木曜日の『CBCラジオ#プラス!』では、スマートクリニック代表の整形外科医・福田誠先生が出演し、健康に役立つ情報を紹介しています。4月23日放送のテーマは「スポーツと肘の付き合い方」。肘の痛みが出たときに運動をやめるべきか続けるべきかという悩みに対し、単純な二択ではないという考え方や、痛みの捉え方、日々のケアの重要性などが解説されました。聞き手は宮部和裕アナウンサーと山本衿奈です。やめるか続けるかの2択じゃない肘に痛みが出たときに、運動をやめるべきかどうか。運動をする上で多くの人が悩む問題ですが、福田先生によると「全くな答えはない」としたうえで、判断を二択で考えるべきではないと説明します。多くの人が「完全にやめるか」「無理して続けるか」で迷いがちですが、重要なのは自分の状態を把握し、それに応じて調整することです。宮部「大会前にやめるか続けるかの二択ではないということですね」状況に応じた柔軟な対応が必要です。 痛みはサインでは、痛みをどう捉えればいいのでしょうか?「痛みは身体からのサイン」と説明する福田先生。スポーツによる痛みは、使いすぎなどによって「少し負担を減らしてください」という身体からのメッセージであることが多く、そのサインを無視して無理を続けると状態は悪化しやすいといいます。特に野球では投げすぎが問題になりやすく、近年はリトルリーグや高校野球での投球制限など、球数管理の重要性が広く認識されるようになりました。福田先生は、一度に投げる量だけでなく、日々の積み重ねとして負担を管理することの大切さを指摘。さらに、投球フォームも重要な要素です。無理なフォームは特定の部位に負担を集中させ、肘の痛みにつながる可能性があります。場合によっては、他の部位の不調をかばうことで肘に負担がかかっているケースもあるといいます。こどもと大人で異なる福田先生によると、こどもと大人では注意点が大きく異なるといいます。成長途中のこどもは骨が柔らかく、いわゆる成長軟骨に負担がかかりやすいため、無理をすると骨そのものに影響が出る可能性があります。一方で大人は骨が成熟しているため、腱や筋肉などのトラブルが中心になります。ただし、どちらにも共通しているのは「無理を続けないことが大切」という点。状態に応じた適切な休養とケアが、長くスポーツを続けるための基本となります。休むことは成長につながる勝利を目指すスポーツをする上で、休むことに抵抗がある人も多いはず。特にチームの中心選手ほどその傾向が強いとのこと。キャプテンやエースなど責任のある立場の選手ほど、休む決断が難しくなります。しかし福田先生は、休むことの意味をこう語ります。「休むことは肘を休めるだけでなく、チームや支えてくれる人たちに目を向ける機会になる」試合に出られない時間を通して、仲間やコーチ、家族の支えに気づくことができ、それが選手としての成長につながるという考えです。最後に福田先生は、スポーツを長く続けるためのポイントとして、急に全力で取り組まないこと、違和感の段階で身体の異変に気づくこと、そして体全体のバランスを意識することを挙げました。宮部「これはプロ選手だけじゃなくて、趣味のスポーツでも皆さんにも言えるってことですね」無理をせず、自分の身体と向き合いながら続けることが、結果的に長くスポーツを楽しむ秘訣といえそうです。(ランチョンマット先輩)