元中日ドラゴンズ投手で野球解説者の川上憲伸さんが、2月7日放送のCBCラジオ『若狭敬一のスポ音』に出演し、「すごい後輩」をテーマに語りました。今だから言える話も披露。聞き手は若狭敬一アナウンサーです。勝負を挑んできた若手川上「時代ってこういう風に変わるんだなあと思った」2008年、川上さんがアメリカに行く前の年の話です。川上さんは、投げない日でも球場に来て、5回までは裏のロッカールームにいたそうです。そこで1年目の20歳ぐらいの野手から「憲伸さんってゲーム、上手いんですよね?勝負したいんですよ」と声を掛けられました。当時ポータブルゲーム機・ニンテンドーDSに『プロ野球チームをつくろう』というゲームがありました。これは実在するプロ野球選手が登場するゲーム。プレーヤーは自分の好きな選手を選んで育成して夢のプロ野球チームを作って、他の人と対戦できるというもの。このゲームで川上さんに挑んできた若い野手。今だから言える話川上「『また明日勝負しましょう。育成して強くしといて下さい』とか言うんですよ。今だから言えますけど、僕、試合を見ながら5回まで選手を育ててたんですよ(笑)」ロッカールームのモニターで現実の中日戦を見て「頑張れー」。手元では自分が作っているプロ野球チームに「頑張れー」。若狭「2試合同時。ややこしい(笑)」川上「平田に勝たなきゃいけない」若狭「平田?」川上「言っちゃった(笑)」若手野手と名前を伏せていた川上さんですがポロり。実は、ゲーム対決を挑んできたのは現在の平田良介外野守備走塁コーチでした。育成に費やす時間ロッカールームで川上さんがゲームの選手を育成していると、試合途中の平田さんが来て「このやり方だったら全然育ちませんよ。明日負けますよ」とアドバイスしに来たとか。川上「次の日、ドームに来たら練習前に勝負するわけです。勝てないんですよ(笑)」平田さんは試合中なのでゲームの育成はできません。試合後、帰宅してからが育成時間。川上さんは当然、自分の経験から選手の育成にはどれくらいの時間がかかるかわかります。川上「彼は多分徹夜でやってるんですよ。一気にチームがガラっと代わったり、毎回すごく強いチームなんです」平田さんがスイング練習の合間に、育成中の川上さんを覗きに来たことがあったんだとか。川上「『僕もターンやりました』って。『なんじゃこいつは』と思った。今のルーキーって先輩後輩なくてびっくりしました。友達でしたもん。可愛かったですよ」北京オリンピック裏話2008年は北京オリンピックがあり、川上さんは野球の日本代表に選ばれました。ドラゴンズから選ばれたのは川上さんの他、岩瀬仁紀さん、荒木雅博さん、森野将彦さん、そして現在ドラゴンズにいる涌井秀章さん。川上「ニンテンドーDS持って北京オリンピックに出てましたもん」若狭「持ってってたんかい!(笑)」川上「僕と岩瀬さん大ベテランで一番上ですよ。ワク(涌井)とまだ19歳のマー君(田中将大投手)とかと一緒にテレビゲームしてましたもん」一緒に代表に選ばれていたダルビッシュ有投手は「何をやってんだ」というようなストイックな姿勢だったんだとか。川上「僕、途中からゲーマーになりましたもん。今の若い子は平等だなって時代を感じました」さらにゲームで負けた方がだんだん後輩のような感じになるそうです。川上「ここまでプロ野球で生きてきた俺の10年はどうなるんだ。ゲームで立場が変わるのかぐらいでした(笑)」そんな記憶はないのに川上「平田は異常ですね。僕思うんですけど、彼がゲーマーじゃなければ、プロ野球人生、もっと活躍できていた。時間をゲームに費やしすぎましたね(笑)」ゲームには実在するプロ野球選手が登場するため、現実の試合に影響があったそうです。さらに熱く語る川上さんです。川上「ゲームで打たれるじゃないですか。そしたら、実際の試合で対戦する時に、こいつに打たれた記憶はないけど、どっかで打たれたぞっていう気がするんです」ゲームと現実が混ざってしまったようです。川上「このバッター、なんか逆方向に強かった気がする」若狭「ゲームゲーム!それゲームの世界(笑)」対戦成績では10打数ノーヒットに抑えているのに、ヘンな既視感があったとか。逆なら良いはず川上「そういうことが起きるんですよ。ベイスターズ金城(龍彦選手)ってあんまり打たれた記憶ないけど、ゲームで結構打たれたぞとかね」と言うことは、ゲームの中で抑えていれば、現実で打たれていても「行けそうな気がする」となるはずです。川上「そう思うでしょ?それはそうはならない」若狭「ならんのかい(笑)」川上「ゲームで抑えても、こいつは抑えたぞっていう気持ちにならないのが現実なんですよ」そう都合よくうまくいかないのが現実です。川上憲伸さんが出会ったすごい後輩の話でした。(尾関)