくり腰」の対処法

ふとした時に誰にでも起こり得る「ぎっくり腰」。実は、ぎっくり腰をした人の約7割が1年以内に再発を経験しているといわれているそうです。先生曰く、発症直後の対応が肝心で、発症から24〜48時間は安静。その後は状況を見ながら激痛が走らない程度にゆっくり身体を動かしていくと良いのだとか。逆に痛い間ずっと横になっているのはNG。どんどん筋力が落ちて再発しやすくなってしまうそうです。

危険な急性腰痛

急な腰の痛みのなかには、身体の危機を知らせるものもあるそうです。例えば、膵臓がんで背骨周辺の神経にがん細胞が入り込むと、腰の痛みを感じるのだとか。また、胃や腎臓などの内臓疾患や大動脈瘤なども腰痛が症状として現れる事があるそうです。

<危険な急性腰痛を見極める6つのポイント>
危険な病気による急性腰痛を見極めるポイントをご紹介します。1つでも当てはまる場合は、かかりつけ医などに相談をしてください。

□痛みで目が覚める
□やたらつまずく
□急に体重が減った
□とても疲れやすくなった
□今までになかった痛みである
□痛み止めが有効でしばらくは耐えられる

(2022年10月23日(日)放送 CBCテレビ『健康カプセル!ゲンキの時間』より)

この記事の画像を見る

オススメ関連コンテンツ

PAGE TOP