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ドラ高橋宏斗投手の自己採点は「60点」規定投球回到達は前田健太投手からの金言があったから?

ドラ高橋宏斗投手の自己採点は「60点」規定投球回到達は前田健太投手からの金言があったから?
「サンデードラゴンズ」より高橋宏斗投手(C)CBCテレビ

【サンドラを観られなかった全国のドラ友と共有したい番組のコト】

CBCテレビ「サンデードラゴンズ」(毎週日曜日12時54分から東海エリアで生放送)をみたコラム

このコラム(?)は「サンドラ」を観られなかった全国のドラ友に話したい!との思いから番組の内容を綴る、竜党のみなさんに向けた、竜党による、竜党のためのコラム(?)である。
10月8日の放送回で共有したいトピックスは・・・高橋宏斗投手(※「高」は「はしごだか」)のサンドラ単独インタビューとドラゴンズOB平田良介さんが地元のドラフト候補直撃取材による逸材評価の二本立て!まずは3月のWBCで世界一に貢献した高橋宏投手が2023年シーズンで得た手応えと課題、そして来季への抱負を語ったインタビューから・・・

憧れのメジャーリーガー・前田健太投手との約束

「サンデードラゴンズ」より高橋宏斗投手(C)CBCテレビ

「いろいろな反省とか収穫もあるので。全然納得していない部分が多いんで60点ぐらいですかね」

侍ジャパンのメンバーとして世界一に貢献し、小笠原慎之介投手と並ぶチームトップタイの7勝を挙げても高橋宏投手の自己採点は厳しいものだった。ただギリギリであっても合格点に届いたと判断したのには理由がある。それは憧れのメジャーリーガー前田健太投手との約束を果たしたからに他ならない。

2022年12月に行なわれた前田健投手との対談の最後に高橋宏投手が尋ねたのは「3年目のシーズンに必要な心構え」。すると、同じ高卒からプロ入りを果たし世界へと羽ばたいた日本を代表する右腕から金言が授けられた。

前田健太投手:とにかく打たれても、調子が悪くても、どんなことがあってもローテーションを守り続ける。必ず修正して絶対に二軍に落とされない。絶対に先発ローテーションを外されない事が大事。苦労しても、しがみついてでも、1年間しっかり投げきってほしい。

この言葉を受けて高橋宏投手が誓ったのが規定投球回(143回)到達。誓いを胸に強い気持ちで腕を振り続けた高橋宏投手は2023年シーズンを次のように振り返った。

高橋宏投手:どんなに結果が悪くても絶対に二軍には落とされないぞという気持ちと死ぬ気で中6日のローテーションを守り抜こうという気持ちは常に持っていました。

規定投球回到達で見えた課題

「サンデードラゴンズ」より高橋宏斗投手(C)CBCテレビ

ローテーションを守ることで投げ合うこととなった格上投手との対戦は高橋宏投手の成長を加速させた。それはかつての前田健投手も歩んだ道。6月4日のバファローズ戦で投げ合ったのは侍ジャパンで共に戦った宮城大弥投手。高橋宏投手の7回無失点、被安打5、奪三振13に対し、宮城投手は9回無失点、被安打2、奪三振10。同世代との対戦の中で学びを得た。

高橋宏投手:宮城さんとの投球の差を感じました。自分が一番良い調子だったところで、それを上回る投球をした宮城さん。そこに関して相手の投球術であったり、どういう試合運びをするかっていうところはすごく勉強になりました。

そして迎えた10月1日のベイスターズ戦。シーズン最後の登板で念願の規定投球回に到達した。

高橋宏投手:本当にしんどい場面は何度もありましたし、後半に関しては思うようなピッチングができなかったので。そこに関してはすごく苦しかったですけど、なんとか1年間先発ローテーションを守り抜くという気持ちだけは持ってやっていました。数字的に見ればストレートのスピードが後半になるにつれて落ちていったというところは、自分の中では意図的ではあるんですけれど、できる事ならしない方が良いので。そこに関しては自分の中で苦しかったポイントではありますね。

前田健と同じエース街道を歩めるか

「サンデードラゴンズ」より高橋宏斗投手(C)CBCテレビ

前田健投手が規定投球回に到達したのも高橋宏投手と同じプロ3年目。その年は8勝だった前田健投手は翌年には15勝を挙げてカープのエースへと上り詰めていった。

高橋宏投手:1年間投げきる事の大変さ、体のしんどさを身をもって感じることができましたし。その中でどうやって勝ち星を積み上げていくか、結果をどう残していくかというのは、もっともっときつい事だなと感じたので。

高橋宏投手の2023年シーズンの成績は7勝11敗。4つの借金と引き換えに得たものは何事にも代えがたい“経験値”。1年間先発ローテーションを守った高橋宏投手の視線は4年目のシーズンに向かっている。

高橋宏投手:来年は今季の経験をしっかり活かして、どうやって勝ちにつなげていくかを考えていきたいなと思います。

岩瀬氏から高橋宏投手に助言「自分の投げたい投球フォームの確立を」

「サンデードラゴンズ」より高橋宏斗投手(C)CBCテレビ

高橋宏投手が4年目にさらなる飛躍を遂げるためには、シーズンオフに何を取り組むべきか―。サンドラ解説陣の岩瀬仁紀さんはシーズン中から気になっていたこととして次のように挙げていました。

岩瀬氏:僕が見ていて思ったことは投球フォームに苦労していたなと。自分の投げたい投げ方にしっかり合わせてほしいですね

平田良介氏が地元・名城大のドラフト注目コンビに直撃

トピックスの2つ目は、ドラゴンズOB平田良介さんがドラフト注目の逸材を直撃取材。地元・名城大のWエース、松本凌人投手と岩井俊介投手に迫った。まずは松本投手のプロフィール紹介から。

松本凌人投手は最速153キロを誇る右の剛腕サイドハンド。大学1年の秋からエースとして活躍すると、2年春の全国大会では後のドラゴンズのドラフト1位・仲地礼亜投手に投げ勝った逸材である。

実際にピッチングを見た平田さんは第一声に「あ、これは速いわ」と驚いていた。「投げたボールが襲い掛かってくる感じ。素直にミットに収まるというより、ミットを潰しに来る感じの球威をしていますね。バッターとしてはあまり打席に立ちたくない(笑)。スライダーは曲がり幅が広い。ストレートは右打者の内側に入ってくる球なのでスライダーは逃げていく球。その分の横の変化幅がある。それでカウントも取れるようになってくると、打てる球はなくなってくるんじゃないかなというふうに思いますね」。

平田さんによる松本投手への取材のやりとりは以下。

平田氏:参考にしている投手はいますか?

松本投手:(参考にしている投手は)元スワローズの林昌勇投手をサイドスローを始めた頃に参考にさせてもらっていました。

平田氏:僕が見ていて感じたのが阪神タイガースの青柳投手に球質とかが似ているかなと思ったんですが、青柳投手の事はあまり見ないですか?

松本投手:青柳投手も今プロ野球で活躍されているので見ています。シュートボールは自分の特徴として良い風に使っているので、そこは参考にさせていただいています。

平田氏が岩井投手に重ね合わせたのはジャイアンツ菅野投手

名城大のWエースのもうひとりである岩井俊介投手のプロフィールを紹介。

岩井投手は愛知県高浜市出身で生粋のドラゴンズファン。ストレートの最速は驚異の156キロを誇る。大学3年から頭角を現し全国の舞台で活躍し、4年の時には日本代表入りも果たした成長著しい本格派右腕である。

そんな岩井投手のピッチングを見た平田さんは「良い真っすぐだと思います。打者が感じるスピード感というのも良い。スライダーは真っすぐかと思ったらスライダーだったという感じの消えるタイプのスライダー。真っすぐの軌道とかスライダーの曲がり方とか菅野投手に似ているなと思います。1年目からガンガン投げられるピッチャー。おそらく8、9勝はするんじゃないかなと思います」と大絶賛していました。

平田さんによる岩井投手への取材のやりとりは以下。

平田氏:好きな球団とかありますか?

岩井投手:小さい頃からテレビをつけたら中日ドラゴンズが試合をしていて一番見ていたので好きです。

平田氏:そんなドラゴンズのユニフォームを着たいという気持ちはありますか?

岩井投手:めちゃくちゃ思います(笑)

平田氏:ドラゴンズファンですね(笑)。セールスポイントはどこだと思いますか?

岩井投手:回転数の多い真っすぐで空振りやファールを取って、キレのある変化球で三振を取るところですかね。

平田氏:プロ野球にもし入ったとして、先発・中継ぎ・抑えだと先発をしたい?

岩井投手:先発を今もずっとやってきているので、先発はやってみたいですね。

元竜戦士の名城大・山内壮馬コーチが両エースを語る

松本、岩井の剛腕コンビを育てたのは現在、名城大のコーチで元ドラゴンズの山内壮馬さん。自身のプロでの経験を惜しみなく伝えてきた。

山内コーチ:松本は正直1年生の時に見て、プロに送り出さなきゃいけないと思った投手。岩井は3年生ぐらいから本格的に狙えるかなと思って見ていました。同学年にドラフト候補選手が2人いるって難しいと思うんですよ。育てるのがとかじゃなくて。

やっぱりどこもエースがプロへ行きやすいし、2番手って影に隠れやすい中でまさに切磋琢磨してここまで来た。すごく嬉しいですし指導者としては。2人とも本当によく頑張ったと思います

山内コーチが話したように両エースとも互いの存在があったからこそ高め合えたと明かしています。

岩井投手:松本がいたから僕もここまで努力できているので本当に良いライバルです。ドラフト1位で一緒に行けるのがベストですし、違う球団に行っても切磋琢磨してやっていきたいなと思っています。

松本投手:1年生の時から4年間切磋琢磨してきて、ドラフトという同じ日を迎えるので、そこでは2人とも良い一日を過ごせたら良いなと思います。

元プロに導かれ、共にドラフト候補へと駆け上がった“ふたり”。運命の日はすぐそこまで来ている―。

イチ視聴者(筆者)の番組感想まとめ。名城大出身のドラゴンズファンですぐに思い浮かぶのは“アノ”新人王投手

今回のサンドラを観た感想・・・。名城大出身で生粋のドラゴンズファンだった投手で思い出されるのが、トヨタ自動車を経てカープにドラフト1位で入団した栗林良吏投手。大学4年生のドラフトでも注目選手として挙げられていたのだが、結局は指名漏れとなった。その2年後にカープが1位で指名すると、プロ1年目から守護神を務め上げ新人王を獲得。ドラゴンズファンの筆者としては「なぜ大学4年のドラフトで指名しなかったのか。地元の有力選手として名前が挙がっていて、しかもドラゴンズファンを公言しているのに」と憤りを感じた記憶は鮮明に残っています。生粋のドラゴンズファンを公言する岩井投手が栗林投手と被ってしまうのがとても心配・・・。地元が誇る最速156キロ右腕のドラゴンズ入りをイチ竜党は切に願います!!

(このコラムを書いたのは・・・サンドラ視聴歴約30年の40代竜党)

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