もし負けていれば…井端の計り知れないプレッシャー!?五輪野球決勝を迎えるまでの苦しい心境を吐露!

もし負けていれば…井端の計り知れないプレッシャー!?五輪野球決勝を迎えるまでの苦しい心境を吐露!

CBCテレビ野球中継「燃えよドラゴンズ」燃えドラch
川上・井端のすべらない話シリーズ 侍ジャパン前編

ドラゴンズ黄金時代を支えた投打の両輪でもあり、97年ドラフト同期でもある川上憲伸さん、井端弘和さんが、グラブからマイクに代え、イバケンコンビを結成!燃えドラchというフィールドで球界裏話や同僚、ライバル話を大放出!

大好評の川上・井端のすべらない話シリーズ、今回のテーマは、もちろん「侍ジャパン」!
コーチとして見てきた裏側をイバチンこと井端弘和さんが全て語ります!

金メダル獲得おめでとうございます!

CBCテレビ野球中継「燃えよドラゴンズ」©燃えドラch

イバチンこと、侍ジャパン井端弘和内野守備走塁コーチ!見事東京オリンピックで日本代表を頂点に導き、お疲れ様でした!
そして、金メダルおめでとうございました!

対談トークが始まる前に憲伸さんからイバチンへ、金メダルのお祝いとしてフランス産の高級シャンパンをプレゼント!
できることならば収録スタジオでド派手にシャンパン掛けして欲しかったですね!

さて今回のお題目は…お祝いのシャンパンを貰って、このネタを外すわけにはいきません!侍ジャパンを取り上げ、イバチンにチームの裏側をしっかり語って頂きましょう!

CBCテレビ野球中継「燃えよドラゴンズ」©燃えドラch

川上『オリンピックが始まる前、すごく緊張していたよね?』

初戦は強豪ドミニカ。
9回までリードを許す絶対絶命の状況から、なんとか3点を取り、劇的なサヨナラ勝ちを収め、最高のスタートを切った侍ジャパンでした。

井端『初戦終わって、なんとかサヨナラ勝ちして、反省する点は分かっているんだけど、外野の人たちがあれやこれやといろいろ言ってくるわけ。でも、それって分かっているよっていう話だし、あと選手も前の日の公開練習の動きも固かったしね。憲伸も北京オリンピック出たでしょ?独特じゃん!初戦って』

川上『まったくどういう状況になるかも分からんから、思い切ってやるという動きは無理だよね。すべてが守りに入っちゃう』

開催地が地元日本。
周りも金メダルは確実という目で見てくる中、プレッシャーはかなりのものだったのではないかと推測。
ただイバチンは他国も日本同様、緊張感に包まれているのではないかと感じたようです。

井端『韓国やアメリカの初戦も見に行ったけど、“あれ?意外に打たないな”と思ったもん。でも試合を重ねるごとにバットも振れてくるし、日本も2戦目3戦目と重ねていくごとに、動きもよくなるし、振れてくるから、まあ初戦はどのチームもこんなもんでしょと思ったよね』

つい頭の中によぎった“最悪の結果”

CBCテレビ野球中継「燃えよドラゴンズ」©燃えドラch

川上『初戦はきつかったけど、良い形で勝てた。でも今回のオリンピックはいつまで勝っても安心できないというか、一回負けたらメダルがね』

井端『だからとりあえず金か銀(メダルが確定)のところに行った時にとりあえず一安心したんだけど、嫌なのが決勝の前後くらいに(他競技の)日本VSアメリカがいくつかあったの』

勝ち続けた日本チームは連戦を免れ、かなり恵まれた日程となった。
しかしその分、時間を持て余し、要らない情報が頭の中にインプットされることが多かったとイバチンは話す。

井端『どうしても気にして見てしまったのね。一番何が選手にとって嫌だったかと言えば、女子ソフトボールでアメリカが全勝して最後決勝で日本と戦うことになって。予選はアメリカが日本にサヨナラ勝ちし、野球の場合は日本が一度目のアメリカ戦をサヨナラ勝ちしていたわけ』

皆さんご存じのように予選でサヨナラ勝ちしたアメリカチームが決勝で涙を流した結果を野球にあてはめてしまったようだ。

川上『よぎるわなぁ』

井端『そう!これ逆パターンだとウチ負けるの?ってね』

川上『それはイバだけじゃなくって、(世間の人たちは)悪いことを想像する状況にはなっていたよね』

井端『またタイミングよく、宇津木麗華さん(東京オリンピック・ソフトボール監督)
から電話頂いたわけよ。そうしたら“大丈夫だよ~”とか言ってきたのよ。でもこちらとしては何が大丈夫なのか分からないわけ。宇津木さんが大丈夫ということは、アメリカが大丈夫?なんじゃないかなと思っちゃうわけよ』

もう誰の言う事も信じられない不信の塊と化していたイバチン!

川上『そういう意味にも伝わるよね!でもそれは、ほらぁ~違うでしょ!』

やんわりと否定する憲伸さん。
そりゃそうだ!

気づいたら逃げ切った決勝戦

CBCテレビ野球中継「燃えよドラゴンズ」©燃えドラch

決勝の日を迎えるまでは、不安で仕方なかったイバチン。
いざ決勝の日を迎え、アメリカと再び対戦となったわけです!

井端『アメリカって予選で結構打ったじゃない。反対方向に打ったり、状況に応じたバッティングもするし。でも決勝は1-0で試合が経過したでしょ?憲伸の後輩の森下暢仁投手が素晴らしいピッチングしてくれてね』

川上『森下サマサマというわけじゃないけど』

井端『こっちとして見たら、ベンチで言葉として出せないけれど、“いや、アメリカはこんなはずじゃない”“こんな1-0で逃げ切れるほど甘くはない”と思って。どこでヤマが来るんだと思いながら、試合の流れを見ていた』

1回から8回までアメリカ打線を無得点に抑え、日本は待望の追加点を8回に取り、点差は2点に。

井端『“あれ?何も起きないで9回まで来ちゃった!”となって。ベンチにいたら、結構楽なんだなと思ったよね』

川上『オレらも緊張していたよ。そんなはずないだろうって』

井端『思ったより精神的に楽だったのは決勝戦だったね』

川上『それは銀以上のメダルが確定していたからだよ!』

ナインにとっては確かに金or銀メダルが確定した決勝戦はリラックスした気持ちで挑んだはずでしょうね。
必ず勝って金を取る!というポジティブマインドの方が勝っていたように見受けられました!

愛国精神を発揮すれば三冠王も夢ではない!?

CBCテレビ野球中継「燃えよドラゴンズ」©燃えドラch

アメリカチームには日本でお馴染みの選手が何人も登録され、なかでもDeNAベイスターズに所属するタイラー・オースティン外野手のハッスルプレーは見事なモノでした!

川上『オースティンがベンチ前で雄叫びを上げたり、バッティングも全部センター返しでおっつけて打っていたよね。それをベイスターズでやってくださいよ!』

井端『この間のジャイアンツ戦でダイビングキャッチして捕ったのはいいけど、わき腹痛めたのか次の試合出ないでしょ?オリンピックでも同じようなことがあったのよ。ソーシア監督が一塁ベースまで行って、オースティンに“大丈夫か?”と聞いたら“大丈夫!”と言って、その後も全力疾走して試合に出ていた。ああいう気持ちでやれば、オースティンは三冠王ぐらい獲れるよ!』

川上『三冠王獲るよ!彼、目の下になんか黒いモノ塗ったりしているじゃない。横浜でプレーしている時は普通の黒いシールに見えるけど、オリンピックではソルジャーに見えたからね!』

イバチン大爆笑!

井端『ガハハハ!分かる!』

負ければスタッフとして働いていた!?

CBCテレビ野球中継「燃えよドラゴンズ」©燃えドラch

予選で日本相手にサヨナラ負けを喫したアメリカチームはゲーム後、この悔しさを忘れない為なのかどうかは分からないが、誰一人ダッグアウトに引き上げず、日本ベンチを睨みつけていたことをイバチンは今でも忘れないという。

井端『(その光景が)凄く怖くて。“本気にさせちゃったな”と思った。だから多分決勝の時に1-0で勝っていても、“そんなはずはない!”と。ただ思っていたより、アメリカ選手は疲れていたね!』

川上『確かに疲れていたね。アメリカは一回ぐらいしかチャンスがなかった。もしメダル取れなかったとしたら、どうなっていた?』

これは面白い質問!
さてイバチン、なんて答える?

井端『(燃えドラchの)スタッフとして働いているんじゃない?』

スタッフ大爆笑!

川上『だよな!サンデードラゴンズも急遽違う人が出たりとか』

井端『ちょっと代打で!とか』

川上『(野球中継の)解説も今回はちょっと東京から来られませんとか』

井端『俺の緊急事態宣言が出てたかも(笑)』

そんな事態とならなくて良かった…(笑)

後編に続く

(竹内茂喜)

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